忍者京都迷宮殿 -幻術桟敷- TEAM幻術桟敷座長 加藤太久実|Nin-terview #005
京都忍者レストランの人気エンタメ忍者ショー座長「加藤太久実」にインタビュー!
京都忍者迷宮殿ダイニングシアターにて毎日開催される忍者ショー「幻術桟敷」。
ショーの立ち上げから座長として「正宗乱波」役を担当する加藤太久実さんにインタビューです!
その美しい筋肉と華麗なパフォーマンスを魅せてくれる加藤さんはどんな想いで忍者を演じていらっしゃるのでしょうか。
すべてのNINJAをJackするNinjack.jpがお届けする忍者深掘りインタビュー第5弾です!
ショー・コスギの忍者に憧れ、アクション俳優を目指す

太久実: よろしくお願いします。そうなんです。プロの格闘家になるため、体を鍛えてました。いろんな道場に行って、空手、ボクシング、テコンドーなどをやったり、格闘技全般をやっていましたね。格闘家を目指したきっかけはアクション映画だったんですが、途中で「どうせなら憧れたアクション俳優になろう」と思ってそちらにシフトしたのです。 — あの…昔やってたドラマで伊藤英明とかオダギリジョーが出てた「天体観測」にも出演していらっしゃったとか…
太久実: 懐かしいですね!伊藤英明さんの代わりに、桟橋から海に飛び込んで泳ぐシーンのスタントとかをやりました。あれが一番最初のアクション俳優としての仕事ですね。スタントマンって誰にも自分だって悟られないように行動する影の存在というか、忍者みたいですよね(笑)。 — 確かに!ちなみにその好きだったアクション映画は何だったのですか?
太久実: ショー・コスギさんの「ニンジャ II・修羅ノ章 (1983)」ですね。確か三部作の2作目だったと思います。最初の1作目はショー・コスギさんが悪役だったのですが、あまりに光っていい味を出していて、みんなが「悪役のショー・コスギが見たい」となり、2作目は主役になったんですよ。ちなみにその2作目にはケイン・コスギが子役で出てるっていう(笑)。この作品にかなり魅かれちゃったんですよね。VHSがすり切れるほど何度も見ました。相当忍者にはハマっていましたね。 — そんなに忍者がお好きだったのですね!
火遁の術と忍者の師、そして幻術桟敷との出会い

太久実: アクション俳優として、あるとき六本木の「香和」というショーレストランのオープンキャストとして、毎日アクションショーをやっていたんです。そのときのチームの座長さんがある伊賀流忍者として活動してきた方でして、そのチームで私も忍者としてショーをやっていました。そのとき、バク転を連続で行ったり、回し蹴りを連続で繰り出すような奴らがいる回転ショーがテーマだったのですが「自分も何か回転する技できないかな」と思っていたら、たまたま東急ハンズでポイを見つけました。付属されているDVDを見ながら独学でポイを回し始めて、火を扱うようになったのです。その後は「火付盗賊」というユニットに入ったり、ソロで様々なところへ出向いて活動し、ファイヤーパフォーマンスの腕を磨いて行きました。 — 東急ハンズのグッズからプロのパフォーマーになれるとは…!あと伊賀流忍者の先生も気になります…。どうやってこの幻術屋敷でショーをするようになったのでしょうか?
太久実: 六本木でショーをやっているときから知り合いだった幻術桟敷のプロデューサーの方に声をかけてもらったんです。忍者で毎日アクションをやってくれないかって。ずっとファイヤーパフォーマーとして活動していましたが、自分の中で忘れていた忍者とアクションに対する想いが蘇ってきたのです。「忍者でアクションできる、しかも毎日できる」と。しかも忍者だったら火遁の術としてファイヤーパフォーマンスも活かせるのではないかと思い、すぐに引き受けました。建物の中で火が使えるかはオープンギリギリまで調整が入りましたけどね(笑)。
過酷な訓練にも耐え、夢を与える人間になる

太久実: ここに来る前からやってたファイヤーヌンチャクもできて、お客様も喜んでくれるし凄く充実しています。結構アグレッシブなショーをやっていて、毎日やるのってかなりしんどいのですが、これも修行として日々精進しています。今はエンターテイナーとしてショーをやっていますが、「忍者育成所」のような者にして行きたいと思っています。いろんなパフォーマーが集まって来て、誰もやったことのない殺陣やアクションを通じて、忍者を学んでいけるような場所にしていきたいです。 — ショー、プロジェクションマッピングも凄いですもんね!ああいうのはなかなか他ではできませんものね。
太久実: やはりプロジェクションマッピングはお客様の反応も良いです。「美しい」と。大まかな流れはプロデューサーの方が作ってくださっているのですが、細かいアクションは自分が作ったり、ダンス部分はダンサーの方が振り付けしたりと、みんなでショーを作っている感じです。ワイヤーで吊られてどっか行ってしまうのとかもウケますね(笑)ファイヤーもなかなか室内でも生でも見れないですから、やはり見応えがあると言われます。 — ちなみにファイヤーヌンチャクはどこで練習するんですか?練習大変そうですけど…
太久実: 夜中に土手で練習します。だから「火遊びしているやつがいる」と結構通報されます。何度か警察に連れて行かれましたよ(笑)ファイヤー系は上半身裸でやるんですが、火傷してしまうと脱げなくなってしまうんです。なのでとことん練習して火傷しないように気をつけています。 — 大変ですね…。にしても美しい筋肉ですよね!

加藤太久実にとっての忍者

太久実: 忍者は世界に打ち出せるポテンシャルを持った存在です。ブレイクダンスにしろ、ファイヤーパフォーマンスにしろ「忍者」はいろんなものにしっくりくるじゃないですか。忍者という打ち出し方だからこそ、パフォーマーの技が更に活かされていく気がするんですよね。エンタメと忍者はとても相性がいいと感じでいます。自分のようなエンターテイナーが現代忍者として、日々訓練した成果を世界に打ち出していきたいです。 — 最後にNinjackをご覧の方にひとことお願いいたします!
太久実: 忍者京都レストランでは、「ハイテクサブカル」を融合させた最高のエンターテインメント忍者ショーを365日間休まず行っております。お食事をしながらぜひ見ていただきたいです。お待ちしております。