ラジオパーソナリティーから忍者の道へ
忍者は小さい頃からお好きだったりしたのですか?
お雪: そうですね!幼少の頃に一度、肥前夢街道に来て忍者ショーを見た記憶がバリバリあります。謎に包まれた人達が不思議な動きをしていて。小さい頃の私の中に疑問が残ったみたいで、ショーに出ていた忍者のお兄さんに「あれってどういう風に動いたんですか?」とか、お姉さんに「どうやって消えたんですか?」とかずっと聞いていました。憧れたというわけではなく「なんなんだこれは!?」というのが忍者との出会いであり、第一印象でした。
小さい頃に夢街道に来ていたんですね!それまでの間に忍者活動はされていたのですか?
お雪: いえ、全く…すみません(笑) 大学を出てから中学校の教師を2年ほどやって、その後FMのラジオパーソナリティを2年近くやりました。その後、夢街道に来た感じですね。
なんだか面白い経歴ですね…なぜ先生からパーソナリティー、そして忍者になったのですか?
お雪: もともと話す仕事に就きたいとは思っていたんですが、スキルとかを考えると自信がなくて、教師の道に進みました。でも中学生の生徒達の夢を応援していたら、自分もちゃんと夢を追いかけたいなって思って来て。思い切ってラジオパーソナリティに転職しました。
そしてFMラジオをやっていたある時、頭目がラジオに出演されるということでゲストでいらっしゃったんです。その日は忍者がラジオに来るということで、FM内がちょっとざわついてましたね。大人すらもざわつかせる忍者の存在ってすごくないですか? その時思い出したんです。「そういえば小さい頃忍者に会ったなぁ」って。その時に頭目の話を聞いたりして、忍者すごいなー、やりたいなーって思うようになりました。とはいえ今の仕事もあるし、諦めていたんですよね。でも心の中にずっと引っかかっていて、とりあえず電話してみようと思って、ある時夢街道に電話してみました。「忍者やりたいんですけど」って具合に。
ラジオもずっとやりたかった仕事だと思うのですが、忍者がそれを上回ったということでしょうか?
お雪: はっ!言われてみればそういうことになりますね。ラジオは声で人を魅せる職業じゃないですか。でも忍者は声だけじゃなくて人間や存在自信で人を魅せる仕事だからなんだと思います。私の中で、方法としてはなんであれ、根底として何か人を魅せて楽しんでもらえることをしたかったんだと気づきました。
電話した後はどうなったのですか?
お雪: お互いの事情もあったのですぐにではなかったのですが、面接をしていただきまして、無事夢街道に入ることができました。入って1年くらいになりますかね。夢街道の忍者でもあるのですが、葉隠一族のメンバーとしてもやらせていただいています。人前で話すことの経験を買われたのだと思っています。
ラジオの経験が忍者イベントに活きている
葉隠一族って男性だけのメンバーだと思っていましたが、初の女性メンバーですよね!
お雪: 葉隠一族も今は方針変更でファミリーをターゲットにした集団になっています。前までの葉隠一族は若い女性をターゲットにしていたと思いますが、そこにズレが生じて来ているということで、初の女性メンバーとして加入することになりました。
実際に忍者として活動をしてみていかがですか?
お雪: 殺陣の経験がなかったので本当に難しいです。。これからもずっと苦労することになるんでしょうけど、なかなか上達しないですね。自分大丈夫だろうか…
あ、でも東京スカイツリーのときの演武とか素晴らしかったですよ!
お雪: 本当ですか!?やったー!でも毎回やっても新たな発見があってまだまだです…もっと精進します。
得意技なんかはありますか?MCはすごく軽快で流石だなーと思いましたが。
お雪: ありがとうございます!確かにFMのときもイベントのMCなどはやっていたので、その経験は今でも役に立っているかもしれないですね。
ちなみに全然話変わりますが「広末涼子に似てる」って言われたことありませんか?
お雪: え?若い頃は少し言われたことはありましたけど…このくだり必要ですか?(笑)
似てると思った人は肥前夢街道まで忍者界の広末涼子に会いに行こう!
