Ninjack -すべての忍者をJackする-

すべての忍者をJackする

【Nin-terview #20】或る流浪の悪忍が紡ぐ物語の行く末は? ー筑前忍八剣衆元締「修羅王丸」ー

【Nin-terview #20】或る流浪の悪忍が紡ぐ物語の行く末は? ー筑前忍八剣衆元締「修羅王丸」ー

忍者を深掘りする人気企画「Nin-terview」もかれこれ20忍目となってまいりました。

今回は福岡を拠点に活動する悪忍であらせられる、筑前忍八剣衆元締「修羅王丸」さんにぶっ込んで来ました。

悪忍ですからもしかしたら殺されるかもしれないとヒヤヒヤしましたが、快く応じてくれた修羅王丸さん。

すべての忍者をJackするNinjackがお届けする忍びインタビューです!

悪忍「修羅王丸」は人間ではなかった

01

Ninjack編集忍

修羅王丸様、本日はお時間をいただきましてありがとうございます!

修羅王丸 余の悪業に目をつけるとは、おぬしなかなかの手練れだな。

Ninjack編集忍

そもそもあなたは一体何者なのでしょうか…?

修羅王丸 余は筑前忍八剣衆元締、修羅王丸。世の目に映るは、焦土か…歓喜か…

Ninjack編集忍

焦土はご勘弁ください…

修羅王丸 余は人間ではない。謎に包まれた存在なのだ。しかし仮初めの姿というのも持っている。仮初めの姿の稼業についてはあまり多くは語れないが、営業とだけ言っておこう。今日も仕事の途中だったがおぬしのために駆けつけてやったぞ。

Ninjack編集忍

だからスーツなんですね!ありがとうございます。忍者は忍者ってことでよろしいのですか?

修羅王丸 あぁ、忍者は忍者でも悪忍だがね。

Ninjack編集忍

もともとはずっと装束verのイメージが強かったのですが、最近はスーツが多いですよね。なぜスーツに…?

 

修羅王丸 ありがたいことに余を応援してくれるファンの方がいて、ホワイトデー近辺でバレンタインのお返し代わりに、スーツ姿を1日だけ披露した。本当にその1日だけしかやらない予定だったのだ。その後たまたま地方でのイベントがあり、忍び装束でイベントを行って、終わってからマスクと装甲以外は全て福岡に送り返したんだな。すると、その地で急遽違うイベントに出演することが決まったのだ。もう忍び装束は送り返してしまっている。「どうする…?どうするのだ…余!!」と自問自答をした挙句、たまたま持っていたスーツで出演することにしたのだ。これがまた反響が良く、そこからスーツでの任務も行っているのが正直な理由だ。
忍者は時代とともに変わっていかねばならない。忍者というわかりやすい記号はつけずに、いかに忍者と思ってもらえるかが余の中の勝負でもあると思っている。

Ninjack編集忍

なるほど!修羅王丸さんはいつから存在しているのですか?

修羅王丸 それは余にもわからないのだ。あらゆることが謎に包まれている。

 謎多き筑前忍八剣衆

02

Ninjack編集忍

筑前忍八剣衆というのは…?

修羅王丸 八剣衆はこの国に古い時代から存在している隠密組織だ。代々現世まで受け継がれているのだが、余は11代目元締「芥」の思想に特に影響を受けている。実際にお会いしたことはないが、彼はこう残している。
「忍びなど生きるための『張』みたいなもので、時としていらない物にもなるし、その価値観が邪魔な時すらある。そのような物に固執し、一時の拘りを見せるのは甚だ滑稽で無粋なのだと思うに至った。」
彼はそう言い残して消えたのだという。余はその14代目を名乗っているが、正統な後継者かと言われるとあくまで「自称」であるとしか言えない。なぜ、どうやって筑前忍八剣衆の14代目を名乗っているのかを言うことはできないのだ。

Ninjack編集忍

謎が多いですね…。修羅王丸は何のために存在しているのでしょうか?

修羅王丸 余は流浪の悪忍。自分が何者なのかも完全にはわかっていない。そのために諸国を流浪したり、人々をグリーティングしたりている。このような流浪の悪忍が紡いでいく物語は、それが完成した時に全てが明らかになるであろう。ただ一つ言えることは、余は「哀」の存在であることだ。

Ninjack編集忍

ミステリアスだ…式神作りが得意なのですよね?

修羅王丸 式神…奴も哀しき存在なのだよ。こいつが余が産み出した最初の式神であり、今の相棒でもある「チエコ」だ。

ー そう言って修羅王丸は100円均一のビニール袋から何かを取り出した。

03

Ninjack編集忍

か…可愛いですね!

修羅王丸 余が使役している存在だが、余は余なりに愛情は注いでいるつもりだ。こいつは単なる使役する存在ではなく、余に欠けている概念の存在とでも言っておこう。余に欠けていて、渇望しているもの。それはもしかしたら愛情温もりなのかもしれないな。

04

Ninjack編集忍

その割には結構扱い雑ですねw

ローカルヒーローでもよい、楽しんでもらえれば

05

Ninjack編集忍

悪忍なのにヒーローとしてご活躍されてますよね?

修羅王丸 最近はローカルヒーローとしての任務が多く舞い込んでくる。今はそちらにシフトしているな。だが余は正義のヒーローだとは思っていないし、正義のヒーローだと名乗るつもりもない。謎に包まれた悪忍は、任務を遂行して生き残ることだけを考えている。そう、ダークヒーローなのである。あとは余をカテゴライズしたいのであれば、見る者の判断にまかせよう。

Ninjack編集忍

他の忍者系ヒーローで意識している存在はいますか?

