武士のための忍者の使い方を解説!「しのびを遣はす分別の事」|軍法侍用集vol.2

忍者の必要性とおすすめ忍者集団を紹介いたしました。

忍者の必要性はわかった、でも忍者の使い方って具体的にどうすればいいの?

と思う侍スピリッツを持ったお方もいらっしゃるでしょう。

今回はそんな侍の皆さんの疑問にお答えいたしましょう!

忍者のみなさんも、使う側の武将の事情を把握しているといいように使われないよう対策できるので、しっかり把握しておいた方がいいですぞ!

優秀な将は忍者使いもお上手!

敵の動きの先の先を読み、先手先手を打って戦を有利に運ぶ戦国武士。

すごい時は戦を起こすことなく敵をくじくことができるのが、本物の将たる器というものです。

そうなるためには情報収集がキモになってくるのは当然ですので、将たる者はうまいこと忍びを使わねばなりません。

その点において、軍法侍用集には忍者の使い方としての優れた例を教えてくれています。

しのびを遣はす分別の事

功の入りたる軍者は、ただ人をもしのびに遣はすといふ。猿引を遣はして、城の案内を見、尺八吹き或ひは、はうかなど色々に姿をかへさせて、つかはしたる事いにしへにも多し。

from 戦国武士の心得(ぺりかん社)

忍者は黒装束に身を包んだ人ではなくて、いわゆる「普通の人」を忍者として使いなさい、と教えてくれています。

ここに挙げられる猿引、尺八吹き(虚無僧)、放下は忍者の変装術基本7パターン「七方出」に連ねる変装スタイルで、他の忍術書でもよく出てきます。

諸国を行脚するのが常である職業に化けることによって、何人にも怪しまれずに敵地に潜入することができるわけです。

しかし第1文を見てみると、「ただ人をも」とあるので、職業として変装するプロ忍者だけじゃなくて、普通の人も諜報活動に使ったっていうことなのかもしれません。

変装が得意な忍者のプロはその分稽古をしていますから、きっと変装術もできるプロ忍者を使うと高くついたと思うんです。

なので軍法侍用集では、城の外観を見るくらいならもともと猿回しをやってる芸人を捕まえて忍者にしてしまった方がコスパいいよ、ってことを言っているような気がしています。

プロ忍者を使う?一般人を忍者にする?

現代社会でもどこかに業務をアウトソースするとき、
金は高いがクオリティの高い業者
金は安いがクオリティは低い業者
のどちらを取るかと問題があります。

時と場合にもよりますが、前者は何も言わなくてもこちらの望むアウトプットを出してきてくれたりします。

逆に後者は融通はあまり効かないのですが、費用は破格の値段だったりしますよね。

ただ、安い業者でもこちら側で進捗管理や期待するアウトプット内容をしっかりコントロールしていれば、必要最低限なクオリティは担保することができます。

指示が的確で、交渉も上手であれば、十分安い業者でも求める成果を出すことができるのです。

この記述もそれと同じで、侍視点では「自分が優れていれば”ただの人”をも忍者として使うことができる」ということを伝えているのではないでしょうか。

なので例えば、愚鈍な上司から以下のような無茶振りが来ることもあるかもしれません。

ちょっと3ヶ月後くらいにA城を攻めるから城の様子調べといて。ちなみに火縄銃買いすぎちゃってこの案件の予算こんだけだから。よろしくね〜。

御意…!(ってまじか、予算ほぼなしかよ!鉄砲の前に敵の情報確保が優先だろーが!)

こんな時、ありますよね!

自分が忍びの道に精通していれば、その辺の猿楽師とか虚無僧に声かけて、

このお駄賃あげるから、A城の様子見てきてくれないかな。ここに調べて欲しいことの項目書いたフォーマットがあるから、これに埋めてくれるだけでいいんで!

まぁそんくらいなら…

少しの駄賃をあげて、なるべく負担をかけないようにお願いすることもできるでしょう。

侍も忍者を使う以上、ある程度の忍びの知識は身につけておいた方がよさそうですね!

そして忍者のみなさんは、一般人にはできないより大きな仕事を狙って諜報スキルを磨いておきましょう

参考文献

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