それでは皆様、レッツパーリィ!
現在の特集は、「第35回上田真田まつり」です。
今回は上田真田まつりの殺陣練習第二回と、そして「上田ついで観光」のコーナーでは別所温泉についてレポートいたします!
上田真田まつり殺陣練習第二回「基本の鍛錬2&台本お渡し」
前回あれだけ苦労して上田城内を抜けたどり着いた第一回練習場所の「上田城址公園第一体育館」でしたが、なんと練習のお知らせパンフレットによると第二回は別の場所で行うとのこと。ええー…日報初めての場所そんなに得意じゃない忍者なんですよね…と一抹の不安をいだきながら出発し、そしてあっさりたどり着いてしまった上田創造館ホール体育館。いつものように爽やかに受け付けを済ませ、そして頭を深々と下げます。
「鉢巻忘れました!」
新しい鉢巻を一本いただいてそっと書き直す「日報」の文字。もはやそれを見守る商工会議所の方も突っ込みません。反省しながら髪をきゅーっと高く縛って鉢巻をピシッと結び、気合を入れたら今日の練習開始です。
第二回は刀の振り方、間合いの取り方、斬られ方とのこと。ちょっとずつ時代劇っぽくなって来ましたね。楽しみです。
先週までの復習(ストレッチ、発声練習)
ストレッチを入念に行ったあと、発声練習をします。結構皆様大きな声を出されるので、実は割りとシャイな日報も周囲を気にせず頑張れます。じつはこの、周りが一生懸命であるというのが上田真田まつりの練習の嬉しいところです。
一生懸命に真面目に頑張ることが浮かない雰囲気、ありがたいなあ…。
大人から子供まで一生懸命です。
刀の振り方
ストレッチのあとは刀を持って集合です。前回必死でついていった九の型の復習をします。
家でそっと我が名刀「新聞丸」を振っていたせいか、ちょっとずつできてきたような気がしてきます…!
【名刀新聞丸の作り方】
新聞紙を二枚くらい重ねてキツめに巻きます。ガムテープで止めたらできあがりです。
休憩
休憩タイムです。前回もちょっと触れましたがこの練習に早いうちから参加しているメンバーには上田の殺陣サークル所属の方が多く、日報は自己認識的にはいわゆる外様大名みたいなポジションです。みんなが以前からの知り合い、日報が孤独なアウェー参加…。こんな状態で休憩タイムに入るとどうなるか予想はつきますよね。日報も予想してました。
和気あいあいと楽しいひとときになるのです。
マジかよって思われるでしょう。マジなんです。練習にも戦国にも全力なスタメンが、これから頑張ろうと懸命な新規追加キャラを放っておくわけがなかったのだった…!
むしろ一人にしないように「日報さんお水飲んでる?何飲む?」「こののど飴美味しいんだよ。しょうが味は最悪だよ」と皆さん話しかけてくださって、ほっこりあたたかな気持ちに慣れました。
頑張れる…!この練習会、頑張れるぞ…!
カロリーと水分以外に目に見えぬやる気もチャージして、後半の練習です。
間合いの取り方
九の型を一通り行ったら、次は「間合いのとり方」。何かというと剣の交わし方です。
それがまたかっこよくてですね、「自分の後ろに刀を置いて、その範囲で刀を交わし続ける」。
すごく…それっぽい…!
なんとも言えぬ「それっぽさ」に目を輝かせながら、規定の範囲で九の型を行う相手の刀を避ける練習をします。刀を振り、それを躱し、少しずつ体が戦国になっていく気がします。燃えよ、我が魂…!!!!!
通りかかったベテラン参加者の方が日報に言いました。
「そんなに腰を落としたら忍者みたいだよ」
NINJA…!
いやいやここは喜ぶところでは無し、一度言われて直せぬは恥、今度こそは直してみせます!
斬られ方
熱き心にて日報がうっかり己の風林火山を得ようかとも思われたその時、指導役の方が皆を集めて言いました。
「これからかんたんな寸劇をしていただきます」
何故寸劇など…日報はまだまだ強くなりたい、是非に更なる鍛錬を…と思ったけど思い出しました、これは上田真田まつりの決戦劇のための練習でしたね。危うくこの日報何か大きな波に飲まれるところでした。危ない危ない。本旨を見失うところでした。
さて、ここで指示された寸劇の内容は、お互い自由に名乗り合って決まった手数の殺陣を行い、斬られた方は「きちんと斬られて」倒れ、買ったほうが勝ち名乗りを上げる…という内容の割と自由度の高いものでした。
まずは斬られ方の解説が入ります。上から斬られたらこう倒れる、胴を薙がれたらこう倒れる…。その上で、寸劇の中でちゃんと「自分なりの斬られ方」を見せる。練習時間を取ったあと、何組か希望者に皆の前で発表してもらいますとのこと。今日のメインは実は「演じながら剣を振るうことができるようになる」という点だったのですね。
二人一組で練習したあと、希望者の演技発表がありました。日報と上田出身の女の子のペア、颯爽と手を上げて発表します。ベテランの多い中でまだ二回しか殺陣を練習していない人間が発表。無謀ですがいいんです、失敗してこそ、自分の拙いところがわかるというものです。
いつもはこういうときには「やる気ある人はすごいなあ…」と思いながら時間をすぎるのを待っているタイプなので、自分の変化に驚きでした。殺陣指導の方からの一言コメントは以下の通り。
「皆さん、吹っ切るというのはこういうことです」
事前の練習中に「実は日報、発表したいんですが」と相談したときに反対することなくOKしてくれた仮名ともちんさん、本当にありがとうございました。チキンな日報に、今日はひとつ度胸がついたように思います。ありがとうございました!
