伊賀流手裏剣打選手権大会の優勝経験もあるお龍さん。
まだ若いお龍さんは、いかにして肥前夢街道で忍者活動をされているのか。 そして手裏剣打ちの秘訣なんかも聞いちゃいました。
すべての忍者をJackするNinjackの特別インタビューコーナーをぜひお楽しみください!
忍者がいる日本に生まれてよかった
忍者は小さい頃からお好きだったりしたのですか?
お龍: はい、めっちゃ好きでした!きっかけは覚えていないのですが、物心ついたときから「忍者かっこいい」「忍者好き」って言いふらしてました。
好きな忍者作品なんかはありますか?
お龍: 忍者が好きだったので忍者作品を読みあさったりすることもありまして、小学生の頃にハマったのはNARUTOですかね。水戸黄門の中でも忍者が出てくるシーンだけ見たりとかもよくやってました!
忍者のどういったところが好きなのでしょうか?
お龍: 技術とか文化とか存在そのものに全部惹かれてしまうんですよね。忍者は本当に素晴らしい。日本に生まれてよかったな〜って思ってます!
忍者愛がひしひし伝わってきますね!特に憧れる忍者像とかあったりされますか?
お龍: 憧れの忍者像はやはり頭目ですかね!刀も使えて手裏剣も上手。全部イチから丁寧に教えてくれる先生で、全て頭目から教わっています。自分が好きで求めている忍者像とは違うかもしれないですけど、自分が目指す忍者像としたら頭目なのかな〜って思います。
子供達が忍者を目指すきっかけになれたら
夢街道の忍者になったのはいつからですか?
お龍: 2年ほど前になります。もともとはドラッグストアで働いていたのですが、趣味はずっと忍者で、忍者の話とかも周りにしていたんです。「忍者になりたいなりたいなりたい」とわーわー言ってたら、夢街道を知っている人が「忍者になれる場所があるよ」と教えてくれて。それを聞いて面接を受けて合格し、佐賀市の方からこの嬉野に移り住んできました。
本当の職業の忍者になるのは今はさすがにアウトですから、キャラクターとしての忍者で働けるのもいいな、と思ったんです。肥前夢街道のことはお母さんからは聞いた事があったんですが、忍者村は特殊な訓練をした人やアクションですごく動ける人でないと入れないと思っていました。裏方でもいいから入りたいと思って応募したのですが、今ではショーもやらせてもらえるようになりました!
ショー出られるようになるのはどれくらいかかるのですか?
お龍: 私は数ヶ月で出させてもらえるようになりました。向こうの仕事を続けながら土日はこちらで頭目や長門さんにショーの稽古をつけてもらって、こちらに移住してしばらくしてから披露でした。最初はものすごく緊張して、失敗したらどうしよう…と。こんな経験したことなかったので、全てが初めてで不安でしたね。まだまだこれからも修練を重ねたいと思います。
ショー拝見させていただきましたがすごい見応えがありましたよ!夢街道で働いていて、どんな時が一番楽しいでしょうか?
お龍: 私子供が大好きなので、子供とわちゃわちゃしている時が一番楽しいですね!あと忍者のイベントや他の忍者の仕事にお呼ばれして、忍者の関係者から忍者知識を吸収したときなども相当楽しいです。その地域特有の流派の話や歴史の話を聞かせていただくと、すごくテンション上がります!もう忍者だったら何にでも食いつきますね!
わかります!お客様の反応がどんなときに手応えとか感じますか?
お龍: 帰っていく時に「楽しかったね」と話しながら嬉しそうに帰っていくところをみると「よっしゃ!」って思いますね。あと子どもをあやすのも大好きで、隙があれば子供のほっぺをウニウニいじってます。他の忍者よりも子どもを泣き止ませたりするのは得意ですね!
お子さん好きとのことですが、子どもたちに忍者として何か伝えたいことがあるのでしょうか?
お龍: 私が好きな忍者とは違い、今はキャラクターを装った職業忍者ではありますが、その仕事からでも子供たちが忍者を目指すきっかけや、憧れる対象になれたらいいなと思っています。
目指せ手裏剣2連覇!
お龍さんと言えば第7回の伊賀流忍者手裏剣打大会に見事優勝されたわけですけれども、当時はどれくらい練習されていたのですか?
