大激論!忍者界の未来を語る「忍者ミーティング in伊賀」に潜入してきた!(2/2)
いよいよ激論・忍者ミーティング開始! 参加した37忍に日本忍者協議会の事務局など4忍を加え、総勢41名が集結した忍者ミーティング。
[wp-svg-icons icon=”point-down” wrap=”i”]mtg参加者はこちら [blogcard url="http://ninjack.jp/ninjamtg_01/"][/blogcard]
忍者界の未来を切り開く会議となるのか?
果たして忍者にとって希望の見える結論は出るのか?
熱い激論の火蓋が切って落とされます!
忍者を広めるのに必要な「和」
日本忍者協議会事務局長・立石邦博殿が最初の議題を提案します。
[su_label type=”black”]立石 本日はよろしくお願いいたします。さて、まず1つのテーマに絞ってお話をさせてください。私たちは忍者を更に盛り上げたい同志だと思っておりますが、徳川家康と服部半蔵忍者隊さんの忍者募集では9割が外国人の応募であったり、NINJA DOJO and STOREさんのお客様もほとんどが外国人とのことでした。海外の方に忍者が人気であることはよいのですが、日本の文化として誇るべき「忍者」というものを日本の方に知ってもらって盛り上がっていただくためには、みなさんや私たちは何をしていけばよいと思われますか? とはいえいきなりお話しづらいと思いますので、まずは溝畑さんにご意見を伺いましょう。
[su_label type=”black”]溝畑 私は観光庁にいたときにJリーグの担当もしていたのですが、サッカーを愛するサポーターの横のつながりがまた愛する仲間をどんどん増やしていったことですごく盛り上がったんですよね。そのように忍者を愛するみなさんが次々と仲間を増やしていくことが近道だと思っています。
外国の要人達からも「忍者って何だかよくわからない」と聞かれることが多く、私たちは最初に忍者の歴史や起源や文化を整理した冊子のガイドブックを作りました。これは違うんじゃないかと思う部分もあるかもしれませんが、ぜひこれをみんなで練り上げていきたいのです。日本忍者協議会のホームページにも「忍者とは何か」という定義を記載しています。これを共通認識としてみなさんにも理解いただきたいです。忍者の定義は様々なので「自分は違う」と思えば叩いていって欲しい。あくまでたたき台を用意した認識ですので、みなさんで議論して1つの忍者のて定義を作り上げていきたいと考えています。
そして大事なことは情報を共有をしていって協力をしていくことです。今日は三重や大阪、愛知などの近畿地方が中心ですが、北は北海道から南は鹿児島まで忍者の文化は全国にあると思うのです。忍者は海外でも大人気ですが、我々が政府からの要請を受けて海外に忍者を提供する時も、ぜひ情報を共有して一緒に世界を目指したい。アニメや映画などのコンテンツ産業とも連携し、ビジネスでもエンタメでも忍者を通じたプラットフォームになれればと考えています。
そのためには忍者が好きな人たちの和が必要で、早くこのような場を持ちたいと考えていました。忍者を盛り上げるために、こんなことしたらいいのではないか、こんなやり方があるのではないか、あるいは我々にこんなことをしてほしい、などの要望があれば忌憚無くお話いただきたいと思っています。
忍者ブランドをどう扱うべきか
シーン・・・
辺りは鎮まり返り、誰もが下を向いています。
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L2″ icon=”takamaru_L1.gif” name=”Ninjack編集忍”]やはりこんな大人数の中で発言をすることはみんな難しいのではないか…。このまま議論が活発に交わされることはなく、これまでどおり忍者たちはバラバラに動いていってしまうのか…。
とある伊賀の会議室の中に漂った静寂が、この先の展開を不安にさせます。
その時・・・
よろしいですか?
と静寂を切り裂く鎖鎌のような男の声がしました。
その男の方を向いてみると・・・
ブ ロ ン ド だ。
これは間違い無くブロンドヘアーの忍者・ドラゴンジョーさんである。
忍者界でも屈指の斜め上を行く男、ドラゴンジョーはやはりここでもフロンティアだったのです。
[su_label type=”warning”]ドラゴンジョー 「広める」の観点から、忍者がテレビやメディアに出る場合、報道系であればともかくバラエティ系の番組では忍者の本当の部分を伝えるのではなくて、面白くなるように伝えられてしまって、その壁をなかなか突破できないように感じています。テレビメディアに対しても、本当の忍者を伝えられるような働きかけをしていけるとよいのではないでしょうか。
[su_label type=”black”]立石 私はテレビ番組のプロデューサーをやっておりまして、テレビというのは視聴率のみを追いかける一過性で終わってしまう性質があります。限られた尺の中で、編集で美味しいところだけを瞬間的に抜いていくのですが、忍者はどうしても面白さだったり奇抜さに走ってしまうんです。一生懸命やっている忍者の方々がそのように扱われてしまうにはそんな前提があります。ただ、取材の依頼があったときに忍者の格好良さを取り上げていくように主張することはできるのではないでしょうか。このまま行くと変な風に使われそうだな、と思ったら無茶な要求があっても断っていただいて良いのかなと思っています。個人的にも川上先生がそのような演出に使われるようであれば絶対取材して欲しくないですしね。
[su_label type=”black”]溝畑 忍者のブランド化を考えたときに、忍者の正しい歴史と文化は伝えていかなくてはならないと思っています。我々が発信する忍者はこうですよ、と共通の理解は持っておきたいですね。「なぜ今忍者なのか?」という点では、日本人が忘れている義理・人情・礼節などの精神面も多様に持っている点には着目しておくべきではあります。
ただ、その忍者のイメージを他人に押し付けるようなことはせず、それは各人が思う忍者を尊重すればよいのではないでしょうか。ビジネスとなってくると、相手の要求に合わせることは仕方のないことなんですね。あまりガチガチにやってしまうと広まらなくなってしまいます。縛りすぎるのはあまり良くないと思いますよ。
全国でイベントを開いて欲しい

[su_label type=”black”]溝畑 実は今日は、そのような我々に対する要望をお聞きしたいと思っておりました。熊本の地震の時に忍者全員で集結して行くのもありじゃないか、なども話していました。全国各地でイベントなどを定期的に開催し、忍者のネットワークを広げていくのもいいですね。
[su_label type=”warning”]黒影 私はもう24年間忍者をやっていますが、昔は忍者も結構流行っていました。今は伊賀に住んでいて、過去は甲賀にも住んでいたのでいろんな活動を通して伊賀や甲賀の忍者の魅力を発信したいと生きてきました。協議会さんのような団体ができて情報の発信もよいとは思うものの、地方創生の流れでお金も下りていると思いますが僕らは何も恩恵を受けていないのではないかと感じてしまっています。各地でイベントを行って呼んでいただければ、僕らがこれまで培ってきたことで忍者の魅力を発信することもできるし、ネットワークも広げることができますので、ぜひそのようなことも検討いただきたいなと思います。
[su_label type=”black”]溝畑 貴重なご意見ありがとうございます。そのような要望も聞いて、来年度の事業をこれから3ヶ月で作っていきますので検討させていただきます。
忍者を夢のある職業に
黒影さんの一言から、話のテーマは「日本忍者協議会に求めるものは何か」に切り替わりました。 そこで潔く発言されたのはジャカジャカ忍者さん。

忍者検定を盛り上げよう


忍者のワールドカップ



忍者の歴史に根ざした観光ルート
最後に意見を述べたのは伊賀忍者研究会代表・池田先生である。
日本忍者協議会の宿題

今後の動きに期待!