修羅王丸 いるぞ。未来から来たトリイ産業の武器商人達だ。彼らは忍者ではないが忍者をモチーフにした姿をしている。綿密にストーリーやキャラ設定が作り上げられていて、アクションもローカルヒーロー界での屈指の実力だ。これに魅了される者が多いのは事実だな。余の憧れでもある。

そしてもう一人。宮城県は多賀城に古代忍者・遮鋼(シャゴウ)というヒーローがいる。ラーメン屋でバイトをしている忍者だ。彼は地域の清掃活動を中心に地道なご当地ヒーロー活動をしている。余と一番似たスタンスをとっているのがシャゴウではないかと思っている。非常に応援したいと思っている。

他にも気になっているのは忍者烈風イガジャーもののけ忍者DORONなどもカッコイイと感じていたり、共演したことがあったりで気になっている者たちだな。

Ninjack編集忍

ローカルヒーローとしてはどのような活動をされているのでしょうか?

修羅王丸 基本はお客さんと触れ合えるグリーディングだ。他のヒーローはショーをやって少しグリーティングをして帰ってしまうが、余のグリーティングはファンからも「非常に長い」と言われる。他はSNSでの活動やツイキャスもやっている。
そして今年になってから縁あってヒーローショーが活発になってきた。お世話になっているのは株式会社「悪の秘密結社」だ。本当にこの商号で登記しているんだぞ。そこの「ヤバイ仮面」とともに子供達を楽しませている。余はずっとヒーローショーには出たかったので、悪の秘密結社のおかげで今こうして充実した任務ができているのだ。

 

Ninjack編集忍

お子様のファンなどはいらっしゃるのでしょうか?

修羅王丸 前に小さな女の子が拙者のところに来て一緒に写真を撮ろうとしていた。その子の母親が余のことを指して「そのおじさんが好きなの?」とその子に聞いたんだな。そうしたらその子は「おじさんじゃない!修羅王丸『様』って呼ばないとダメなんだよ!」と反論していたのだ。この時は嬉しかった。今まで流浪してそこまで報われなかったが、この時ばかりは悪忍でよかったと思ったものだよ。

Ninjack編集忍

ヒーロー活動は何のために取り組んでいるのですか?

修羅王丸 まず余の目線で言うと、出会いを求めているのだと思っている。いろんな人と出会い、やりとりすると、拒絶されたり傷ついたりすることもある。だが多くの人に出会って話をして、聞いていくことで世界が広がっていき、余の悪忍の物語は次第に完成していくのである。その物語の過程で、余が成長していく様が何とも心地よいのだ。

そして修羅王丸という存在を通じて人々に楽しんでもらいたいのが一番である。ヒーローの括りの時には言わなかったが、熊本城で20年も前から忍者でおもてなしをしているタカ丸という忍者がいる。彼の話を聞くと、お客様をおもてなしするために仕事もしながら忍者としてボランティアで20年も活動をしているのだ。彼のようになれたら良いと思う。そして余と会うことで人々の笑顔が見られれば最高だ。修羅王丸を見て生きているのが嫌になった、と言われないように頑張りたいものだな(笑)

Ninjack編集忍

それ言われたら最悪ですねw 忍者といえば手裏剣ですが修羅王丸様はさすがに手裏剣とかやらないですよね…?

修羅王丸 おぬし、余をみくびっておるな。これを見るがいい。

ー いそいそと修羅王丸が取り出したのは手裏剣型のダーツだった!

06

Ninjack編集忍

うわー!なにこれカッコイイ!これどこに売ってるんですか!?修羅王丸様の腕前はどうでもいいけど、この手裏剣ダーツが気になります!

修羅王丸 貴様・・・これはファンからもらったものだ。刮目して見るが良い。

07

08

修羅王丸 ふっ、いかがかな。余の手裏剣ダーツの腕前は。

Ninjack編集忍

すごいですね!さすが悪忍です。おみそれいたしました…!

修羅王丸にとっての忍者

09

Ninjack編集忍

修羅王丸様にとって忍者とはなんでしょうか。

修羅王丸 忍者には2つキーワードがあると思っている。

1つは日本の歴史や文化を背負った自己表現の手段である。それ以上でもそれ以下でもない。基本的に忍者には誰でもなれるものであると考えている。それはつまりこれを見ているおぬしでもなれるもの。日本の文化を伝える表現は自由だ。自分で考え、自分が思う忍者になればよい。

そしてもう1つは任務を成功させて生き残る者。無様でもいいからしたたかに生きることこそが、余が大事にしていることでもある。余の生き方そのものだな。

Ninjack編集忍

それでは最後にNinjackの読者の方にひとことお願いいたします!

修羅王丸 余のインタビュー記事を最後にNinjackは終了ということで、みなさん残念だとは思うが…

Ninjack編集忍

ちょっと待ってください!勝手に終わらせないで(笑)

修羅王丸 え、違うの?(笑)

Ninjack編集忍

びっくりしたー(笑)気をとりなおしてお願いします!

修羅王丸 普通の忍者とは逸脱している余ではあるが、忍びの形とは十人十色、千差万別。これも一つの現代忍者の形だと捉え、これからも余を応援して行ってくれればこれ以上の喜びはない。

Ninjack編集忍

Ninjack終わらなくてよかったw ありがとうございました!

編集後記

010

修羅王丸様はそのダンディーな声と落ち着いた雰囲気で、怖い人かと思いきやときたまお茶目なジョークを入れてくださるナイス忍びでした。

トレードマークの宗十郎頭巾をモチーフにしたマスクは本当にかっこいい!

忍者のダークヒーローとかすごく粋でしかないので、これからもどんどん悪忍として任務をこなしていって欲しいですね。

なお、取材場所を提供してくださったのは福岡の天神にあるDarts Shop SASSさんでした。

どうもありがとうございました!

関連リンク・参考文献
Return Top