このようにして本日の練習は終わり、今回の決戦劇の台本が配られ、解散となりました。
今年のテーマは「我思う故に我在り」。
台本を読みながら、日報はちゃんとこの第二次上田合戦を生きられるのだろうかと真面目に自問します。ちょっと道のりの遠さに潰れそうになったそんなときは、大好きなものを思い出しましょう!!
皆様温泉は好きですかー!!!
\いえーい!/
ヽ(=´▽`=)ノ
日報は温泉大好きです。忍者にハマってなかったら温泉ソムリエになっていたと思うくらいに。
というわけで今回もですね、実は練習参加前に東京から朝早く駆けつけてそのまま全力でついで観光をいたしました!こちら今回のついで観光レポートになります!
第二回上田ついで観光~別所温泉~
今回の上田ついで観光は別所温泉。真田幸村公の隠し湯として有名な温泉があると聞いて早速行ってみました。
真田氏に限らず武田信玄の隠し湯と言われている温泉なども信州内に複数あり、なんというか戦国武将は温泉見つけたらとりあえず隠しとく習性があるようで可愛いですね。どんぐり隠すリスみたいですね。それが後世に普通にバレていて大々的に宣伝されてるとこまで含めて可愛いですね。
というわけで真田幸村のCAWAIIポイントを見つけにやってきた別所温泉。東京からは上田方面行きバスに乗って終点で下車、公称3時間の実際4時間半でした。長野行きのバスはいつもそうだ…!時間通りについたことなんて一回もない…!そして、いざついてみればそこは知らない駐車場。
し、知らない駐車場…!
ここで旅慣れた日報の余談ですが、高速バスの下り場には二種類あって、一つは「駅前」、一つは「バスが停まるのに都合のいい適当な場所」です。後者の場合、その土地が初めてな人は何もかもを見失なって途方に暮れることになります。ここは「バスが停まるのに都合のいいどこか知らない場所」の方でしたか。マジですか…。
見知らぬ土地。バスの乗降客も自分一人。だだっ広い駐車場で途方に暮れる日報。一度降りたくせにバスまで引き返してバスの運転手さんにそっと聞いてみました。
「すみません。この辺に観光案内所とかありませんか」
バスの運転手さん曰く、「僕もこのへん全然詳しくないんだけど駐車場の係の人って地元の方だと思うんだよね。地元の人に聞いてみたら何かわかるかもしれないよ」とのこと。
RPGの村人みたいなセリフをありがとうございます。
バスの運転手さんにガイドされるままに駐車場の係員さんに話しかけてみると、なんとアイテム「地図」をいただけました。とても親切!更に、「どこ行きたいの?」と尋ねられました。
「…あの、あれ…真田幸村様があの、秘密にしている…」
隠し湯という単語がぱっと出てこなかったために思春期の幸村公のベッド下を探りに来た不審者みたいなことになりました。しかし係員さんさすが慣れていらっしゃて、「隠し湯の石湯はここ。他は?足湯行く?じゃあここ。そしたら観音様近いから行きなさい」行きたい場所に赤鉛筆でマルをつけてくださいまして、観光案内所並みに至れり尽くせりの別所温泉ブリーフィングを受けることができました。ここはなんという素晴らしい駐車場だろうか!
*なんの用意もなくバスに乗ってしまったうかつな日報のプチ観光案内*
別所温泉 大型バス駐車場詰め所(徒歩無料)
各種観光用地図、パンフレットのご用意あり 親切なご案内あり
言われた赤い線に沿ってとことこ歩いて坂を登り、まずはお目当ての真田幸村公の隠し湯、石湯に向かいます。途中で真田六文銭Tシャツを衝動買いしたりしつつ、温泉街を通り抜けました。
ついに到着した真田幸村公の隠し湯、石湯!
堂々としています。もはや!隠す気もなーし!
