忍術「魔界転生」を編み出した『森宗意軒』神社の場所を突き止めた
みんな大好き!山風忍法帖シリーズ
奇想天外で手に汗握る忍者バトル小説を描く山田風太郎の忍法帖シリーズをご存知でしょうか?
最近の若い忍者だと「バジリスク」って言えばニン!と来る方も多いかもしれません。
バジリスクの原作者で、能力バトル系のストーリーの先駆者だった山田風太郎氏。
昭和時代に大人気だった彼の忍法帖シリーズの中で、最も人気で何度か映像化された至高の作品があります。
忍術「魔界転生」とは?

森宗意軒って何者?

[wp-svg-icons icon=”point-down” wrap=”i”]文学における忍術DE国家転覆パターンはこちらでお勉強!
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そんな森宗意軒が祀られる神社が!





森宗意軒神社(通称 もりすけさん) この祠は、寛永一四年(一六三七年)の天草島原の乱において天草四郎の率いる一揆の参謀者の一人で医学者でもあった森そう意見を祀る社である。 当所では、由井正雪(軍学者)に妖術と軍略を授けたとも伝えられている。 宗意軒はこの小柳の素晴らしい眺望をとても気に入り、維和島よりこの地に住み着いたとされている。 乱後、地区住民が宗意軒を偲び、当社を建てて供養を行なっている。ここに書かれている由井正雪は徳川家光の時代に幕府転覆を計画した軍学者で、森宗意軒から妖術を教わったと伝えられています。 魔界転生の作品でも、そのほかの山田風太郎作品でも、よく由井正雪とは陰謀コンビとして悪巧みをするのですが… 森宗意軒も由井正雪も幕府に楯突いたことや、妖術などの類がフォーカスされてこのような描かれ方をしているように感じますが、森宗意軒に関しては、義理固くて気のいいおじさんだったんじゃないかと思いました。 だってこの神社から見える海の景色は素晴らしく綺麗で、心が洗われるような景観だったんです。 綺麗な景色を気に入って移り住むくらいですから、かなり純粋な人だったんじゃないかなぁ、って思えてしまうんですよね。 きっと本当に天草の人たちに対するキリシタン弾圧を憂い、一揆勢の味方となって圧政から人々を解放するために戦っただけなんだと思えてしかたありません。 本当の意味での忍者ではないかもしれませんが、妖術を学んで忍術らしきものをマスターした森宗意軒の爺さんがこの地でまったり暮らしていて、人々を救うために指導者として立ち上がったと思うと、何かすごく感慨深いものがありました。 もし天草に立ち寄ることがありましたら、ぜひ森宗意軒神社に行ってみてくださいね! [su_gmap address=”〒869-3603, 熊本県上天草市大矢野町中10051″] [su_box title=”関連リンク・参考文献” style=”noise”] [wp-svg-icons icon=”book” wrap=”i”] 魔界転生(山田風太郎) [wp-svg-icons icon=”book” wrap=”i”] 十 ~忍法魔界転生~(せがわまさき)[/su_box]]]>平成二十一年三月 上天草市教育委員会