【Nin-terview #013】今はまだ白紙、修行を積んで無敵の忍者になる! 〜徳川家康と服部半蔵忍者隊「道化の三平」〜

徳川家康と服部半蔵忍者隊に所属する道化の三平殿は、400年前の戦国時代から転生された忍者ですので、以下の点を考慮の上でお楽しみいただければと思います。

・インタビュー中は「ござる口調」での会話でしたが、記事として見やすくするために現代語に訳しています。
・現代に転生されてから忍者隊の結成までの間、世を忍ぶ仮の姿での生活期間があります。

そのため、忍者によっては世を忍ぶ仮の姿の人格としてインタビューにお答えていただいている部分も多くあります。

大学卒業後、就職先は「忍者隊」

三平殿が忍者に興味を持ったきっかけを教えてください!

三平: 最近の若い者はやはりNARUTOが好きだと思うんですが、拙者はそれですね。忍たま乱太郎も見てはいましたが、NARUTOの影響が自分にとっては大きかったです。中でもうちはイタチが好きですな!

そのうち三平殿も写輪眼が開眼するんでしょうかね。

三平: しょっちゅう充血してるんでもう開いているようなもんですよ(笑)

目薬使った方がいいですよ(笑)服部半蔵忍者隊になった経緯を教えてください!

三平: 世を忍んでいたときは大学なるところに忍び込んで、現世でいう体育関係のことを学んでいました。就職活動をしなきゃいけなかったんですが、仕事をいろいろ探していましたら、たまたま地元愛知での忍者隊の募集を見つけまして。大学は江戸だったのですが、長年育ってきた愛知県が好きだったので、愛知県の魅力を伝えられるし、しかも好きだった忍者として伝えることができるところに感銘を受け、応募してみたんです。

大学を卒業して忍者になるってなかなかの決断だったと思うのですが、周りの友人や両親の反応はいかがでしたか?

三平: 正直周りの友人には何も言わなかったですね。両親にも履歴書を出してから伝えたのですが、忍者になるってことに初めはまったく理解してもらえませんでした。最近忍者隊として活躍が増えるようになってから、リーフレットや動画などを見せてやっと理解が追いついてきたようです(笑)今は応援してくれていますね。

忍びの道も辛いですね…。オーディションの応募時はどんなパフォーマンスを披露したのですか?

三平: 拙者は大学での専攻が籠球(バスケ)でして、これっていうアクロバティック技を専門にやっていたわけではないんです。なので授業で少しかじった程度のバク転やバク宙、ロンダートなんかを披露するしかありませんでした。

それで通ったんですね!

三平: 拙者も正直ビックリしました(笑)でも何としても忍者隊には入りたかったので、合格の電話をいただいたときは手が震えていたのを今でも覚えています。相当嬉しかったですね。

ぜひいつか球を使った忍術技などを見せてください!「焙烙火矢でドリブル」とか面白そう!

忍者だと気づいてもらえない時が一番ツライ

忍者隊に加入されてみていかがでしょうか?三平殿は中でもかなりフレンドリーな印象ですよね。

三平: やはりお客様の笑顔が見られる時はとても嬉しく思っています。しかし道化というのは難しいですね。道化というくらいですからテンションはアゲアゲで行かなければいけないのですが、半蔵様や家康様の前ではどうしても恐縮してしまいます。もっと自分の殻を破らねばなりませんね。

道化ゆえの辛さみたいのはありますよね…。辛いこととかもあるのでしょうか。

三平: 頭巾を被っていないので、忍者だと気づいてもらえない時があり、その時はとてもつらいです。たまに「何この人?」って感じで頭に「?」マークが浮いている人がいるんです。拙者自ら「ワシは忍者じゃ!」と名乗るいうのはどうにも気持ち悪くて(笑)一応頭巾はあるのですが、天みたいに奇抜な髪型を頭巾で消すのももったいないので今はみんな被っていないんですよ。拙者だけ耐えかねてたまに被るときがあります(笑)

地味に辛いですね(笑)そういえば忍者隊のパフォーマンスの導入部分「とざいとーーーざーーーーーーい!」で始まるところは、やっぱり三平さんあってこそですよね。あれがないとはじまらない!

三平: あれは拙者によく似てますが、明智の手の者ですので拙者にはよくわかりません(笑)が、明智の者もそう言ってくださると喜ぶでしょう。

あ、そうでした!失礼しました…。三平殿の得意技はなんでしょうか?

