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【Nin-Book】戦国忍者を「情報ネットワーク」の切り口で解説する本がおもしろい

【Nin-Book】戦国忍者を「情報ネットワーク」の切り口で解説する本がおもしろい




日本初!?戦国時代を情報ネットワークの切り口で解説した書籍

みんな大好き戦国時代。

当然ながら電話も無ければメールもなく、遠方との通信手段といえば手紙狼煙です。

狼煙はともかく、手紙は相手に届けるにあたってどうしても人を介在させなくてはなりません。

手紙を届ける人が関所でひっかかったり、敵に妨害されたり、事故で届かなくなってしまったり…

戦国時代の通信はとても不安定でした。

とはいえ戦国武将達は隣国の情報を掴めなければ、勝てる戦も勝てません。

そんな戦国時代の通信網はどのように張り巡らされていたのかという「情報ネットワーク」の切り口から解説された本が発売されています。

  戦国の情報ネットワーク: 大名・民衆・忍者がつくる中心なき分権社(蒲生 猛 著)

著者の蒲生さんは元大手IT企業出身、今はIT専門学校の講師をされていて、その他の著書に「第4次情報革命と新しいネット社会」などとあるように情報経済論や情報化社会論をテーマに生きるお方。

現代の情報化社会のエキスパートから見た戦国時代の情報流通の視点は、大変楽しみな内容です!

忍者の本業や忍者を取り巻く環境が浮き彫りに!

書籍の帯に記載されたみだしを引用しますと…

日本の歴史を捉え返してみると、戦国時代は突出して知的刺激に満ちている。
まず、無文字社会から文字社会への過渡期として位置づけられ、民衆の知的パワーが躍動していたからである。次に民衆が水平型のネットワークにより団結し、共和制型の社会システムを成立させたからである。さらに、複数の社会が独自の個性豊かな情報ネットワークシステムを構築したからである。
本書ではより深く考察して行くために、撮り俯瞰図的に全体を見渡す目線、戦国大名の目線、農民や商人や職人といった民衆の目線、情報収集や伝達を担った忍者の目線から描くことにした。

激動の戦国時代を構成する立役者は以下の3つの立場といえると思いますが、
・足利幕府
・戦国大名や豪族
・民衆
戦国時代の情報化社会を語るにあたって、「忍者」という存在の重要性に着目した点が面白いですね。

戦国時代の主役となる戦国大名達が天下を獲るためにもっとも重要視していたのが「情報」。

となるとやはり情報を操る者なくして、新たな時代を創りあげるという大名達の目的は達成できなかったわけで、忍者の果たす役割は相当に大きかったのです。

この書では織田信長や武田信玄、毛利元就、伊達政宗などの情報線を担った忍び達の活躍を、戦国武将から見た情報の必要性およびその情報を取得して伝える者の重要性とともにわかりやすく解説されています。

どうしても世間の忍者っていうと手裏剣投げたりして戦うイメージになっちゃってますが、時代背景や忍者を使う人視点で忍者を見て行くと、あくまで戦闘は一部分にしか過ぎないことが伺えます。

その意味では忍者の本当の存在意義を知るには、とてもいい書籍です!

また、この本を読むと当時の忍者がどれだけ情報を誰にも漏らさずに伝えることが難しいのかも分かると思います。

時には命がけ、あの手この手で情報をしかるべき者へ伝えようとするプロ集団には目を見張ります。

忍者以外の章も戦国時代を違う視点で見るにはとてもいい本ですので、ぜひ勉強に読んでみてください!

ちなみに他の戦国武将を差し置いて「真田幸村と真田忍者」がまるまる一章分書かれていましたが、来年の大河ドラマを絶対意識してますね。。

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