忍者ポータルサイト

忍者ポータルサイト

--/-- --:--

忍術書

万川集海

忍術書
万川集海
甲賀
忍術
伊賀
Activity image
Activity thumbnail

おはようからおやすみまで、初心者から上級者まで。

『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は、江戸時代中期に成立した忍術書で、伊賀や甲賀の様々な忍術をまとめた、いわば忍術の総合百科事典。「万(よろず)の川が集まって海になる」の名の通り、忍者・忍術に関する多様な知識や技術が集められており、忍術書の中でも特に体系的・実践的な内容を持つとされている。編者は伊賀国湯船村に住む藤林(冨治林)氏とされており、『正忍記』『忍秘伝』と並ぶいわゆる三大忍術書と呼ばれているうちのひとつ。

内容は全部で6編に分かれており、忍びの者が持つべき精神に始まり、忍者を使うための将の心得、情報収集や謀略の術、忍び込むための術のほか、天文・占い、忍者の道具(忍器)の製法や使い方が書かれている。

数ある忍術伝書のなかでも『万川集海』は現存する写本が比較的多く、有名な写本として内閣文庫本があげられる。 内閣文庫本は全22巻と別巻の『軍要秘記』で構成されており、全11冊が国立公文書館のデジタルアーカイブにて無料でオンライン閲覧が可能になっている。

また、上記の内閣文庫本を底本として現代語訳された『完本万川集海』(中島篤巳,国書刊行会,2015)が出版されていることもあり、現代でも閲覧や入手の難易度が低い。

他の追従を許さないほどの圧倒的情報量と充実した内容でありながらも、触れるためのハードルは低く、入門として最初に手にする初心者にも、いつでも手にとれる教科書としてそばに置いておきたい上級者にも、あらゆる人におすすめの忍術伝書。

『万川集海』記載の忍術の解説や、他忍術書との横断検索も可能な忍術・忍器データベースはこちら

執筆忍
忍術書を読む ガチ忍者Vtuber。甲賀五十三家おもてなし忍者隊隊員。
XX
体験・修行

関連する体験・修行