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【Nin-terview #017(1/2)】夢は絶対に叶う!忍者になった外国人 〜徳川家康と服部半蔵忍者隊「無双の天」〜

【Nin-terview #017(1/2)】夢は絶対に叶う!忍者になった外国人 〜徳川家康と服部半蔵忍者隊「無双の天」〜

徳川家康と服部半蔵忍者隊の特別連載第7回目は、お茶の間を騒がせた世界初の外国人忍者・無双の天殿。

天殿に関しては、その中の人であるクリス=オニールさんとしてインタビューをさせていただきました。

事前インタビューにすっごく協力的だったため大変長くなってしまったので、2回に分けてお届けします。今回は第1回です。

世界を回ってみて、やっぱり日本や忍者が好き

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クリスさんは、忍者隊になる前は何をされていたのですか?

天(Chris) 忍者隊に入る前は世界中を旅していたよ!南アメリカの国は全て行ったね。そこで、その国のマーシャルアーツや闘い方を習ったんだ。旅の様子の動画は、こちらを見てみて!

南アメリカを制覇した後は、次に何をすべきか、どこに行くべきかちょっと分からなくなってたんだ…。でもそんな時、昔訪れた日本がいつも僕の心の中にあったことを思い出したのさ!もともと終の棲家としては日本を考えていたから、チャンスを掴もうと、その時東京に行くことを決めたんだ。

その頃の僕といえば、仕事もない、友達もいない、言葉も分からない、お金もない。。。でも信じる気持ちや希望、そして情熱だけは持っていたんだ!とにかく空っぽだった僕。でも空っぽであればあるほど、モチベーションが上がってくるのは不思議な感覚だったね。

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動画、バク転連続がすごいですね!日本を終の棲家として考えていたとのことですが、最初はいつ頃日本に来たのですか?

天(Chris) 16歳かな。3歳から日本のことをたくさん勉強していて、日本のことがずっと好きだったんだ。一番宮本武蔵が好きで、信長、秀吉、家康とかも大好き!今でも日本語はまだまだだけど、16歳に日本に訪れた時は「ありがとう」と「こんにちは」しか言えなかった。でもいろんな国を見てきて、日本の精神や人々が一番好きだったなあ。食べ物の作法とか、日本語とかは本当難しいけど…

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3歳から日本に興味を持たれてたんですね!忍者も好きだったんですか?

天(Chris) もちろん!それこそ3歳ぐらいの時、伝説的なスゴ技の忍者をマンガで読んだのね。それに刺激されてマーシャルアーツを始めたんだ。そのマンガが好きで、毎週放送が待ちきれなかったほど。それが日本が好きになったきっかけだね。

7〜8歳頃からもっとマーシャルアーツに真剣に取り組むようになった。ただマンガを見るだけではなく、侍や忍者に関する歴史的側面も本で読むようにもなった。すると、テレビや映画で見る架空の忍者よりも本物の忍者の方に魅かれるようになっていったんだよね。

忍者たる者、常に正心を忘れてはいけない。正しい心で正しい考え方をすることが、昔の忍者において非常に重要なことだったし、今日にもそれは言えること。何か迷った時は、いつも正しいか正しくないかを考え、できる限りよい生き方をしようと思っています。これが僕にとっていちばん大事なことなんだ。

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ちなみにその凄技マンガって忍者タートルズですか?中でも誰が好きですか?

天(Chris) そうそう!宮本武蔵が好きだったので、二刀流のレオナルドが一番好きだったかな!あなたは誰が好きでしたか?

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自分はレオナルドとミケランジェロですね!他にも好きな忍者コンテンツはあるのですか?

天(Chris) 子供の時に見た映画「3 ninjas」!(邦題:クロオビキッズ)他にもたくさんの忍者作品をみているけど、忍者に関するものだったら全部好きだね!

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そこまで忍者が好きになったのは、忍者のどこに惹かれたのでしょうか?

天(Chris) 最初は忍者に関するマンガや映画を見たことがきっかけだったけど、それらに出てくる忍者が持つ勇気優しさに憧れていたんだ。ただ優しいだけ、強いだけ、なら簡単なこと。でも強くてかつ優しい戦士というのはなかなかいない。忍者は両方併せ持っているんだよね。

大きくなってから忍者や忍術に関する歴史的事実を勉強するうちに、彼らの忍耐レベル決断力、そして知性にも感銘を受けるようになってきた。僕はスマートな戦士が好きなんだ!知的な人ってとってもクールでしょ?

