忍者と山伏と鞍馬山に修行に行って来た(1/3)

鞍馬山は源義経が「義経流忍術」を編み出した修行場

京都駅から北へ15kmほどの場所。 古都の雅な街並から少し離れると、そこには高い山々がそびえ立ちます。 そう、そこは鞍馬山。 もうすぐ紅葉でとても人だかりができる人気スポットですね。 でも鞍馬山の顔は、ただの紅葉にぴったりのお山だけではありません。 実は、源平合戦の際に大活躍したあの源義経が、7歳〜16歳まで天狗に修行をつけてもらった場所です。 その後、陰陽師・鬼一法眼の娘をたぶらかして「六韜」を盗み読んで体系化したのが「義経流忍術」と言われています。 義経流忍術は、日本の歴史上はじめて体系化された忍術だとされているそう。 義経はその忍術を駆使して平家との合戦も活躍していまして、壇ノ浦で義経が見せた「八双飛び」はなんと6mも離れた船と船の間を飛び回ったとか。 しかも義経の四天王として大活躍した伊勢三郎義盛は、「義盛軍歌」なる忍者の心得を読んだ詩まで残しています。 源義経が忍びであることは間違いないでしょう! とするならば、その義経が忍術を編み出した原点である鞍馬山は、忍者の聖地とも言えるわけです。 kuramayosi すべての忍者をJackする忍者メディアの「Ninjack」の編集忍としては、その聖地に行くのはもはや使命ですよね。 でも前評判では結構「傾斜がキツイ!」という情報が入ってきます。 この運動不足で編集しか能がない忍びの身で入山した日には、無事鞍馬山から脱出できるのでしょうか。。 天狗に攫われてまうのでは! と不安で不安で仕方ありません。 そこで、忍者山修行にはとっても心強い助っ人の2忍にお力添えをいただきました! izo_icon

市川伊蔵 伊賀忍者の血を引くKYOYO NINJA DOJO & STOREのオーナー忍者

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岡本頼幸 忍者の起源である修験道を極めるガチの山伏忍者(七方出中)

この2忍がいれば、天狗が出て来てもチャラーヘッチャラですね! — ちなみに拙者がNinjack編集忍です!

京都の中心部から叡山電鉄へ

鞍馬寺に行くには叡山電鉄の「鞍馬駅」から山門に入って行くのが一番ラクです。 が、そこはラクをさせてくれないのが忍者のお方たち。 今回のルートは貴船神社の登山口からいくようです。 map しかし、何でもここから入った方が修行にもなるし、忍者スポットが目白押しなんだとか! うなる老体にムチを打って、編集部も貴船神社から行く覚悟を決めました。 京都から電車に乗り継いで行くのですが・・・この2忍、目立ち過ぎです! ekihome 怪しい集団にしか見えなかったでしょうが、電車の中では、こんな会話をば。 — いや〜鞍馬寺、前から行ってみたかったんですよね〜。天狗が修行してくれるところですよね!?天狗、楽しみだなー!
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”izo_icon.jpg” name=”伊蔵”]実は鞍馬山にいるのは天狗だけじゃないんですよ。もっと凄いのがいるんです。
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”raiko_icon.jpg” name=”頼幸”]せやねん! 行ってのお楽しみやな!
なんか意味深な次回予告をされてしまい、気になるばかりです。 そしてこちらが叡山電鉄。 ローカルで趣のある電車でございます。 train 叡山電鉄鞍馬線の「貴船口」駅から歩く事2kmくらいで貴船神社です。 この時点で結構疲れました・・・。 鞍馬山への登山入口では、入山料300円をお納めします。 enter 鞍馬寺に向かっていざ、出発! DSC_0055って早え〜〜!! さすが日々鍛えている忍者と山伏だけあって、足腰は尋常じゃありません。 自分だけがゼェハァと息が上がって行きます…。 [speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L2″ icon=”takamaru_L1.gif” name=”Ninjack編集忍”]あーダメだ…つらい…
そう思ったそのとき… [speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”izo_icon.jpg” name=”伊蔵”]さ〜んげ さ〜んげ
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”L2″ icon=”takamaru_L1.gif” name=”Ninjack編集忍”]ファッ!?
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”raiko_icon.jpg” name=”頼幸”]さ〜んげ さ〜んげ〜
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”izo_icon.jpg” name=”伊蔵”]ろ〜っこ〜ん しょ〜じょ〜
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”raiko_icon.jpg” name=”頼幸”]ろ〜っこ〜ん しょ〜じょ〜
なにか歌い始めました。   どうやらこれ、山伏の修験道修行で山を奥駆けする際、辛い急な勾配を登るときに唱える掛け念仏みたいです。 山伏は「山に伏せる」と書きますから、もちろんその修行場はこんな山。 特に歴史のある大峰山・金峰山寺の修験道の大峰奥駆修行では、山伏達がこの掛け念仏を唱えます。 「懺悔懺悔、六根清浄」は、神仏の前にひれ伏し、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根が聖なる山に浄化されようとする意味を持つようです。 これを唱えるとツライのも吹っ飛ぶ効果もあるのだとか。 この2忍は大峰山のツライ奥駆修行に何度も参加している強者たち。 さすが、やることなすこと本格的ですね! 登山中に下山する人とすれ違うときも [speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”raiko_icon.jpg” name=”頼幸”]ようお参り〜
と「よくお参りにいらっしゃいましたね」という挨拶をされていました。 修験の道にも習わしがあるのですねぇ。

