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世界に忍びの”道”を伝えたい ~NINJA DOJO and STORE 「六代目 市川伊蔵」~|Nin-terview #003

2019-11-10
約 20 分

2015年5月、京都の中心部に突如「NINJA DOJO and STORE」なる忍者関連施設が現れました。 スタイリッシュな内装に、誰もがわくわくする仕掛けとアイテムがいっぱいのこの道場。 既に京都へ観光に来る外国人たちの間でじわじわと話題となってきています。 今回は外国人観光客に人気の「NINJA DOJO and STORE」を運営する「市川伊蔵」さんのインタビュー! 外見から中身まで本物のイケメン忍者・伊蔵さんを深く知るチャンス、見逃せません。 すべてのNINJAをJackするNinjack.jpがお届けする忍者深掘りインタビュー第3弾です。

四十にして惑わず 忍びの道へ

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たかまる
ずっとこの道場に来たかったのですがやっと来れました!今日はよろしくお願い致します!「六代目 伊蔵」と名乗っていらっしゃいますが、お名前の由来を教えていただけますか?血筋についてわかってることなんかも教えていただければ嬉しいです。
市川伊蔵 自分の六代目前の爺さんが「伊蔵」という名前だったんです。家柄的に自分が襲名してるわけではないのですが、いい名前だったのでいただきました。両親から忍者に関することを聞いた事はないですが、自分でいろいろ調べたら先祖はどうやら忍者だったらしいという事実に辿り着きましてね。戸籍を調べたり、元々先祖が住んでいた土地を調べたり、あと川上先生(甲賀伴党忍術の現後継者)にお聞きした話も合わせて考えると、どうやらそうらしいと。伊賀北部の阿山・丸柱村が出身なんですが、そこは神君伊賀越えのときにも家康が通った場所で、丸柱にも忍者がいたらしいです。六代目前の伊蔵の爺さんの息子さんのときから丸柱に移住してきたらしいのですが、その前は「柘植の野村」という地域に住んでいたらしいです。
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たかまる
野村っていえば「忍びの上手11人」にも名が載っているあの野村ですよね!忍者がいっぱいいた地域ですね。
市川伊蔵 そうですね。野村に住む市川姓の一族だったのですが、伊賀に市川姓はうちくらいしか残ってないようです。川上先生に教えてもらったら、忍術古文書の中に「市川二傳の巻」というものがどうやらあるみたいでして。そこから考えると、祖先は忍者だったのではないかと思います。昔はそんなこと考えたこともなかったですが、調べていったら嬉しくなってしまいましたね。
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たかまる
えっ凄い!うらやましいです…調べてわかったとのことですけど、なぜ調べようと思ったのでしょうか。小さい頃から忍者が好きだったのですか?
市川伊蔵  興味はありましたが、そんなに自覚して「めっちゃ忍者好きです!」という感じでもなかったですね。地元が忍者の村ということは知っていましたが本当にその程度でした。全国の子供達と一緒で、ハットリくんや赤影などを見て、普通に忍者が好きだったくらいですかね。地元に忍者の歴史や財産があるので他の人よりは好きだったとは思いますが、自分で研究しようと思うまでもなかったです。
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たかまる
ではいつ、何がきっかけで忍者に目覚めたのでしょうか?
市川伊蔵 40歳を過ぎてから、うちの親父の仕事をつぐことになりまして。そのときやっていたデザイン・広告関係の仕事を辞めて田舎でのんびり暮らしていこうかと考えたのですが、多分人生には分岐点があるのでしょうね。40歳はちょうど「人生の折り返し地点だ」と考えたときに、前半の40年が人からいろいろもらう人生だったとすれば、残りの40年はもらったものを返していかねばならない年代。突然そのような気持ちになりました。稼業はデザインも忍者とも関係ない仕事で「何か物足りないな」と感じたときに、地元を盛り上げたいという気持ちもあって、地元の伊賀は世界にも通用する忍者という財産があるのだから「自分で忍者ビジネスとして取り込んで世界に広めていけたらいいな」と思って始めたのがきっかけですね。だからホント40になってからです、忍者は。なんでしょね、この突如目覚めた感(笑)
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たかまる
「四十にして惑わず」とかいいますが、まさか忍者に惑わなくなった人はいないでしょうね(笑)

