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【Ninterview ♯003(2/2)】京都「NINJA DOJO and STORE」イケメンオーナー忍者「六代目 市川伊蔵」

【Ninterview ♯003(2/2)】京都「NINJA DOJO and STORE」イケメンオーナー忍者「六代目 市川伊蔵」

京都に忍者道場を構えるイケメン忍者 「六代目 市川伊蔵」 にインタビュー!

伊賀に生まれ、京都にて「NINJA DOJO and STORE」を運営する伊蔵さん。
その本性は、忍者と日本文化の発信に情熱を注ぐイケてる忍者さんでした。
実際に道場を運営してからの海外の方の反応はどうだったのでしょうか。
そして伊蔵さんの今後の展望や道場オススメの仕掛けも紹介しちゃいます!
すべてのNINJAをJackするNinjack.jpがお届けする忍者深掘りインタビュー第3弾その2です。

道場で伝えたい2つのコト

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ー こちらの道場を立ち上げたきっかけについて教えてください。

伊蔵: もともとビジネスマン時代はできるだけスモールビジネスをしたいと考えていました。固定費を作っちゃうと、それがしがらみになってしまって自由にできないので、極力事務所は持たない、原価もかけない、自分のスキルだけで食って行くんだ、と考えていました。ただ、それまで忍者の研究やフィールドワーク、修行などをやっていると楽しいのは楽しいのですが、それを今後も続けたとしても自分が人生のミッションに置いている「忍者を世界に広めることが達成できるのか」と疑問を持つようになったのです。何か一つ忍者を広めるという意味で「勝負に出たい」と決断したんですよね。そうなると拠点が必要だと言う結論に行き着きました。忍者のイベントなどはどこかに何かのスポットがあって初めて参加できるもので、それがなかったら何にも活動ができません。拠点さえがあれば人が集まり、忍者を世界に広める礎(いしずえ)になると考えたのです。

ー 拠点の候補もいろいろあったと思うのですが、なぜ京都だったのでしょうか。

伊蔵: もちろん故郷の伊賀も選択肢にはありました。ですがポテンシャルを考えると、伊賀の忍者屋敷に来る観光客は年間約20万人で外国人は1割の2万人くらいなのに対して、かたや今住んでいる京都は年間5000万人、外国人は180万人ほどです。桁が2桁も違うんですよね。伊賀で頑張って集客して来ていただくのもよいのですが、それだけ京都に外国の方がいるのだったら京都でアピールすればいいじゃないか、と思い、この道場がそれなりに安くて空いてたので決めました。アクセスも重要ですから、京都のど真ん中を選んで外国の方も気軽に来れるようにしています。

ー そんなに差があるのですね。伊賀もアクセス悪いですしね・・・。この道場での目的も教えてください。

伊蔵: まず忍術というのは、現代では使う事はないものも多いですが活かせるものも多いです。自分の中での忍術には2つの要素があって「平和的解決に導く術」と「いかなる過酷な状況でも生き延びる術」であると考えています。この2つを世界の人に伝えるべく、この道場を開いています。

ー その2つについてぜひ詳しく教えてください!

伊蔵: 海外の方の忍者に対するイメージは、どうしても「マーシャルアーツ」や「アサシン」などのイメージですよね。そのような形のフィクションが広まったから無理はないのですが、ほとんど忍者においては情報収集、スパイの活動でした。忍者達がスパイ活動をなぜしていたかというと、より多くの情報を握った上で、敵に勝つためではあるが血を流さずによりお互いの被害を少なくして解決することが目的だったわけなんですね。それって凄く平和的な解決方法だと思いませんか?武力だけでいいなら忍ばずとも攻めていけばよいので、忍者なんていりません。戦国時代の人だって、誰でも死にたくないんです。闘わずして、情報操作や交渉だけで済むのであればいいに越したことはない。忍術書などを紐解いていくと、平和的解決に導くための術がたくさん載っています。それは現代にも十分行かせるもので、世界のあらゆるところで紛争・戦争も起こっていますが、忍者の精神が世界平和を実現するために、ほんの少しでもいいから貢献できたらという想いもあります。

