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【Nin-terview #017(2/2)】夢は絶対に叶う!忍者になった外国人 〜徳川家康と服部半蔵忍者隊「無双の天」〜

【Nin-terview #017(2/2)】夢は絶対に叶う!忍者になった外国人 〜徳川家康と服部半蔵忍者隊「無双の天」〜

徳川家康と服部半蔵忍者隊の特別連載第7回目は、お茶の間を騒がせた世界初の外国人忍者・無双の天殿。

天殿に関しては、その中の人であるクリス=オニールさんとしてインタビューをさせていただきました。

事前インタビューに大変協力的で長くなってしまったため、全2回に分けてお届けします。今回は第2回です。

第1弾はこちら

必殺!「天遁!神速斬の術!」

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忍者愛がすごく伝わってきてこっちまでハッピーになってきました!逆につらかったことはありますか?

天(Chris) この仕事で信じられないぐらいひどいことというのは経験したことはないかな。時には大変なこともあるけど、それは日本で働くのが初めてだから。私は日本語がうまくしゃべれない。だからチームメイトと深いコミュニケーションを取るのが難しいんだ。

もっとお互いをよく知りたい!と思っているのに、私の日本語がよくなかったために誤解を生むこともあるんだ。意図していることとは違うように伝わってしまったり、TPOにマッチしない言葉を使ってしまったり。そこは大変ですね。もっと日本語を上達させないと!これが今の僕にとっての一番大きなチャレンジだね。

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そりゃ絶対苦労しますよ〜。でも日本語お上手ですよね。ちなみに天さんの得意技はなんでしょうか?

天(Chris) 「天遁!神速斬の術!」が悪いやつに対して使うお気に入りの技さ!もし、状況がさらに危険なものであれば「天遁!神速千斬の術!」を使うよ!けど…この技を使って生き延びた者はいないんだ。だからこの技がどんなものか語れる者はこの世にはいないのさ……

忍者というのは忍耐の達人なんだ。僕自身は…忍耐は得意ではないけど(笑)。今回、この仕事で忍耐力は伸ばしたいね。

テレビとかで見るように、みんな忍者はくるくる回ったり跳んだりするから好きだと言うよね。それももちろんいいんだけど、忍者の真の精神性というものはそこではないと思うんだよ。忍耐は人生においてたくさんのことを教えてくれるし、生き方、職業、全てにおいて活かすことができるんだ。この技を磨くことが、僕にとって強力な武器になるはず!

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カッコイイ術ですね!ちなみにお休みの日は何をしていらっしゃるのでしょうか。

天(Chris) お休みはないといってもいいくらいだね。たとえ名古屋城に出陣していなくても、空港にいなくても、海外遠征に行っていなくても、より忍者に近づくために、晴れても雨が降っても常にトレーニングをしているよ。マーシャルアーツというのは継続することと、上達のためにひたすら集中することが求められるんだ。だからもうトレーニングは僕の日常生活とは切っても切り離せない重要なものになってるね。最近は、自分独自のスタイルを開発することに力を注いでる。ルーティーンのトレーニング、哲学的・心理的分析に加え、自分独自のフォームも開発しているよ。これが面白くて、自分自身をより知ることにもつながるはずなんだよね。

マーシャルアーツと忍者トレーニング以外では、写真を撮るのが大好き。動画も作るし、写真もたくさん撮るよ。どんな動画を撮ろうか、どんな写真を撮ろうか、と考えているだけで何時間も経っちゃう。その過程はまさにアート。まだ勉強し始めたところではあるけど、ほんとに好きですね。あとは読書、映画鑑賞、愛知県の美しい景色を発見することも好き。名古屋市外にも素晴らしい所があるよ!

天が見る服部半蔵忍者隊

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天さんから見て、服部半蔵忍者隊の良さはどこにあると思いますか??

天(Chris) このチームで最もよいところは、それぞれが皆違っていて、独自の才能を持っていることかな。彼らはすごいダンサーだったり、役者だったり、アスリートだったりする。ただ共通しているのは、みんなどんなことであっても全力で立ち向かうんだ。みんな頑張ることが好きだし、この夢のような仕事に就けていることがいかにラッキーか分かっているんだろうね。みんな情熱的だからこそ、演武を見たお客様もそれを感じられるはずだよ。

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天さんが特に面白いと思うメンバーは誰ですか?