なお、あえて写真から見切りましたが、隠し湯の前には真田幸村公の初体験の地という観光案内立て札があります。別所温泉公式と見られる立派な看板です。これは信じてもいいのだろうか…と思いながら知りたくもあり知りたくもなし、微妙な気持ちでとりあえず指の間からチラ見してから温泉に入りました。
内容につきましては真田幸村氏ご本人のプライバシー尊重のため伏せさせていただきますが、ザックリ紹介しますと相手は忍びの方だったそうです。もはや一人しか頭に思い浮かびません。俺様の心当たりがとんでもない方向に来ちゃったよ真田の旦那。
*天狐仮面さんに対する反省の色が見えない日報のプチ観光案内*
別所温泉 真田幸村公の隠し湯 石湯(入湯料150円)
特記事項:シャンプー・リンス設置なし 石鹸設置なし ドライヤーなし 真田幸村公の初体験についての看板あり
女子のみなさんが悲鳴を上げる特記事項(シャンプー・リンス・石鹸・ドライヤーのことですよ!)ですが、日報に至っては髪を濡らしてからやっと何もない洗い場に気づくという最低な感じでした。都会の至れり尽くせり度合いに慣れすぎていた…!
急いでタオルを巻いた上にコートを着込んで番台に戻り、100円でシャンプー・リンスセットとミニ石鹸を購入(値段が良心的すぎる)。その後何も知らない一人旅の女の子が手ぶらで入ってきたので、この温泉の特殊事情を話した後、日報が半分使ったシャンプー・リンスセットとミニ石鹸を差し上げました。死ぬほど喜んでいただけました。
よかった、今日も一つ人の役に立てましたね。
シャンプー・リンスでお役に立てたものの、ドライヤーに関してはどうもできませんが、彼女はショートカットでしたので困ることはないでしょう。そう、ロングヘアの日報のようには。
頭が寒い…!!
ドライヤーのない春先の長野。折しもこの日は天候がおちゃめさを発揮して気温が一桁前半の寒空の下、髪を乾かせずに外を歩かねばならないこの苦行。体が冷え切らないうちにどうにかせねばここで死ぬ。真田幸村公隠し湯前に「日報終焉の地」って看板が立つといいな…。どんなこと書いてもらえるかな…。思えばさしたる武功もなし…。頭が先に遭難した徒歩15分程度の道のりでしたが、あまりの寒さに駅まで一息には辿り着けず、途中の足湯で体温を補給してから別所温泉駅に向かうことにします。
*春先の信州の寒さに負けた日報のプチ観光案内*
別所温泉 足湯 ななくり(入湯料無料)
特記事項:タオル類の販売なし 午前六時から午後九時まで 水深浅め
足湯でちょっとだけ体温を取り戻した日報、この足湯の近くに飲用可能な温泉があるとのことで、少しでも温まりたいと祈るような気持ちで駆けつけました。
ということでこちらが飲用できる温泉で作成した、日報特性の健康茶です。お分かりいただけるだろうか!お地蔵さんもいるしさぞかしご利益があるのだろうなと思いながら一口飲む。口の中に広がるその味に、お地蔵さんと全く同じ顔になってそっと空を見上げる。硫黄×緑茶の誰も望んでいなかったとんでもマリアージュに、日報の中のミシュラン判定員が全滅しました。
*何かを悟りそうな日報のプチ観光案内*
別所温泉 飲用泉 湯かけ地蔵(無料)
特記事項:柄杓の準備あり コップの備え付けあり 子供は飲用不可
飲用泉はつつましく飲もうってことですよね。硫黄泉って書いてあるじゃないですか。硫黄ですよ。しかしこの寒さの中ではとても貴重なあったかいのみもの。ちびちび飲みながら別所温泉に向かいます。
なんかだんだん美味しく思えてきたな…。
一周して謎の味覚の変化を感じはじめたころ、別所温泉駅に到着しました。別所温泉駅は暖房がばっちりで、電車待っている間にそこそこ髪も乾きました。駅員さんに聞いてみた所、石湯から別所温泉街を挟んで駅の向かい側には、大型のスーパー銭湯があり、そこにはドライヤーもあるとのこと。なんとそのスーパー銭湯も500円とリーズナブルなので、次回は是非とも、広い温泉とドライヤーを楽しみに、そちらの温泉にも訪れたいと思います。
まとめますと、つまりRPG別所温泉ダンジョンのモデルルートは、
駐車場(スタート地点)→駐車場詰所(地図入手)→真田幸村公の隠し湯(ボス)→足湯(エクストラステージ)→ 飲用泉(回復ポイント)→ 駅向こうのスーパー銭湯(エンディング)
となりますでしょうか。
お湯は最高だったのですがとにかく濡れた髪の冷たさに困った、今回の「ついで観光」でした。
真田幸村殿、すみませんが、隠し湯にドライヤーだけつけておいてくださいませんか。
次回は上田真田まつり練習第三回レポートと、上田ついで観光第三回をお送りいたします。