西洋ではよく、身体的に優れている人をスーパーマンだと崇めるんだ。もちろん僕もスーパーマンは 好きだけど、スマートであることは僕の中でもっとクールなことなんだ!知性は忍者とは切っても切り離せないもの。スマートであればあるほど、忍者は敵を出し抜くことができる。今日の忍者像ではほとんど評価されていない点だけどね。

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すごい…日本人よりも詳しいですよね!

天(Chris) 日本人はそれほど忍者の本当の姿を知らない。これは悲しいこと。名古屋城で忍者を見たら、みんな手裏剣をシュシュっと手のひらで擦るジェスチャーをしてくるのね。外国人にはそんなイメージはほとんどありません。外国の人の方が詳しいかもしれないな。

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今は悲しいかな、そうなんですよね。クリスさんが一番好きな実在の忍者はいますか?

天(Chris) 石川五右衛門ですね!彼は最高にクールで強くて頭が良くて優しい。ロビンフッドのような忍者なんだ。釜茹での話ばかりが有名で少し悲しいですが、僕は彼の義賊としての働きを賞賛したいですね。

今でも朝起きると忍者であることに幸せを感じる

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なぜ服部半蔵忍者隊を目指そうと思ったのですか?

天(Chris) 忍者になることは、世界中のたくさんの人が憧れる究極の目標です。西洋で子どもに「将来何になりたい?」と訊けば、ヒーローとかお姫様とか答える子もいる。でも忍者と答える子はもっともっと多いでしょう。僕もそんな一人だったんだよ。

忍者隊に応募できたことはとてもラッキーだったね。このオーディション情報はFacebookやいろんなソースを通じて、アメリカ、フランス、スペイン、ドイツなどにも配信されていた。最初は香港の友達がこの情報を送ってくれて、次はアメリカの友達から送られて。その時はまだ「スパムかな?」と思ってという程度にしか受け止めていなかったんだよね(笑)。でもさらに友達から情報が矢継ぎ早に送られてきて…。僕が忍者になりたいことは周りはみんな知っていたから、たくさんの人がこの記事を送ってくれたんだ。調べていくうちにようやく公式の情報を見つけ、応募要項に行き着いたときにはもう締め切りの1日前だったよ!

急いで記入して送り「きっとダメだろうな」と思っていたところ、何と次の日「オーディションに来てください」と連絡があったんだ!めちゃくちゃ嬉しかった!

数日後、名古屋にオーディションに行ったんだけど、オーディションに行けるだけでも夢が叶ったかのようでした。

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ギリギリでしたね!オーディションではどんなパフォーマンスを見せたのでしょうか?

天(Chris) 僕の人生は常にパフォーマー。オーディションに行くのはほんとに楽しみ。ワクワクしてしょうがないんだ。これまでにもたくさんオーディションを受けてきたので、パフォーマンスのパートは全く緊張しなかったね。面接官の前では宙返りなどアクロバットや、自分で動きを考えた伝統的なマーシャルアーツを披露したよ。しかし問題があったんだ。それは「面接」パートがあったこと…。

体術の面は全然大丈夫だったのに、面接はハラハラしてしょうがなかったよ…。英語なら100%大丈夫だけど、面接は日本語。何を言ったかも覚えていないなあ。でも日本のことについて日本語で話すように言われたことだけは覚えています。最善は尽くしたけど…あの映像が表に出ないことを願うね(笑)

オーディションの後、メディアがたくさん押しかけてきて、たくさんの質問を浴びせられました。実は、訊かれる質問が西洋メディアと日本メディアとではだいぶん違う。しかしオーディションを振り返ってみると、面接官は僕のメディアへの対応も含めて審査していたんじゃないかな?この仕事は、愛知を代表すること(広い意味では日本をも代表する)なので、親しみやすくかつプロフェッショナルにコミュニケーションを取れることが必要な要素なので、チェックされていたんだと思う。

オーディションでは、もしかして一緒に働くかもしれない方たちと顔を合わせたことで「絶対ここに入りたい!」とって思ったくらい、楽しいひとときだったよ!

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その西洋メディアと日本メディアの質問の違いに興味ありますね。どんな違いが?