メンターは石川五右衛門

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たかまる
忍者に目覚められてから特に好きな忍者とかいらっしゃいますか?
市川伊蔵石川五右衛門が好きでして、最初はルパン三世がきっかけでしたね。忍者とか関係なくあの存在が好きだったんですが、20代の頃に石川五右衛門のモデルになった人が実は忍者だったという説を知り、京都で義賊として活躍したとき、南禅寺の大門で見栄切ったりとか、秀吉暗殺未遂とか、自分が京都に住んでいたということもあり、何かすごく魅力を感じたんですね。しかも地元の丸柱の隣が石川五右衛門の生誕の地とされている石川村なのです。彼にはとても縁を感じています。
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たかまる
じゃあ伊蔵さんもやっぱり最後死ぬときは釜茹でになるのですか?
市川伊蔵釜茹ではきっついですね(笑)大往生はしたいですけど、せめて南禅寺で大見栄切るくらいにしといてください(笑)

忍者を学ぶなら日本文化も学べ

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たかまる
忍者に目覚めてからというもの、他にもお茶とか着物とかいろんな日本文化に関するご活躍をされていますよね。元々日本文化が好きで前からそのような活動をしていたのでしょうか?
市川伊蔵いえ、忍者を学ぶにはその周辺の日本文化を知らなければならないと思ってから、はじめて日本文化もいろいろと体験しています。「忍者のことを知りたい!」って思ったとき、過去を振り返ると中高生のときにもっと歴史を勉強しておけばよかったって思いませんか?
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たかまる
それめっちゃ思います!忍者を調べていくとどうしても当時の時代に関する周辺知識が必要になるんですよね。今は大好きですけど、当時は日本史とか大嫌いでした(笑)
市川伊蔵それと同じで「今からでも遅くないな」と思い、学んでいます。忍者のことを深く知ろうと思ったときに、それに付随する日本の伝統的なモノやコト、忍者から横展開される歴史を知らないと、忍者のことも見えてこないんですよね。仏教もそうですし、修験道もそうですし、茶道などの文化とのつながりを知ることで、忍者のことをもっと深く知ることができるようになるんです。
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たかまる
そういうことだったんですね!日本文化つながりで一体どれだけのことに携わってるんですか?
市川伊蔵いろいろやってますね(笑)自分がただ好きでプライベートでやっていることもあれば、昔のデザイン・広告関連の仕事の経験も活かして老舗の旅館などのコンサル・プロデュース業もやっていて、「ワークショップして集客したい」などの要望があればイベントをやったりとか。
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たかまる
前に着物のファッションショーにモデル出演もされてましたよね。着物も結構お好きなのですか?
市川伊蔵 あれは「出るか?」って聞かれたから出ただけなのですが、着物は忍者観点でもとても興味があります。装束の歴史は忍者に凄く関連があるんです。着物の形に意味があって、形の変遷にも意味があって。例えばナンバ歩きとか身のこなしや立ち振る舞いも、自分達が着てきた装束に関連してるんですよね。

 あとは文化としての着物ですね。ちょっと忍者から話はずれますが、着物は日本を象徴するような大事な文化です。日本の職人の変遷を象徴するものでもあって、着物ができるまでに30〜50くらいの行程があるのですが、その行程一つ一つに職人さんがいるんですよ。ジャンルの全然違う職人さんですね。まずは糸を作りますよね。そして糸作る中でも、蚕を飼う人、糸を紡ぐ人、布にする人、図案する人、染める人、型作る人、縫製する人・・・と全然違うカテゴリの職人さん達がいて、ここまで1つのもの作るのに完全分業されてるものって世界的に見てもなかなかないんですよね。他の日本の伝統文化もここまでではないにしろ、多くの職人さんが携わっています。
市川伊蔵 昔はそれで経済が回ってたのですが、着物の需要が落ち込んでいくと各職人がやめたり高齢化問題で、職人の数が減り継ぎ手も少なくなりました。ひとつの工程でも無くなればもうこれらの伝統文化が残せなくなってしまうわけですね。オリンピックなんて言ってる場合じゃない。かといって、昔みたいに日本でお茶とか和菓子とか着物が日本内で売れるようになるかっていうと、そういう未来は描けません。であれば、需要を海外にも求めていくべきだと考えています。海外からしたら「なんてもったいないことしてるんだろう」って話じゃないですか。日本でしかできないユニークなものですから、少しでも日本文化が海外で注目してもらえるきっかけとなり、ひいては日本の職人さんの技術を次世代に継ぐ一助になればと思っています。伝統文化、伝統工芸に関わってる人に話を聞くと危機感と使命を持ってる方が多いですね。特に同世代は「あと10〜20年が勝負や」って言ってますね。