そして、長期にわたって過酷なミッションをこなすためには情報を手に入れて主君の元へ必ず生きて帰ってこないといけません。忍術書の中にはサバイバルに関する記述も多くあります。侍と忍者の違いでもありますが、侍は死を美徳とする一方、忍者は絶対に死んだらいけません。生き延びる術がないと、過酷なミッションも達成できないのです。それを現代で使おうと思っても、時代背景も違いますから、そのまま活かすことはできませんが、精神的な部分は十分活かせます。伊賀の地などが半農半忍だったのも、貧弱な土地でもなんとかして生き延びるためだったわけで、いかなる手段を使ってでも生き延びようとするハングリー精神がありますよね。

この2つを伝えたいのですが、言葉で説明するのは難しいので、道場の修行体験の中で忍者の知恵や考え方を伝えたいと思っています。

おしゃれでモダンな道場インテリア

ー 非常に綺麗で素敵な道場だなぁって思ってるのですがこだわりとかはあるのでしょうか。

伊蔵: 如何に「本物感」を出せるかにはこだわりましたね。本当の忍者を体験したいという海外の人々の期待に添えられるような道場にしたい思いがありました。テナントビルですから制約はありましたが、ハリボテにならないように苦心しましたね。壁紙を選ぶにもカタログをいくつも見ましたねぇ。

ー ちょっとその辺探索してみていいですか?この正面の掛け軸、絶対あれありますよね。

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伊蔵: どうでしょう?(笑)

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ー やっぱりー!鉄板の仕掛けが押さえてあると嬉しいですね!

伊蔵: それだけじゃないですよ。

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ー そこもですか!これは気づきませんでした・・・。あと右奥の壁もどんでん返しになってるんですね!

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伊蔵: どんでん返しの裏はフィッティングルームになっています。着替えひとつでもテンション上がりますよね。

※ 他にもテンションMAXになる仕掛けをたくさん教えてもらいましたが、みなさんは行ってからのお楽しみで!

ー 特に外国のお客様がびっくりするからくりはどれですか?

伊蔵: うーん。。。全部ですね。それぞれ「Oh-!」とか「Uh・・・」とか「Amazing!」とか「Hoo!」と反応は違いますが、全部いいリアクションとってくれますよ(笑)

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ー こちらはSTOREの方ですね。特に人気の商品などはあるのでしょうか。

伊蔵: 「Ninja Star」(手裏剣)でしょう。値段もお手頃ですしね。今はマニアックすぎる武器はただディスプレイしていて売ってないのですが、売れば買われるかもしれませんね。売り物じゃないのに「これ売ってくれ」と聞いてきてくれる人も多いです。

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ー ってかレジが入口横過ぎて、入ってすぐ横にレジのところにいたらビックリしますね(笑)

伊蔵: ここから「いらっしゃいませ〜」と言うと確かにみんなビックリしますね(笑)

お客様の反応と今後の展開

ー 実際にはどれくらいのお客様がいらっしゃるのでしょうか。

伊蔵: 月で150組くらい来てくれています。その中で9割は外国の方ですね。

ー おぉ、そんなに!実際に道場で体験された方の反応はいかがでしょうか?

伊蔵: 外国人の方って普通でもテンション高いじゃないですか。更にテンション高く喜んで帰っていかれますね。忍者そのものが面白い、興味ある、ということもありますが、やはりその場でしか体験できないことは楽しいですからね。

ー 特に喜ぶのはお父さん・お母さん・お子さんでいくとやっぱお子さんですか?

伊蔵: いえ、それはみんなです。年齢もバラバラですがお父さんもお母さんもめっちゃテンション上がってますよ。

ー 体験の中で特に喜ばれるカリキュラムはなんでしょうか?

伊蔵: 九字はみんな興味もって聞いていますよ。棒手裏剣も初めて見るものだからそうですね。意外と納刀・抜刀もテレビとかで見た事はあっても実際やるのは初めての人ばっかりなので「ああ、こうするのか」と関心しながら見ていらっしゃいますね。忍者がソルジャーやアサシンではなくスパイだったという話をすると「そうだったのか!」と反応する人が多いですね。

ー 当たってますねぇ。開設して半年ですが、手応えはいかがでしょうか?