外国のお客様に忍者をもっと知ってもらいたい
葉隠一族で唯一のくノ一メンバーとなるわけですが、何か気をつけていることなどありますか?
お雪: 葉隠一族で女性からキャーキャー言われていた男性メンバーと一緒に活動するわけですが、最初は私もカッコいい路線で行こうかどうかとかすごく悩んだんですよ。でも自分も普段は半分くらいボケっとしているキャラなので、作ろうと思っても不自然ですし、私女子校にいたんですけどカッコよくないのにカッコつけるのって女の子からも絶対好かれないんですよね。なのでボケっとしたくノ一がいてもいいのかな、と思ってそのままの自分で活動するようにしています!
なるほどー!男性ファンはいらっしゃいますか?
お雪: いや、男性ファンはいないです…。そこは聞いちゃダメです…。
すみません…でもお龍さんは顔隠しているのにお雪さんは顔バッチリ出されているということは、顔に自信があるということでしょうか…?
お雪: 違います!葉隠一族はみんな顔出しなんです!そっちに持ってこうとするの危険なのでやめてください(笑)
失礼いたしました(笑) 忍者活動をしていて楽しいことはありますか?
お雪: 教師の時に英語の先生をしていたのですが、外国の方に忍者のことを英語で説明して完璧に通じた時はすごく嬉しいですね!嬉野は今インバウンドのお客様が伸びているみたいですから、ここはもっと極めていきたいです。あと肥前夢街道の英語サイト更新なども担当しています。
かっこいいですね!英語が喋れる忍者は今後絶対重宝されますので応援しています!それにしても、その装束は他メンバーと違いますよね。すごく似合ってる気がします。
お雪: 葉隠一族の中で私のイメージカラーは紫なのですが、これはとあるところに作っていただいた装束です。すごーーく気に入ってはいるんですけど、衣装負けが気になります。。多分夢街道の忍者の中でも一番目立つのでパッと目が行くはずで、負けないようにしないとです…。
お雪にとっての忍者
今後の忍者としての目標などはありますか?
お雪: 私が教師だったとき、平和学習なども受け持っていたのですが、戦争ってなくならないとは思うものの、人がこの世に生まれてから殺しあうというのが子供の頃から耐えられないんです。もっとお互いの国のことを知ることができたら、ちょっとでも戦争の目を摘めたりするのかな、と感じています。
その意味でも日本のみならず、外国の方、世界の方に実は平和のために戦っていた忍者をもっと知っていただきたいのが当面の目指すところです。それに向けての英語の勉強もしていきたいですし、もちろん忍者の修行もできないといけないので、全てにおいてレベルアップできるように精進していきたいと思います。
お雪さんにとって忍者とは何でしょうか?
お雪: 未だ謎に包まれたモノでしょうか。だからこそ追求したいんだと思います。
Ninjackをご覧の方にひとことお願いします!
お雪: 日本人で有る限り、私たちの体にはきっと古から受け継がれる大和人の血が流れていると思いますが、誰しもが共通する忍者スピリットのようなものが混ざっていると思います。みなさんの体の中にも流れているその忍者魂を、私たちを見に来ていただくことで取り戻していただけるのではないかと思いますので、ぜひ肥前夢街道に遊びにいらしてください!
編集後記
だいぶイジってしまいましたが、素直に元気で好感が持てるくノ一のお雪さんでした。
非常にまだ悩みながら日々の忍者活動を送っていられるようでしたが、その根底にある目標はかなり壮大です。過去のNin-terview記事やNinjackのレポート記事を見た方はわかるかもしれませんが、忍者に本気で取り組んでいる人たちはみんな口を揃えて「世界平和のため」っておっしゃっているんですよね。
ひょっとするとお雪さんもこの後忍者界を背負って立つくノ一になるかもしれません。
なお、忍者界の広末涼子と言っているのは僕だけで、ご本人は否定していらっしゃるので、そこのところよろしくお願いいたします!
世界各地で活躍する諸将の皆様へ、Ninjack.jpを通じて各地の忍者情報を密告する編集忍者。忍者に関することであれば何でも取材に馳せ参じ、すべての忍者をJackすべく忍んでいる。