 ここの道場は、その日本文化の海外での需要活性化の目的も一部持っています。「NINJA」は海外でどこでも通用する共通言語になっていますよね。海外の人が「日本の京都に忍者道場があるらしいぞ」と興味持っていただき、忍者について解説するときに、他の日本文化の説明もちょっとずつ挟むようにしています。今後着物の着付などもやる予定でして、忍者だけではない日本文化に少しでも興味持ってもらえたらいいな、と思っています。
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たかまる
日本人として、とてもいい試みですね!でもただの昔のままの伝統をそのまま伝えるんじゃなくて、伊蔵さんのセンスというか、モダンな感じもあってとても魅力的なんですけど、革新なども意識してるんでしょうか。
市川伊蔵 はい、意識していますね。私達の今の世代の人が思っている「伝統文化」っていうのは本来の伝統じゃないように思うんです。伝統は革新があってこその伝統、もっとLIVEであり傾(かぶ)いてるもので、今もこの先も生きていかねばならないものです。私たちが言っている伝統は「過去の遺産」というイメージですが、着物の例でいっても、いろんな変遷があっていろんな革新があって、それが10年とか20年のスパンよりもっと短く時代に合わせて変わって来たからこそ、今も伝わっているんです。だから「何かを変える」ということは、残すためにとても大事なことなんです。

 でも、この現代においては「何かを変える」=「今あるものを壊す」と捉えられてしまっている節があって、現代では自分達で考えて何かを変えて行くことをしなくなってきていると思います。これからも伝統を伝えていくためには、現代の人々の琴線に触れてもらわねばなりません。そのときデザインはとても重要で、人々のニーズにあったものでないと誰も見てくれません。最初は興味を引くだけで、おかしな客寄せパンダのようなものだったとしてもそれは致し方ないことであり、きっかけがなければそこに辿り着きすらしません。だからデザインは重要視しているというのはありますね。

伊蔵氏の忍者活動の全貌

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たかまる
この道場以外にも忍者の活動を多くされていますが、他にどんなことをやっていらっしゃるのですか?
市川伊蔵 伊賀の忍者好きが集まる伊賀流忍者サークル「伊賀之忍砦」の役員をやっていたり、他には池田先生(忍者研究家)が発足した「伊賀忍者研究会」の事務局長なんかもやっていますね。あとは京都忍者迷宮殿のディナーショー「幻術桟敷」で使うオリジナル忍者装束を作ったりしています。 (※幻術桟敷は2016年に終了)
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たかまる
伊賀忍者研究会の本「忍者の教科書」が出版されたときは伊蔵さん新聞にいっぱい出てましたよね!
市川伊蔵 あれは代表の池田先生が外に出るのめんどくさい人なので、出るように指示されただけです。完全に操られてるだけですね(笑)なんなら自分が書いたみたいに見えちゃってますよね(笑)
朝日新聞2015/2/14の記事より
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たかまる
あれそうだったんですか(笑)他に海外への忍者体験をプロデュースを何度かやってますよね。台湾とかスウェーデンとか。
市川伊蔵 台湾は「妖怪村」というところに行ったのですが、京都内に百鬼夜行の伝説が残っている商店街の妖怪町おこしをやっているプロデューサーの子が、台湾の妖怪村の方と連携しているんですね。プロデューサーの子と知り合いだったので、冗談で「忍者も連れてって」と言ったら連れてってくれたんですよね。やはり考えているだけではダメで、口に出して行動に起こすことが大事だというのは改めて思いました。行ってみたら噂どおり親日で、すごく優しく迎えてくれます。手裏剣体験などをやってもらったのですが、忍者の格好を見て「忍者」だとわかっていましたし、手裏剣も知っていました。日本と同じかそれ以上に忍者に興味持っていて、有料でもやりたい人が結構多く「みんな興味あるんだ」ということがわかりました。実際に行ってみないとわからないことだったと思います。