天(Chris) 服部半蔵様かな!もちろん他のメンバーもみんな好きですが、半蔵様はとても面白い!多分、面白いと思う感覚が似てるんだと思うなぁ。実際、彼が表舞台ではなく裏で見せる姿も素晴らしい。とても強い。体も心も。とても成熟していて理解力があります。それにとっても優しくて、みんなと楽しむことが大好き。他のメンバーも大好きです。

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ちなみに一番忍者っぽいのは誰だと思いますか?

天(Chris) これは僕だって言っていいのかな?(笑) 自分は武道がベースになって訓練してきたので、アクロバットやダンスとは違うスタイルの基礎がある。忍者の精神を理解して実践しているのは紛れもなく自分だと思いますので、一番忍者に近いのは私ですね!

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確かにそうかもしれませんね!天さんはチームメンバーに対してどのように感じていますか?

天(Chris) このチームは、様々な方面のスキルを持った人の共同体なんだ。正直、最初は彼らがメンバーに選ばれたことに対してビックリもしたよ。あまりにも各々が違っていたから。スタイルも違えば嗜好も違う。バックグラウンドも違う。だから他のメンバーから何ら学べるものはないんじゃないかと思ったんだ。でも、それは間違いだった。

私はこれまでの人生をマーシャルアーツと忍者学の勉強に捧げてきた。他のメンバーたちに何ができるのか分からなかったけど、実際彼らは驚くべき才能を持っていたんだ。

水蓮と伊吹は素晴らしい役者。彼らの声は風のように心地よく響き、普通では難しい、熱のこもった話し方ができる人たち。ステージ裏で、彼らは時々もっとダイナミックに演技するように僕に指導もしてくれたりするんだよ。

三平はひょうきん者。名古屋城ではいつも子どもたちとじゃれ合って笑わせているね。しかしひとたび稽古となると、誰よりもストイックに取り組むんだ。彼を見ていると「もっとやらないと。チーム全体としても個人としてももっと強くならないと!」と刺激を受けるんだよね。

月影はチームの中でいちばんアクロバットにおいては高度な技ができます。彼は僕の兄弟みたい。共通しているところも多いし、よく一緒に練習しているよ。

助乃心のアクロバットも素晴らしい。月影と私はどちらかというと、子どもたちや家族に技を見せるのが好きだけど、助乃心は誰に対しても公平で、とても謙虚。心優しく、困っている時はいつも気遣ってくれるんだ。

最後は半蔵様。半蔵様は素晴らしいリーダーであり、チームの中でいちばんの仲良し。とても強い人。肉体的にも、精神的にもね。多分チームの誰よりも強いのに、それをめったに見せないし、とても親切です。すごく優しいので、どこに向かおうとも彼をサポートしたいと思んだよね。

このチームといっしょにいられて僕はとっても幸せです!一人一人違っているけれど、出来る限り上を目指したいという強い思いは同じ。みんな99%では満足ないんだよね。そう、忍者隊は100%を出すチームなんだ。だから好きですね。この多様性こそがチームを成功に導くと信じています。

今後について

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今後やってみたいことや野望なんかがあれば教えてください!

天(Chris) 忍者としては、私の中で4つのゴールを掲げています。

1つ目は、全力を賭して愛知県そして日本を代表すること!たくさんの人たちに、本当の日本を体験してほしい。愛知県にはたくさんの歴史と文化があります。ほんとにここはHeart of Japanだし、それを海外の人だけでなく日本人にも伝えていきたいな。

2つ目は、人々に、忍者の歴史、文化、手法を歴史的な側面および現代的な解釈両方から教えていきたいと思っています。

3つ目に、自分が子どもの頃インスパイアーされたように、忍者として人をインスパイアーしたい。これは自分にとって大きな責任であると感じていて、今後特に真剣に取り組みたいことです。

最後の4つ目は、もし心の中にゴールがあるならば、みんなには「何でもできるんだ!」ということを伝えたいね。
子どもの時、忍者になりたいという私を笑ってバカにする人がたくさんいた。だから不可能なことを実際にやってのける良き例として自分が役に立てればいいなと思ってるんだ。人はゴールを夢みれば、忍者に限らず何だってできる。どこ出身とか、何歳だとか、性別とか肌の色とか髪型とか関係なく、不可能なことはないんです!医者になりたい、技師になりたい、天体物理学者になりたい、何にでもなれる。出来ないなんて人に言われる筋合いはありません。出来ると信じて一生懸命頑張ればきっと出来るから!

