先日より日報さんに寄稿していただいている「上田真田まつり」の時代劇参加指南レポ。
何度も現地入りしていらっしゃる日報さんによると、この上田真田まつりにはかなりの数の忍者がいるとのこと!
それもそのはず、真田といえば猿飛佐助や霧隠才蔵をはじめとした真田十勇士のふるさと。真田幸村の周りを取り囲んで活躍する忍者が、うじゃうじゃしているに違いありません。
すべての忍者をJackする忍者メディアとしては行かぬわけには行きますまい!
ということで信州は上田「第35回上田真田まつり」に全力で押し通って来ましたので、レポりたいと思います!
あちこちに真田十勇士が潜む上田の街
東京から北陸新幹線で約1時間半の上田駅です。
駅がもはや六文銭になっている…!
駅前では真田幸村公の銅像がお出迎えしてくれます。
時計まで六文銭!!
真田一色の上田の街は、真田ファンにはたまらない街ですね!
真田もいいけど、忍者的にはやっぱり真田十勇士でしょ!
真田十勇士といえば幸村の身を固める忍者達なわけですが、上田市は日本忍者協議会にも名を連ねる忍者の街でもあるんです。
ということで、上田真田まつりが始まる前に、街中のあちこちに立っている「真田十勇士モニュメント」をJackしてきました。
みなさんも訪れることがあれば、ぜひ探してみてくださいね。
ちなみにこの由利鎌之介のモニュメントは、過去2回も心無い人に鎌を折られているようです。
あとで鎌之介が仕返しに来るから絶対折らないようにしよう!
そんなこんなで上田に潜む忍者達をJackしていたら、こんな光景が目に飛び込んで来ました。
虚無僧が歩いている!
忍者の七変化のひとつ「虚無僧」がパレードの準備へと向かっているようです。
そろそろ始まるようですね!
いざ!出陣の儀!
上田の商店街の人たちが集まるコミュニティスペース「真田十勇士ガーデンプレイス」。
第35回上田真田まつりの開始セレモニー「出陣の儀」が始まります。
あたりは来賓のスーツのおじさま方で埋め尽くされています。ここへ来る途中、ずっと赤備えの人ばかり見ていたので、忍者的にはなんかシックで落ち着きますね!
司会進行を務めるは、三遊亭鬼丸さん。
「本日は雨に降られることなく、北朝鮮からのミサイルに降られることもなく開催できてなによりですね!」と場をあっためたところで、上田真田まつりの実行委員長からご挨拶です。
軽快なスピーチで、スーツのおじさま達の爆笑をかっさらっていきました!
そして上田市長も登壇!
上田城築城400年を記念して第1回が始まり、今年で35回となったこの上田真田まつり。今後も盛り上げていきたいとやる気満々です!
真田三代に扮した九度山町長、幸村の子孫、そして上田城おもてなし武将隊の幸村様が出陣の鬨の声を挙げます!
真田幸村: 我が魂は信州上田にあり。たとえ魂尽き果てようとも戦乱の世を終わらせ、我が上田に平和を取り戻さん。時は来た!今こそ真田の気合い、見せつけようぞ。では皆の衆、出陣じゃ!拳を握りしめよ。いざ!えいえいおー!
徳川軍を迎え撃つため、真田の者達が出陣しました!
真田三代武者行列
真田の大将達を囲む赤備えの武者たちが勢揃い!
馬に乗った真田幸村公が上田の街を闊歩します!
その後ろに従えるカラフルな者達が…彼らは一体何者なのでしょうか?そう、彼らこそが信州上田おもてなし武将隊の真田幸村と十勇士たち!
あれ、なんか数多くない…?
それもそのはず、いかにも忍者っぽい格好をしている方達が「猿飛佐助」なのですが、佐助だけ全部で5人くらいいるみたいなんです。分身の術ってわけですね!
あの虚無僧達も武者行列の中に混じっていました。
尺八の音がすばらしい!
そして竹林院役として、歴ドルの小日向えりさんも参加していらっしゃいました!Ninjackで以前潜入した、岩櫃城の出浦イベントでもいらっしゃっていましたね!
ちびっこ幸村くん達も頑張ってパレーディングしています!
真田一族と家臣団スペシャルパレード
そして聞き覚えのあるバイオリンのメロディーとともに現れたのはこう役の長野里美さん!ゴホゴホしてなくて、かなりお元気そうでしたので何よりです。
そして小山田茂誠役の高木渉さんがやって参りました!
実は後ろにアニメ「信長の忍び」の大地監督がいらっしゃったのですが、信長の忍びで高木さんがうざい足利将軍の役をやっていらして、ずっと後ろでそのキャラが言う「のだのだ〜!」とおっしゃってました。
それに気づいた高木さんの図!
そして登場したのは真田昌幸役を務め、今や信州上田観光プレジデントの草刈正雄さん!
この格好良さ…ハンパじゃないですね!
一瞬でしたが、このまつりの全部をかっさらうほどにイカしておりました!
河原綱家役の大野泰広さんと、奥には三十郎役の迫田孝也さんが!