 スウェーデンに行って思ったのは、明らかに忍者に対する認識が国内と海外で違うことですね。国内で忍者といえば「子どもの遊び」で、みんな忍者なんてもちろんいないと思っているし、架空の存在でしかないです。「忍者やってます」なんて言おうものなら軽く笑われますね(笑)。そこは別にいいのですが、これに対して海外の人は「もちろん忍者はいるんだろう」という認識なんです。架空ではなくて、リアルに日本には忍者がいて、忍術があると本気で思っているんです。カテゴライズで言ったら柔道・剣道・茶道と同じ位置に「忍術」があるような。「日本に行けば当然忍術習えるんでしょ」と思っています。スウェーデンでも「この人達は本物で、貴重なことを教えてくれるんだろう」という感覚で迎えてくれました。忍者に対する海外の方の認識が凄くよくわかりました。
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たかまる
そうなんですね!逆に言うと期待値が凄く高いということでしょうか?
市川伊蔵 かなり高いですね。向こうの人達は忍者のエンターテインメントも好きですが、本物も見たがっています。脚色されたものではなく本物の忍者から学びたい。そのため、忍者の精神や忍者が使ったもの、実際に忍者がなんだったのか、というのが世界には求められているのでしょう。そんな気づきも、この「NINJA DOJO and STORE」を立ち上げた理由のひとつになっています。

道場で伝えたい2つのコト

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たかまる
海外での活動で、リアルな忍者の重要性に気づいたと…それも含めて、こちらの道場を立ち上げたきっかけについて教えてください!
市川伊蔵 もともとビジネスマン時代はできるだけスモールビジネスをしたいと考えていました。固定費を作っちゃうと、それがしがらみになってしまって自由にできないので、極力事務所は持たない、原価もかけない、自分のスキルだけで食って行くんだ、と考えていました。ただ、それまで忍者の研究やフィールドワーク、修行などをやっていると楽しいのは楽しいのですが、それを今後も続けたとしても自分が人生のミッションに置いている「忍者を世界に広めることが達成できるのか」と疑問を持つようになったのです。何か一つ忍者を広めるという意味で「勝負に出たい」と決断したんですよね。そうなると拠点が必要だと言う結論に行き着きました。忍者のイベントなどはどこかに何かのスポットがあって初めて参加できるもので、それがなかったら何にも活動ができません。拠点さえがあれば人が集まり、忍者を世界に広める礎(いしずえ)になると考えたのです。
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たかまる
拠点の候補もいろいろあったと思うのですが、なぜ京都だったのでしょうか。
市川伊蔵 もちろん故郷の伊賀も選択肢にはありました。ですがポテンシャルを考えると、伊賀の忍者屋敷に来る観光客は年間約20万人で外国人は1割の2万人くらいなのに対して、かたや今住んでいる京都は年間5000万人、外国人は180万人ほどです。桁が2桁も違うんですよね。伊賀で頑張って集客して来ていただくのもよいのですが、それだけ京都に外国の方がいるのだったら京都でアピールすればいいじゃないか、と思い、この道場がそれなりに安くて空いてたので決めました。アクセスも重要ですから、京都のど真ん中を選んで外国の方も気軽に来れるようにしています。
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たかまる
そんなに差があるのですね。伊賀もアクセス悪いですしね・・・。この道場での目的も教えてください。
市川伊蔵 まず忍術というのは、現代では使う事はないものも多いですが活かせるものも多いです。自分の中での忍術には2つの要素があって「平和的解決に導く術」と「いかなる過酷な状況でも生き延びる術」であると考えています。この2つを世界の人に伝えるべく、この道場を開いています。
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たかまる
その2つについてぜひ詳しく教えてください!
市川伊蔵 海外の方の忍者に対するイメージは、どうしても「マーシャルアーツ」や「アサシン」などのイメージですよね。そのような形のフィクションが広まったから無理はないのですが、ほとんど忍者においては情報収集、スパイの活動でした。忍者達がスパイ活動をなぜしていたかというと、より多くの情報を握った上で、敵に勝つためではあるが血を流さずによりお互いの被害を少なくして解決することが目的だったわけなんですね。それって凄く平和的な解決方法だと思いませんか?武力だけでいいなら忍ばずとも攻めていけばよいので、忍者なんていりません。戦国時代の人だって、誰でも死にたくないんです。闘わずして、情報操作や交渉だけで済むのであればいいに越したことはない。忍術書などを紐解いていくと、平和的解決に導くための術がたくさん載っています。それは現代にも十分行かせるもので、世界のあらゆるところで紛争・戦争も起こっていますが、忍者の精神が世界平和を実現するために、ほんの少しでもいいから貢献できたらという想いもあります。