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忍者隊を今後どのような存在にしていきたいですか?

天(Chris) 遠征かな!これまでにも何度かツアーには行ったけど、もっと国際的に演武を展開したいね。

日本は私の人生を変えてくれた。日本のおかげで世界の見方が変わったし、日本が私の心に与えた影響無しには、今の私はあり得ない。こういう経験を世界中の人に伝えたい!と思っているんだ。この美しい国で見たものを皆さんにも見ていただきたいね。

外国人にはいつも驚かされるよ。私が今までに会った忍者が大好きな人たちは、ほとんど外国人なので。中には、私のことを気に行ってくれたり、この国が大好きと言ってくれる外国人もいるんだ。私は小さい時から、日本に関することは全て読んできた。忍者やサムライ、マーシャルアーツ、食、建築物、その全てに魅了されたんだ!そんな人たちは世界にたくさんいる。そんな方々を日本のまんなか、愛知県にたくさんお迎えしたいですね。

天にとっての忍者

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天さんにとって忍者とは何でしょうか?

天(Chris) 素晴らしい質問だね!「忍者とは何か?」この答えは、人によって全然違うと思います。僕にとって、忍者とは2つの全く別のタイプに分かれる。それは歴史的な本物の忍者という側面と、現代的な解釈の忍者です。両方とも大事ですが、もう少し詳しく言うと。。。

子どものとき、テレビでフィクションの忍者を見るのが大好きでした。忍者たちは、強いだけでなく情に厚く優しくて。彼らのようになりたいと思ったんだ。強くて、一生懸命で、忠実で、人の命を守り、人々を幸せにする。それこそ私のやりたいことなんだ。多くの人が忍者に対してこういった解釈をしています。

成長して、忍者の歴史的な史実に基づいた側面を勉強し始めてから、彼らのハートの強さに感動しちゃったね。心を真っ白にし、絶対的な正義でもって前に進むことは、今大変価値のあるものなんだ。忍者にとってだけでなく、誰にとっても、中でも子どもたちにとっては特に大事だと思うな。忍耐、タイミング、強さ、速さ、敏捷さ。これらは、完璧な忍者であるために欠かせないもの。身体的に優れていること以上に、忍者の精神的側面に魅了されたんだよね。それを人々に伝えていきたいのが今の目標かな。

平和な世界に少しでも近づくために、こういった価値観を次の世代にしっかりと伝えていく必要がある。ただ重要なばかりではなく、これは次世代の幸せのためにも、ぜひともしなければならないことだと感じているよ。

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Ninjackをご覧の読者の方にひとことお願いします!

天(Chris) 世の中には、夢を追いかけるのを怖がる人たちがたくさんいます。

でも世界はもっと夢にあふれていていいと思うのです。

自分のすることにもっと情熱を傾ける人がたくさんいてもいい。

Ninjackの読者にはぜひ、人生において本当にやりたいことについて考えてほしい。

どんな障害があろうとも人生で何を達成したいですか?

何でもできるとしたら、どんな仕事にでも就ける、どこにでも行けるとしたら?

不可能なことはない、と強く信じています!

周りの人に、あなたの夢を話してみてください。

何がいちばんやりたいことか考えてみてください、

そして、そのゴールに向かって一歩を踏み出しましょう。

一歩一歩、一瞬一瞬、全てが夢をかなえる道につながります。

出来ないなんて言わせない。きっと出来ますから!

編集後記

正直に申し上げて、インタビューをしていて、記事を書いていて、クリスさんの博学さと情熱には感動してしまいました。

こんなに日本を、忍者を愛してくれている人がいて、忍者業界の最前線で戦っていることに、心強さと尊敬の念が生まれました。

自分も忍者の本来の姿と現代の解釈をうまくミックスさせて、本来あるべき忍者像を伝えていきたいと思いやっているのですが、とてもではありませんがクリスさんの行動力には敵いません。

でもこうやってクリスさんの想いを少しでも多くの人に届けることができることに、喜びを感じています。

忍者界に突如現れたクリス=オニールさん、そしてまたの名を無双の天。

彼の目指す忍者の先の未来を、Ninjackも一緒に作っていきたいと思いました。

関連リンク・参考文献
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