「し」:忍びの暮らし 普段は普通の農家です|Nin-Karu vol.1

“忍かる” 紹介の形式 さぁ始まりました、忍かる特集シリーズ。 「あ」から50音順に紹介して行くことも考えましたが、それだとスッと入ってこない気がしたので、 ストーリー仕立てのケーススタディと解説 の形式で、忍者かるたを徹底解剖&忍者とはなんぞやをお伝えできればと思います。 それでは、はじまりはじまり!

ケーススタディ:雀丸くんの里での暮らし

とある場所に、忍びの里がありました。 そこは、いざ戦となった際に諜報・謀略・暗殺などの用命で、各大名から金で雇われる忍者達が集まる集落。 戦国時代に生きる忍者・雀丸(じゃくまる)くんは、伊賀の里で育ち、まだ修行中の身の下忍です。 いつ戦が始まり、呼び出されても大丈夫なように雀丸くんは日々修行を怠りません。 雀丸くんの父上は、任務で他国に潜入中。 父上が立派に任務を果たして帰ってくればそれなりの報酬にはなりますが、いつ帰ってくるかはわかりません。 前の父上の任務による収入も、そろそろ尽きてしまいそうです。 いつ依頼が来るかわからないような状況で飢えなく暮らすために、雀丸くんのような忍び達はどのように暮らしていたのでしょうか。

忍者のタイムスケジュール

忍者のくらしについては、織田信長が伊賀を攻めた天正伊賀の乱について記した軍紀物「伊乱記」において、次のようにかかれています。
平生は寅の刻に起きて、午の刻まで家業に精をだし、午後から日暮れまで、武芸弓馬の稽古をした。昔から伊賀の遺風として、忍術の通力を相伝し、いかなる要害といえども、忍び込めない所はなかった。
寅の刻とは今で言う午前4時、午の刻とは正午を指します。 戦国時代の庶民は基本的に食事は8:00と14:00。 そして日が昇れば起き、日が沈めば寝る、という暮らしでした。 とはいえ少しくらいは 「今日の稽古で手裏剣ちょっと欠けちゃったから、お母さん明日鍛冶屋の源さんとこ行っていい?」 とか 「隣の家の弥助くん、中忍になったらしいわよ。雀丸、あなたも早く頑張りなさいよ!」とか そういう団らんはあったと思いますので、団らんを1時間とすると”忍者スケジュール” が見えてきます。 忍スケ こうして見るとわかりますが、家業を行っている時間の方が少しだけ長いですね。 忍者の仕事は言うなれば緊急事態。 忍者の大半の生活は、どちらかというと農作物の栽培、日常品の工作や薬品の生成、商品の営業活動に多くが充てられたのでしょう。 当時は農民が90%を占めていたらしいですから、商人や匠なんかも一握りだったと思います。 農業の方で最低限暮らして行ける蓄えができれば、忍者の仕事はボーナス的なものだったのかもしれませんね。  

忍びの暮らし 普段は普通の農家です

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関連リンク
参考文献:忍者の教科書(伊賀忍者研究会編) 忍者かるた公式サイト:忍者かるた 企画・画像協力   :しころぐ
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