三平: 身長の割には高く跳べるところですかね。あと大学の授業で取った柔道の初段なども持っています。経歴上、様々なスポーツを経験してきましたね。車椅子バスケとかスキーとか。体を動かしたり、新しい動きを学んで吸収することが好きなんですよね。これまでも刀はやったことがないので、殺陣なんかは新鮮味があって楽しませていただいています。

お休みの日は何をされているのでしょうか?

三平: 1人でできることをしていることが多いですね。映画を見たり、バスケしたり、旅行ったりなど。ただほとんど休みなく忍者やってます。

修行を積み、無敵な忍者へ

三平殿が思う忍者隊の良さってどこにあるでしょうか。

三平: アクロバットができる人が多く、また演技をできる人もいて、互いに刺激し合えているところでしょうか。

他メンバーの意外なエピソードなど知ってたら教えてください!

三平: 助乃心殿ですね。彼は素早い動きをするわけでもなく、よくしゃべるわけでもなく、クールで貫禄があるように見えるんです。でもフッとカメラを向けた時に白目を剥いているんですよね。多分わざとやっているんだと思いますが、お茶目だと思いますね。なぜ白目剥いてるんだ!と不思議に思っています。このシュールさが拙者にはツボですね。

一番頼りになるメンバーはいらっしゃいますか?

三平: 水蓮です。世を忍ぶ仮の姿では水蓮が一番年上という設定なので、しっかりしています。人生経験が豊富なんでしょうね。その意味では頼り甲斐があります。あとは伊吹が初代忍者隊からいるので殺陣や芝居の面で一番身近なお手本になっています。伊吹は一番見習いたい忍者です。

自分には持っていないものを持っているメンバーと言ったら誰になりますか?

三平: 正直全員ですね。半蔵様、助乃心、月影、天はアクロバットが本当にすごい。伊吹、水蓮は芝居上手で口が達者。みんなそれぞれ世を忍ぶ仮の姿のときに様々な修行を積んできたので、一般的に過ごしていたのは拙者だけなんですよ。その意味では全員のスキルがうらやましいです。

そんな環境の中で三平殿はどう存在感を高めていくのでしょう?

三平: 最初はアクロバット系に憧れていたのですが、表現の道の魅力にも気づいて興味を持ち始めました。忍者隊の中では、拙者はまだ白紙の状態だと思っています。ただ逆に捉えると、ここからどんな忍者にでもなれる。そう思って忍者隊メンバーの全員の良いところを学んで、オリジナリティのある忍者になりたいと考えています。アクロバットも芝居も殺陣もできたら無敵の忍者になれそうですよね。

道化の忍者っぽくて素敵ですね!応援しています!そんな忍者隊でどんなことを成し遂げたいですか?

三平: 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関われたら…と思っています。まさか東京にオリンピックが来るなんて思いませんでしたが、忍者は日本の文化ですから、世界の皆様にこの文化を伝えていきたいです。

悲願ですよね!そのために忍者隊をどんな隊にしたいですか?

三平: そのためにも自分達をもっと多くの人に知ってもらって愛知県に来て欲しいです。愛知県といえば徳川家康と服部半蔵忍者隊。そんな存在にしたいです。まだ武将隊様でも100%ではないと思うので、これからもっと頑張っていかねばなりませんね!

三平にとっての忍者

三平殿にとって忍者とはなんでしょうか?

三平: 拙者実はかなり人見知りで、人前で喋ることは苦手なんです。お披露目のときも緊張で何を喋ったのかほとんど覚えていないくらい。それでも忍者に出会ってからというもの、少しずつですが改善されてきたと感じています。忍者というのは存在は、己を成長させてくれるものだと捉えています。

最後にNinjackの読者にひとことお願いします!

三平: 徳川家康と服部半蔵忍者隊はまだまだこれからだと思っています。拙者も含めていろいろな面で伸びしろがありますので、これからもっと面白くなっていきます。暖かく見守っていただければと思います。名古屋にきたらまずはぜひ服部半蔵忍者隊に会いにきてください!

ありがとうございました!

編集後記

非常に謙虚で、それでも向上心の塊だった三平さん。

ご本人は人見知りだとおっしゃってましたが、インタビューが終わったあとも次の人が来るまでずっと話てくれて、すごく話しやすく楽しいお方でした。

おもてなしにはこういう一般感覚をもったフレンドリーな忍者が大事だと思いますので、自信を持って忍者隊で活躍していってほしいですね!

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