伊蔵: 最初はプロモーションが行き届いてなかったものでお客も来ず、「大丈夫か?俺」って不安でしたね(笑)でも徐々に徐々にお客さんが増えて来ました。9月位から本格的な忍者体験を始めてから体験系も少しずつ入って来てくださり、このまま順調に増えて欲しいところですね。

ー 爆発的にヒットして欲しいですね!今後の展望などは構想されているのでしょうか。

伊蔵: サービスとしてはストア部門の方では、もっとマニアックな忍具を増やして行きたいですね。どうしても一点ものは売れないので。また、体験部門に関しては忍び装束や甲冑なども含めたレンタルサービスもやっていきたいと考えています。また、ここをスタートにして伊賀への日帰りまたは一泊の忍者ツアーもやりたいですね。海外では伊賀の知名度低く、どうしても遠いイメージで場所もよくわかっていないですし、知ってても行き方がわかりません。ここを拠点にバスで忍者屋敷と阿修羅ショー、お昼は藤一水(忍者食を出してくれる食堂)、午後は赤目などで修行して帰るツアーができるといいなぁと考えています。あとは京都内でうずまさ映画村や忍者レストランでご飯を食べるなどもやってもらい、一日忍者づくしを体験して欲しいですね。

ー それは楽しみですね!では道場に限らず伊蔵さん個人としての展望は何かありますか?

伊蔵: そうですね、ずっと言っているとおりで忍者を世界へ広めて行きたいというのが一番です。海外から来てくる方がいるのはありがたい話ですが、まだ世界の一握りです。日本のインバウンド客がようやく1000万人を越えて2000万人に到達するとはいえ、まだまだ60億人のうちの2000万人ですから。一方で日本よりも経済規模の小さいフランスやイタリアでも年間8000万人も訪れているんですよ。観光産業だけでご飯が食べられている国が他にはたくさんあります。そういう意味だと、日本の国はまだまだ遠くの国なんです。自分達が思う以上に世界の人々は日本のことを知らないのです。これは国内だけでやってもなんともなりませんので、やはり海外には打って出たい、と考えています。
形はどんなのでもいいですが、例えば「世界忍者サミット」などを開催して、開催国は国内だけではなく数年に1回各国で持ち回りで開催するなどやってみたいですね。あとオリンピックの忍者版です。手裏剣大会の海外予選などもありだと思います。

市川伊蔵にとっての「忍者」

ー 伊蔵さんにとって「忍者」とは何でしょうか。

伊蔵: もう「生き方」ですね。伊賀に生まれてよかったなー思います。自分が天命だと思えることを見つけられて、それが自分の生まれたところにあった、のがよかったです。この道場にも「忍道」という掛け軸を掲げていますが、先ほど言った2つのことも含めて、忍者はただのコンテンツではないのです。「伝えるべき道」があるのです。こうやって活動をして研究をしていくと理解はできるものですが、ただ楽しいだけじゃなくてとにかく深いんですね。そこが忍者の本質であり、柔道や剣道、茶道などの「道」と十分同列に扱えるものなのだと考えています。忍者に出会えてよかったですね。

ー 最後にNinjackをご覧の方々にひとことお願いします!

伊蔵: みなさんの知らない忍者像がまだたくさんあります。多少なりとも忍者に興味を持った人は、うちでなくてもいろんな体験できるところがあるので体験してみてください。

編集後記

扉を開けると降ろしたての畳の香りが充満する綺麗なクオリティの高い道場。
そこに君臨する、これまたスタイリッシュな忍者兄さん。
生き方から忍者への想いから一流のお方で、取材時もとても良くしてくださいました。
男でも惚れる伊蔵さんに会いに、ぜひ京都へ行く際は立ち寄ってみてください。

ちなみにSTOREで対応してくれるアルバイトの子は、綺麗な和風美人さんばかりです!

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参考書籍・関連リンク

道場公式サイト:NINJA DOJO and STORE

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