ツヨカワ女子による新しいくノ一の形を楽しんで欲しい 〜舞台NINJA ZONE主演「宮原華音」〜

まもなく公開の舞台「NINJA ZONE 〜RISE OF THE KUNOICHI WARRIOR〜」。

坂本浩一氏を監督に擁し、忍者を始めとした日本のPOPカルチャー要素をふんだんに詰め込んだ独特な世界観を楽しめる本作は、忍者界にとっても注目の一作です。

主演は「JAPAN ACTION AWARDS2017」にてベストアクション女優賞・優秀賞を受賞し、TBSの「KUNOICHI2018」でも圧巻の1stステージクリアを見せてくれた宮原華音さん。

今回は宮原さんにNINJA ZONEの見どころや忍者へのイメージなどについてお伺いしてみました。

すべての忍者をJackするNinjackのインタビュー企画「Nin-terview」第42弾をお楽しみ下さい。

空手で勝つことの楽しさを覚えた

宮原さん、先月のKUNOICHI見てました!1stステージクリアすごかったですね!

宮原華音: ありがとうございます!めちゃめちゃ緊張しました。

KUNOICHIはもともとテレビで見ていてすごく大好きだったんです。運動神経には自信があったので余裕だと思ってたのですが、実際のセットを見てみると「思ってたより幅広いな」とか想定外でしたし、何より練習が1回もできないんですよね。自分よりトレーニングされている方が目の前で脱落していくので「どうしようどうしよう」ってなってました…。自分の番になると真っ白になっちゃって、声援もまったく聞こえなくて、とにかく落ちないことだけを意識していました。気づいたら赤いボタンがあって、クリアできたことがすごく嬉しかったのを覚えています。

宮原さんは空手の大会で優勝されたりとすごくお強いのですよね?どんなきっかけで始められたのでしょうか?

宮原華音: 不審者に遭遇したときに声くらいは出せるように、程度の軽い気持ちでお母さんに言われて習いはじめました。すぐにやめていいとは言われていたのですが、2回目の大会で優勝してしまったんです。小学生だったので勝つと焼き肉に連れて行ってもらったり、おもちゃ買ってもらえたりするのが嬉しかったのもありますが、自分には空手がすごく向いているんだなと思って続けていました。当時は男の子にも負けなかったので「勝つことの楽しさ」を覚えちゃったんだと思います。「空手なら絶対に勝てるんだ!」という気持ちもあり、稽古も週6もあってキツかったのですが辞めませんでした。空手があるから今の自分があるんだろうなと思っています。

めっちゃ強いんですね…段などもお持ちなのですか?

宮原華音: 型が苦手でまだ初段なんです。型やランクよりもとにかく試合が好きなんですよね。この前6年ぶりに試合に出たのですが、教えている子ども達も応援してくれるので負けられない!という思いで臨みました。小さな大会で優勝はできたのですが、6年のブランクは大きかったですね。大学の体育系の人達が相手で強そうな人ばかりだったのでびびったりしていました(笑)。空手に関してはオリンピック種目にもなりましたし、今後何かの形で空手を盛り上げられるお手伝いができたらなと思っています。

NINJAZONEは現代の新しい忍者のカタチ

これ忍者のメディアなのでこんなこと聞いてしまいますが…忍者にはどんなイメージをお持ちでしょうか?

宮原華音: 「忍たま乱太郎」のイメージが強いですね。小学校のときにずっと見ていましたし、おっちょこちょいだけどすばっしこいイメージでしょうか。ただ大人になるとカッコよくなって、武士とは違って術は使えて、それでいて体術も得意で、体操だったりアクロバティックなことができる存在というイメージです。

今回のNINJA ZONEでもそんな忍者が出てきますか?