 そして、長期にわたって過酷なミッションをこなすためには情報を手に入れて主君の元へ必ず生きて帰ってこないといけません。忍術書の中にはサバイバルに関する記述も多くあります。侍と忍者の違いでもありますが、侍は死を美徳とする一方、忍者は絶対に死んだらいけません。生き延びる術がないと、過酷なミッションも達成できないのです。それを現代で使おうと思っても、時代背景も違いますから、そのまま活かすことはできませんが、精神的な部分は十分活かせます。伊賀の地などが半農半忍だったのも、貧弱な土地でもなんとかして生き延びるためだったわけで、いかなる手段を使ってでも生き延びようとするハングリー精神がありますよね。

 この2つを伝えたいのですが、言葉で説明するのは難しいので、道場の修行体験の中で忍者の知恵や考え方を伝えたいと思っています。

おしゃれでモダンな道場インテリア

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たかまる
非常に綺麗で素敵な道場だなぁ!と思ってるのですがこだわりなどはあるのでしょうか。
市川伊蔵 いかに「本物感」を出せるかにはこだわりましたね。本当の忍者を体験したいという海外の人々の期待に添えられるような道場にしたい思いがありました。テナントビルですから制約はありましたが、ハリボテにならないように苦心しましたね。壁紙を選ぶにもカタログをいくつも見ましたね。
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たかまる
ちょっと探索してみていいですか?この正面の掛け軸、絶対あれありますよね…
市川伊蔵 どうでしょう?(笑)
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たかまる
あったー!!やっぱりおなじみの仕掛けが施されていると嬉しいです!
市川伊蔵 ふふ…それだけじゃありませんよ。
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たかまる
うわー!全然気づかなかった・・・あと右奥の壁もどんでん返しになってるんですね!
市川伊蔵どんでん返しの裏はフィッティングルームになっていて、着替えひとつでもテンション上がりますよね。

※他にもテンションMAXになる仕掛けをたくさん教えてもらいましたが、みなさんは行ってからのお楽しみで!

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たかまる
特に外国のお客様がびっくりするからくりはどれですか?
市川伊蔵うーん。。。全部ですね。それぞれ「Oh-!」とか「Uh・・・」とか「Amazing!」とか「Hoo!」と反応は違いますが、全部いいリアクションとってくれますよ(笑)
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たかまる
こちらはSTOREの方ですね。特に人気の商品などはあるのでしょうか。
市川伊蔵 やはり「Ninja Star」(手裏剣)でしょう。値段もお手頃ですしね。今はマニアックすぎる武器はただディスプレイしていて売ってないのですが、売れば買われるかもしれませんね。売り物じゃないのに「これ売ってくれ」と聞いてきてくれる人も多いです。
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たかまる
ってかレジが入口横過ぎて、入ってすぐ横にレジのところにいたらビックリしますね(笑)

