公開が待たれる「NINJA ZONE 〜RISE OF THE KUNOICHI WARRIOR〜」。
その魅力についてキャストの宮原華音さん、竹内舞さんにお話を聞いてまいりました。
伊賀忍者が正義、甲賀忍者が悪という図式が多い中で、 NINJA ZONEは 「正義+甲賀+くノ一+アイドル」 vs 「悪+伊賀 +タヂカラ+ヤクザ」という複合要素のぶつかりあいが、大変おもしろい構図となっています。
また、アイドル・パフォーマンス集団という要素があるためにダンスや歌が入りますし、芝居はもちろん、バトルとしての殺陣・アクションがミックスされた、大変贅沢な要素がてんこもりされた舞台となっているのです。
果たしてこの世界観や舞台として、忍者をどのように捉えてどのように表現しようと考えたのでしょうか。
NINJA ZONEの製作指揮をとるのは、パワーレンジャーやウルトラマン、仮面ライダーなどの監督を手がけてきた坂本浩一監督。
今回はNINJA ZONEに対するお考えや、忍者に対する思いなどをお伺いすべくプチNin-terviewしてみました。
坂本浩一監督にプチNin-terview
今回監督が手がける舞台を「忍者(NINJA)」を題材にした理由や忍者コンテンツが持つ可能性について教えてください!
坂本浩一: 「忍者(NINJA)」という題材はとてもグローバルで、日本国内だけでなく、外国の方々にも人気な為です。アメリカと日本では「忍者(NINJA)」の解釈にかなりの開きがあると思います。 アメリカでは忍者は80年代後半~90年代前半にかけて流行った、ショー・コスギさんの作品群の影響が強く、隠密部隊というよりは、スーパーヒーローに近い扱いになっていますね。今もなおハリウッドで忍者を扱う作品が多数作られ、今後も広がっていく可能性が大きいと思っています。
世界観として日本の魅力がてんこ盛りですよね。この世界観を創作されるにあたってのこだわりなどがございまいしたら教えてください。
坂本浩一: 時代劇を見る習慣がない若い世代にも、敷居を低くして作品を楽しんでもらえるように工夫しました。自分が大好きな山田風太郎の「忍法帖」シリーズのような世界観を独自にアレンジして、様々な世代の人たちに楽しんでもらえる作品を目指しています。
忍法帖シリーズの舞台版は楽しみですね! 今回は甲賀忍者=正義、伊賀忍者=悪なのですよね。これはなぜでしょうか…?
坂本浩一: どちらかというと伊賀を主役&正義とした作品が多いのですが、今回は大きな組織に立ち向かうヒロインたちの活躍を描きたかったので、あえて徳川に仕える伊賀忍者側を悪者として物語を構成しています。徳川が大きな組織という事は歴史や時代劇に詳しくない人たちでも知っている事だと思ったためです。
なるほどです!坂本監督といえばアクションですが、今回のアクションの見どころを教えていただけますか?
坂本浩一: 様々な忍者が登場する物語なので、各自のキャラが分かりやすいようにアクションもデザインされています。各自のユニークなスタイルに注目して頂きたいです。
また、ドラマとアクションだけではなく、歌やダンス、コメディなど色々な要素がてんこ盛りで、絶対に飽きさせない楽しい作品になっているので、自分の推しキャラを見つけて何度でも観ていただきたいです!
この作品を通して観客の方に感じてほしいこと、狙いなどがあれば教えてください。
坂本浩一: 日本が誇る「忍者(NINJA)」というコンテンツは、エンターテイメントの一部として、現在日本よりも海外の方が様々なメディア展開が行われています。それを再度逆輸入&アレンジして、今の日本の人たちが楽しめるコンテンツとして広げていきたいです。「忍者(NINJA)」の持つ魅力を再確認していただければと願っています。
ありがとうございます!坂本監督にとって「忍者」とはなんでしょうか?
坂本浩一: 自分にとって「忍者」とは二つの解釈があり、一つはハリウッド映画に登場するような娯楽性のあるヒーローとしての存在。大好きな山田風太郎の「忍法帖」シリーズや、子どもの頃よく見ていたテレビ時代劇「影の軍団」などもですね。それともう一つは現実の歴史上に存在した隠密行動の専門家=スパイとしてのミステリーな部分。それぞれに違った魅力を感じます。
共通しているのは、「忍者」という存在は、自分のクリエーターとしての創作意欲を刺激する非常に魅力的な存在だという事ですね。
最後に読者の方にひとことお願いいたします!
坂本浩一: 是非一度劇場に足を運んで頂き、娯楽としての新たな解釈の「忍者」を楽しんで頂きたいです!
まもなく公演開始するNINJA ZONE。
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世界各地で活躍する諸将の皆様へ、Ninjack.jpを通じて各地の忍者情報を密告する編集忍者。忍者に関することであれば何でも取材に馳せ参じ、すべての忍者をJackすべく忍んでいる。