天(Chris) 日本メディアは「どんな忍者になりたい?」のような質問が多かった。これは日本の新聞だけだったなぁ。日本人は事実を伝えるのが重要だからだと思う。

一方で他の海外の質問は「忍者になったからこれから人を殺さなきゃいけないですね。どう思う?」のような質問が多かったね。海外メディアはフィーリングの方を重要視する。でも忍者はそんなに殺しばっかりするわけではないんだけどね(笑)

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その違い、面白いですね!オーディションに受かったときどう思いましたか?

天(Chris) この職に採用されてから半年近くが経ちました。でも未だに毎朝目が覚める度に「自分が選ばれたことは幸せだ~!」と実感しているよ!

最初は自分が受かったことが信じられなかった。オーディションで全ての人にお会いしたわけではないので、他の人たちがどうだったのかも分かりません。自分がよくできたからというわけではなく、面接官に自分の情熱を十分に感じてもらえたと思ったからかな。自分は特に最強でもなく、最速でもなく、めちゃくちゃすごいアクロバットができるわけでもないんです。日本語もほんとにひどい。でもこの仕事に対する情熱は、他の誰にも負けない自信があったし、それをオーディションで出せたと思ってるよ。

世界の子供たちを最高に喜ばせたい!

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Ninjack編集忍

オーディション後に稽古をして初めてステージに立った時はどんな思いでしたか?

天(Chris) ものすごくワクワクしたね!日本での最初のステージ出演だったから!

跳ぶ、蹴る、捻る、全て公式に服部半蔵忍者隊の一員になるための準備は揃ってはいたんだ。ただ、チームとして最大の難関はお披露目までの準備時間。お披露目前の全員での稽古は1ヶ月もありませんでした。にもかかわらず、お互いに近いところで宙返りをしたり、ユニゾンで刀を振り回したり、キックしたりという、非常に危ない動きもしなければいけない。エンタメ界では、チーム間の密なコミュニケーションは、ショーの成功には欠かせない要素。見ている人にはほとんど分からないことかもしれないけど、1ヶ月以内で信用と理解を深めるというのは至難の業です。お披露目まで時間がないと分かった時には少し心配だったけど、他のメンバーと会ってお互いをより知っていくうちに、きっと大丈夫だという確信を持てるようになってきたんだ。彼らはみんなすばらしいスキルを持っていたから。

お披露目の日はとってもスリリングでした!思っていたよりもたくさんの方が見に来てくれたし、パフォーマンスにはもってこいの日だったね。雲ひとつなく、青い空。背景には、緑の木々の間にそびえるお城。ほんとにパーフェクトな1日だったのを今でも覚えているよ!

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すごくいい天気でしたもんね〜。実際に忍者になってみて楽しかったこと、嬉しかったことなどを教えてください。

天(Chris) この仕事のもっともすばらしいところは、いろんなことができること。僕たちはいつも何かおもしろいこと、楽しいことを提供するよう頑張っています。

もちろん毎日名古屋城で観光客をおもてなしすることも、週末にセントレアで来日した人を迎えることも忍者隊の仕事。それに加え、週末名古屋城では忍者学校を実施してます(忍者学校は9月末で一旦終了。今後は出張忍者学校を実施予定)。現代の忍者の捉え方と同時に、歴史的なリアルな忍者についても学ぶことができるんだ。武将の刀と忍者刀の違いや、忍者衣装試着体験など、忍者の秘密に触れることができるのは楽しいよ。

あとは国内外で演武を披露ができる。先月は韓国で、つい先日は中国で出陣!世界コスプレサミットのオープニングにも出陣したし、今後も様々な出陣予定が目白押し。演武はとても楽しめるものになっています!戦い、アクロバット、忍者の歴史が分かるストーリー、そしてダンスも少しあるよ。

また、この仕事は国際的な一面もあるのでそこが気に入っているかな。僕はずっと旅人だった。僕の核となっているのは、冒険心や探検心です。ずっと世界を旅してきたから、そのライフスタイルが自分に合っているし、忍者としてもそれを楽しんでいる。僕はすごく感じているけど、日本人があまり認識していないのが忍者がいかに国際的に人気者かということだと思います。アメリカ、フランス、ドイツ、アジア中に、ものすごい数のファンがいるんだ。日本では、忍者は文化的なアイコンになっているけど…忍者の動きで子どもたちを笑顔にすること、これこそ我々がやるべきことだと思っている。

子どもたちを最高に喜ばせたいんだよね!彼らの目を見れば分かるんだ。僕も彼らぐらいの年齢の時、同じ目をしていたから。だからこの仕事がほんとに好きです(笑)

第2弾につづく!※明日更新

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