お龍: 夜に毎日2時間ほどやっていました。夢街道の営業時間が終わってから、野外ステージで暗い中自分の携帯でライトつけて一人で練習していましたね。たまにみんなで練習する時もありますが、その頃は私が一番個人練習をしてたかなぁ。
やはり相当の練習を!本戦での投擲は緊張しましたか?
お龍: もう緊張し過ぎて手も足もプルプルプルプル震えてて「やばい、これ投げれない!」って状況でした。人が投げているところを見ていると全然落ち着かなかったので、練習する場所で延々と一人で投げていましたね。そのせいでみんなで集合写真撮る時にいなくて、私だけ集合写真写ってないんです。気づいたらみんな撮ってました(涙)
第8回の大会に向けた意気込みはいかがですか?
お龍: 目指せ2連覇です!手裏剣打大会は半分は運もあるので今年の運次第ですが…私は狙った点に打てるのではなく、狙った一定の範囲に打ち込むタイプなんですよ。その時は運良く範囲が捉えられたのですが、打ち込める範囲がずれたら全部的からズレますからね。運です!
なるほど、昨年の優勝者は「点ではなく範囲で捉えている」んですね。コツはあったりしますか?
お龍: 狙うのではなく当てにいくことですかね。あと、私は女の子なので筋力がありませんから、刺さってもポロって落ちることがあります。そうならないように、なるべく手裏剣は回転させて2つの先端で刺さるように打つのを心がけています。2つの先端で刺さると安定しますもんね。
史上初の2連覇目指して頑張ってください!
忍者界全体を盛り上げたい!
夢街道ではほかの業務もされているのですか?
お龍: デザイン関係の高校に通っていたので、夢街道のデザイン関連の仕事は私が行っています。忍者カードやバッジのキャラクター、看板なんかも担当していますね。夢工房の担当も私が入ることが多いので、お客さんの絵付けを手伝ったり、忍者の絵はどんなのを書いたらいいかなど指南したりしています。まさか高校の授業がこんなところに活かせるとは思いもしませんでした(笑)
クオリティ高いなーと思っていたのですが、お龍さんが書いてらっしゃったとは!すごいです。今後目指していることなどはありますか?
お龍: 手裏剣がずっと目標ではあったのですが、去年得られたものが手裏剣だけになってしまったんです。手裏剣もさらに極めたいのですが、周りの忍者がみんなバク転とか側転とか忍者っぽい動きができるので、何か手裏剣以外にも得意技を見つけていきたいと思っています。頭目みたいな一般の人が思い浮かべる忍者も極めたいですし、他の忍者ではできない何かも身に付けたい。その2つを追っていきたいですね。
人物的には有名にはなったりしなくてもいいのですが、頭目みたいにもっと発言力のある人物になりたいです。そうすれば忍者界に影響を与えられるかな、と思ったりしています。
お、忍者界に影響を与えたいタイプなんですね!
お龍: はい、やっぱり忍者で何か成し遂げて忍者界全体を盛り上げたいんです。今22歳なのでニンニンの年です。がむしゃらに突っ走りたいと思っています!!
お龍にとっての忍者
お龍さんにとって忍者とはなんでしょうか。
お龍: 忍者とは…本当これ難しいですよね。まぁ忍ぶ者で忍耐力というか、刃のように心を研ぎ澄ましている人なのかな。正直まだ自分の中でコレ!って答えは見つけられていません。これから自分の中での忍者の定義というものを見つけていきたいと思います。
最後にNinjackをご覧の方にひとことお願いいたします!
お龍: 忍者にはなろうと思えばなれます。私も忍者になろうと思って行動しなければ、やりたくない仕事を続けていたでしょう。やりたいって思ったら行動することが大事です!
編集後記
あの手裏剣大会の優勝者ですから、どれだけの猛者なのかと思っておりましたが、非常に可愛らしい女の子でした。まだ若干22歳!
でもお龍さんの忍者に対する溢れんばかりの愛情は、話しているとヒシヒシと伝わってきます。
忍者歴はまだ浅いながらも、すでに忍者界では注目の的になるような結果を残しているお龍さん。
今後、絶対忍者界を引っ張る屈指のくノ一となることでしょう。今後の活躍に注目です!
世界各地で活躍する諸将の皆様へ、Ninjack.jpを通じて各地の忍者情報を密告する編集忍者。忍者に関することであれば何でも取材に馳せ参じ、すべての忍者をJackすべく忍んでいる。