真田丸が終わってもこうやってイベントに参加してくれるなんて、演者の方達もよっぽど真田丸の作品が好きなんでしょう。なんとも豪勢なパレードでした!
真田軍VS徳川軍決戦劇
午前中にパレードが終わると、午後からは上田公園の芝生広場にて、徳川による第2次上田攻めを模した決戦劇が始まります!
するとまたあのオープニングテーマが流れ、西櫓に見慣れた5人の姿が!
こうさんの「ゴホゴホ」と、昌幸パッパの「大博打の始まりじゃー!」「それでは各々、ぬかりなく!」が生で聞けたのは最高でしたね。
草刈さんからの激励もあり、決戦劇に参加する方々の士気はMAXまで高まっていたことでしょう!
真田幸村と十勇士達が音楽に乗せて、キレのあるかっちょいいパフォーマンスを披露。
忍者といえば猿飛佐助と霧隠才蔵ですが、華麗なアクロバットでステージをより一層盛り上げます。
この忍者たち動きが一味違う!カッコいい!
こちらがオーディションを勝ち抜いた真田幸村公、アツい演技とダイナミックな槍捌きでした。
僕の位置取りのせいで角度が微妙ですが、やはり幸村公と十勇士が揃ってポーズ決めるこの絵は本当にカッコいいですね!
うわーー混じりたい!
物語が動き始めるのは、徳川軍の忍びが上田城内に侵入するシーンから。
上田城に備蓄された兵糧の数を調べるために潜入します。
このくノ一の子カワイイ!
そして出ました、徳川軍の忍び頭領・服部半蔵!
日報さんだ!
しかし真田軍には猿飛佐助と霧隠才蔵がいる!
いち早く動向を見抜いて徳川方の忍びを迎え撃ちます。
服部半蔵は、猿飛佐助と霧隠才蔵と1人で渡り合うチート具合!
配下の忍び達も激戦を繰り広げています。
やっぱり忍者同士の戦いはこみ上げるものがありますね!
真田方の忍びが徳川の忍びを追い詰めますが、ここで服部半蔵の忍術が!
服部半蔵: まぁよい。これ以上ここでやり合う気は無い。我が目的はすでに達成されたのでな。良いことを教えてやろう。徳川軍は総数38,000。全力を持って真田を潰しにかかる。今のうちに考えておくことだ。誰の首を差し出すべきかをな!
セリフも言い方もクールでかっこよかったです!
こうして徳川軍に情報を盗み出されたことにより、徳川秀忠は関ヶ原の前に上田城攻めを決意します。
こうして第2次上田合戦の火蓋が切って落とされました!
敷地をめいいっぱい使った合戦の再現劇は大変豪華で、非常に見物でした!
そして真田幸村と真田信之の一騎打ち!
信之は真田を守るため、徳川の軍として関ヶ原に向かってしまいます。
幸村は、大好きなこの上田の地を守っていくことを誓い、天を扇ぎます。とってもアツくて切なくて、上田城を巡る合戦の模様が手にとるようにわかる30分でした。今回の決戦劇をメインで行ったのは、殺陣サークル眞のみなさまでした
鉄砲演舞に変な人が…!
そして上田真田まつりのトリを飾るのは、総勢6団体による鉄砲演舞!
馬上筒や大砲など、普段は滅多にお目にかかれない演武まで見ることができました。その立ち振る舞いから、轟音から、火縄銃は胸をアツくさせる何かがありますね。
しかしこの時、事件が起きました。
鉄砲演武の最中、客席にいる黄色い帽子をかぶった青年が、おもむろに立ち上がります。
なんだなんだ…?
この青年、立ち上がったと思ったらすごく不可思議な動きをし始めました。アップしてみましょう。
一体どうしたというのか…!?
この演武中、彼はずっと後ろで変な動きをしていて、どうしてもそちらに目が行ってしまいます。
なんでこんなノリノリなんでしょうか。
なぜかバッターボックスに立つ野球選手になったと思ったら…
ピッチャーに早変わりし、嬉しそうにボールを投げる振りをします!
この女性だけの演武のときだけ、ずっと変な動きをしていた青年。
これまでの上田まつりの感動は、結局最後に全部この人に持っていかれることとなりました。
来年はみんなも参加してみよう!
真田丸が終わっても、まだまだ衰えを見せない上田真田まつり。
真田幸村公を中心に、真田の息吹を感じられるこの時代祭りは来年も引き続き開催されますので、次はみなさんも参加してみてはいかがでしょうか。
ライトに武者行列に参加するもよし。気合いを入れて合戦劇に参加するもよし。真田に仕える忍者、もしくは真田と相対する忍者になれるかもしれませんよ!
参加の仕方がわからない方は、今回見事初参加で服部半蔵を演じ切った日報さんの参加指南記事を読んでみてください。
そして来年も黄色いキャップのおもしろい青年に会えることを期待しましょう!
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世界各地で活躍する諸将の皆様へ、Ninjack.jpを通じて各地の忍者情報を密告する編集忍者。忍者に関することであれば何でも取材に馳せ参じ、すべての忍者をJackすべく忍んでいる。