650万年前に魔王が降り立った「魔王殿」

しばらく歩くと何か見えてきました。 DSC_0078 — ま…魔王!!!!魔王殿って書いてありますよ!!なんで日本に魔王が!
京の山にまさか魔王が祀ってあるなんて思いもよらないじゃないですか。 [speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”izo_icon.jpg” name=”伊蔵”]ここは魔王殿って言って、650年前に魔王が降り立った場所なんですよ。
といって伊蔵さんは瞑想を始めました。 DSC_0072 金星から護法魔王尊が地球に降り立った場所らしいです。 確かになんかすごくひんやりして下界と空気が違う・・・。 やべぇ、、やべぇよ鞍馬山! 魔王は仏教では、仏道修行を妨げる魔のことを指すようです。 信長も第六天魔王と名乗っていましたよね。 これは昔、信長が寺社に対して迷信を顧みない残虐な攻撃したのに対して、あの武田信玄が「天台座主沙門信玄(天台宗の代表たる信玄)」という署名をしてこれを諌めようとしたのですが、これに対し信長は、「第六天魔王」という署名で信玄に手紙を返したらしいです。 その意味には「お前が仏教の代表なら、俺はそれを邪魔する魔王だ」という喧嘩ふっかけの意味が込められていたのです。 さすが苛烈な信長ですよね。

魔王の膝元で忍術修行

この魔王殿の横には、義経が剣術修行で石に付けた刀傷がありました。 下の写真に映る岩のちょうど右側にある傷ですね。 DSC_0059 この鞍馬寺から貴船神社までの道のりは義経の修行場だったそうです。 魔王のお膝元で義経も修行していたとは! 義経流忍術には魔王の力が働いていたのかもしれないということだとすると、なんともミステリアスになってきたじゃありませんか。 ちなみにこの魔王殿にかかっている「家紋」のようなものにご注目ください。 DSC_0063 なんか天狗が持っている楓の団扇に見えてきませんか? 魔王の次にはやはり天狗が待ち受けているのでしょうか。 この後の鞍馬山修行も目が離せませんね! 第2巻へつづく▽ 【Nin-Repo】忍者と山伏と鞍馬山に修行に行って来た(第2巻)
関連リンク・参考書籍
鞍馬寺公式サイト:総本山 鞍馬寺 市川伊蔵インタビュー:【Nin-terview ♯003(第一巻)】「六代目 市川伊蔵」]]>