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忍術書

正忍記

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現代でも有用な対人術が書かれた忍術伝書。

『正忍記(しょうにんき/せいにんき)』は江戸時代初期に書かれた忍術書で、 『万川集海』『忍秘伝』と並び三大忍術書と呼ばれているうちのひとつ。 著者は紀州の軍学者であり新楠流(名取流)軍学創始者の名取三十郎正澄(藤一水子正武、藤林正武)。

全3巻の構成で、内容は「忍び六具」や「七放出」 「古法十忍」といった現代でも忍者を題材とする書籍やwebサイトでよく紹介される忍び像の根拠となる項の他、他人に怪しまれずに話を聞きだす術、人相から相手の性格を推測する術など、対人で情報を入手する、いわゆる「陽忍」の術が多く記載されている。

有名な写本は国立国会図書館本があり、くずし字ではあるがweb上で誰でも無料で閲覧ができる他、書き下しや現代語訳された書籍も複数存在する。すでに絶版となっている書籍もあるが、現在でも『忍術伝書 正忍記【プリントオンデマンド版】』(中島篤巳,角川学芸出版,2014)は入手可能。

「人を論破するのは良くない」、「まず本人よりも子を褒めると良い」など、人と仲良くなるための対人術は現代でも通用すると思しきものも多く、人間関係がうまく行かず悩んでいる人や上司に気に入られて出世したい人にとくおすすめできる忍術伝書。

『正忍記』記載の忍術の解説や、他忍術書との横断検索も可能な忍術・忍器データベースはこちら

執筆忍
忍術書を読む ガチ忍者Vtuber。甲賀五十三家おもてなし忍者隊隊員。
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