概要
油日神社(あぶらひじんじゃ)は、滋賀県甲賀市に鎮座する古社であり、甲賀忍者と深い関わりを持つ「甲賀の総社」です。主祭神である油日大神は、記紀には見えないものの、古来より「万有始動の根元神」として崇められ、繁栄や発展、諸願成就の神として篤い信仰を集めてきました。また、火の神として火防の神徳を持ち、「油の祖神」として油業界からも崇敬されています。
神社の創建は太古に遡り、かつては油日岳を神体山として祀られていました。現在の社殿は後世に移されたもので、毎年9月11日には信仰者が油日岳の頂上でご神火を焚き上げる神事が行われています。記録によれば**877年(元慶元年)**には既に朝廷より神階を授けられており、「国史見在の古社」として格式の高い神社です。以降、歴代天皇や武将の崇敬を受け、甲賀武士や地頭領主からも数多くの奉納や寄進がありました。
特に戦国時代には、甲賀武士や忍者たちの精神的支柱となり、彼らが武運長久や秘術の成就を祈る場でした。甲賀忍者にとって油日神社は守護神のような存在であり、彼らは密かにここで修行を積んだとも伝えられています。神社には忍者たちが奉納した武具が残され、彼らの活動拠点としての痕跡も見ることができます。
所在地 | 滋賀県甲賀市甲賀町油日1042 |
営業時間 | ー |
定休日 | ー |
入場料 | 無料 |
WEBサイト | http://www.aburahijinjya.jp |
運営 | 油日神社 |
アクセス
電車:JR草津線 油日駅下車徒歩30分
車:新名神 甲賀土山ICから約20分/新名神 甲南ICから約20分/名阪 上柘植ICから約15分 (駐車場) 普通車10台/大型車8台