宮原華音: いえ、ぜんぜん違いますね!忍者も時代ごとにいろいろ進化していったと思うのですが、現代にもし忍者が生きていたらこうなんだな、という忍者像になっていると思います。現代で忍者とはバレてはいけない設定なので、忍者らしい人は全然出てこないと思います。

本当は隠れくノ一なのですが、表面ではアイドルをやっていて、一応忍者モノの主演をやらせていただいているのに衣装はセーラー服ですしね(笑)忍者といえば手裏剣とかのイメージだと思いますが、私が使うのは短刀です。イメージしている忍者とはちょっと違うかもしれませんが、新しい忍者の形として大変楽しめると思います!

それは楽しみですね!宮原さんが演じられる役柄を教えてください!

宮原華音: キャラクター的には、今までやってきたようでやってない役ですね。これまで制服で戦う女の子などはやらせていただいたのですけれど、いつも強い女の子の役でした。今回は戦えない普通の女の子が仲間と成長していくというストーリーなので、最初の戦えない女子高生を演じるのにかなり苦戦しています…どうしても「強そうだな」と言われてしまって(笑)10年間空手をしてきているので、生活や態度ににじみ出ちゃっているのでしょうね。

とにかく強くない女の子というのがわからないんです…。昨日も「ジブリ ヒロイン」「ディズニー ヒロイン」とかで検索してたりしました(笑) その部分は大変苦労しますが、最終的には誰よりも強くなる役なので、空手で培ってきたことは役作りに非常に役に立つと思っています。

みどころは女の子vs男の子のバトルシーン

今回の舞台上の宮原さんを特に見て欲しい部分はどこでしょか?

宮原華音: 今回、私は甲賀忍者のアイドルグループに所属する役で、歌とダンスがあります。今までやったことがなく、しかも周りが同年代のアイドルの方達ばかりなので刺激になっています!私のファンの方は、私が歌って踊っているところは始めてだと思うので、楽しみに見ていただきたいなと思います。

舞台全体としてのこの作品の見どころはいかがでしょう?

宮原華音: 女の子vs男の子のバトルシーンですね。それぞれの特技を活かした女子が男子に負けないアクションをするところは、他の作品にない部分だと思っています。守られるだけじゃない女子「ツヨカワ女子」を推していきたいですね!

宮原さんにとって忍者とはなんでしょうか?

宮原華音: 女子が活躍できる場であり、強い女子も成立するのが忍者かなって思います。守るもののために命を張って頑張ったり、仲間と助け合って強く生きていく女の子の姿を忍者に重ね合わせられるのではないでしょうか。

最後に読者にひとことお願いいたします!

宮原華音: 今回のNINJA ZONEという作品は、忍者が好きな人にも新しい忍者・くノ一の形として楽しんでいただけるかと思いますし、エンターテインメント性も強く忍者に興味がない人でも楽しめる内容だと思います。出演する忍者達のそれぞれの戦いをぜひ見ていただきたいです!

「NINJA ZONE」は絶賛チケット販売中!

どこか遠くでも近くでもない、未来でも過去でもない架空の街「華舞綺TOWN(カブキタウン)」。 そこは治安という概念が崩壊した街。様々な犯罪者たちが集まり潜み、警察や法律も手の届かない治外法権エリア。

この都市を仕切るのは2代目秀忠率いる巨大な悪組織・徳川組。 そんな街で、唯一人々に夢を与える場所・竜宮館<DRAGON INN>。 そこでは、5人の美女たちによるグループ“BLASTING GIRLS”=“BG(ビージー)”のパフォーマンスが、人々に夢や勇気を与えていた。

そして彼女らの正体は「華舞綺TOWN」を裏から守る” 甲賀流FEMALE NINJA WARRIOR=KUNOICHI”だったのだ。 街の支配を深めるため、組長・徳川秀忠は”伊賀流YAKUZA-NINJA六人衆 BURAIKANN”を招集し、竜宮館の排除に動き出す。

「華舞綺TOWN」を平和な街にするため、パフォーマンス(KUNOICHI)集団BGと、徳川組伊賀流YAKUZA忍者部隊との激しい戦いが、今始まる!!

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