お客様の反応と今後の展開

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たかまる
実際にはどれくらいのお客様がいらっしゃるのでしょうか。
市川伊蔵 月で150組くらい来てくれています。その中で9割は外国の方ですね。
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たかまる
おぉ、そんなに!実際に道場で体験された方の反応はいかがでしょうか?
市川伊蔵外国人の方って普通でもテンション高いじゃないですか。更にテンション高く喜んで帰っていかれますね。忍者そのものが面白い、興味ある、ということもありますが、やはりその場でしか体験できないことは楽しいですからね。
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たかまる
特に喜ぶのはお父さん・お母さん・お子さんでいくとやっぱお子さんですか?
市川伊蔵 いえ、それはみんなです。年齢もバラバラですがお父さんもお母さんもめっちゃテンション上がってますよ。
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たかまる
体験の中で特に喜ばれるカリキュラムはなんでしょうか?
市川伊蔵 九字はみんな興味もって聞いていますよ。棒手裏剣も初めて見るものだからそうですね。意外と納刀・抜刀もテレビとかで見た事はあっても実際やるのは初めての人ばっかりなので「ああ、こうするのか」と関心しながら見ていらっしゃいますね。忍者がソルジャーやアサシンではなくスパイだったという話をすると「そうだったのか!」と反応する人が多いですね。
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たかまる
当たってますねー!開設して半年ですが、手応えはいかがでしょうか?
市川伊蔵 最初はプロモーションが行き届いてなかったものでお客も来ず、「大丈夫か?俺」って不安でしたね(笑)でも徐々に徐々にお客さんが増えて来ました。9月位から本格的な忍者体験を始めてから体験系も少しずつ入って来てくださり、このまま順調に増えて欲しいところですね。
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たかまる
爆発的にヒットして欲しいですね!今後の展望などあったら教えて下さい!
市川伊蔵サービスとしてはストア部門の方では、もっとマニアックな忍具を増やして行きたいですね。どうしても一点ものは売れないので。また、体験部門に関しては忍び装束や甲冑なども含めたレンタルサービスもやっていきたいと考えています。また、ここをスタートにして伊賀への日帰りまたは一泊の忍者ツアーもやりたいですね。海外では伊賀の知名度が低く、どうしても遠いイメージで場所もよくわかっていないですし、知ってても行き方がわかりません。ここを拠点にバスで忍者屋敷と阿修羅ショー、お昼は藤一水(忍者食を出してくれる食堂)、午後は赤目などで修行して帰るツアーができるといいなぁと考えています。あとは京都内で太秦映画村や忍者レストランでご飯を食べてもらい、一日忍者づくしを体験して欲しいですね。
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たかまる
それは楽しみですね!では道場に限らず伊蔵さん個人としての展望は何かありますか?
市川伊蔵 そうですね、ずっと言っているとおりで忍者を世界へ広めて行きたいというのが一番です。海外から来てくる方がいるのはありがたい話ですが、まだ世界の一握りです。日本のインバウンド客がようやく1000万人を越えて2000万人に到達するとはいえ、まだまだ60億人のうちの2000万人ですから。一方で日本よりも経済規模の小さいフランスやイタリアでも年間8000万人も訪れているんですよ。観光産業だけでご飯が食べられている国が他にはたくさんあります。そういう意味だと、日本の国はまだまだ遠くの国なんです。自分達が思う以上に世界の人々は日本のことを知らないのです。これは国内だけでやってもなんともなりませんので、やはり海外には打って出たい、と考えています。

形はどんなのでもいいですが、例えば「世界忍者サミット」などを開催して、開催国は国内だけではなく数年に1回各国で持ち回りで開催するなどやってみたいですね。あとオリンピックの忍者版です。手裏剣大会の海外予選などもありだと思います。

市川伊蔵にとっての「忍者」

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たかまる
伊蔵さんにとって「忍者」とは何でしょうか。
市川伊蔵 もう「生き方」ですね。伊賀に生まれてよかったなー思います。自分が天命だと思えることを見つけられて、それが自分の生まれたところにあった、のがよかったです。この道場にも「忍道」という掛け軸を掲げていますが、先ほど言った2つのことも含めて、忍者はただのコンテンツではないのです。「伝えるべき道」があるのです。こうやって活動をして研究をしていくと理解はできるものですが、ただ楽しいだけじゃなくてとにかく深いんですね。そこが忍者の本質であり、柔道や剣道、茶道などの「道」と十分同列に扱えるものなのだと考えています。忍者に出会えてよかったですね。
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たかまる
最後にNinjackをご覧の方々にひとことお願いします!
市川伊蔵 みなさんの知らない忍者像がまだたくさんあります。多少なりとも忍者に興味を持った人は、うちでなくてもいろんな体験できるところがあるので体験してみてください。
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たかまる
ありがとうございました!

扉を開けると降ろしたての畳の香りが充満する綺麗なクオリティの高い道場。そこに君臨する、これまたスタイリッシュな忍者兄さん。生き方から忍者への想いから一流のお方で、取材時もとても良くしてくださいました。

男でも惚れる伊蔵さんに会いに、ぜひ京都へ行く際は立ち寄ってみてください。

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