「ど」:どんでん でんどん どんでん返し|Nin-Karu vol.8

〜前回までのあらすじ〜

織田が築城中の丸山城潜入任務を言い渡された雀丸くんとヤスケ先輩。 城の中心部まで辿り着き、敵が群がる場所で焙烙火矢を放ちます。 いざ、伊賀の忍び衆による織田軍への奇襲が始まります。

ケーススタディ:忍びの家で逃げるには

丸山城の中心部で焙烙火矢を取り出したサスケ先輩とちゃんと投げられるかビビる雀丸くん。 なんとか無事に焙烙火矢を敵の群がる中に投げ込み、敵に大ダメージを与えるとともに大きな爆発を起こしました。 この音を合図に丸山城に一斉に奇襲攻撃を仕掛る伊賀の忍び衆。 この奇襲は大成功に終わり、織田軍は混乱し、地元の伊勢まで逃げ帰ってしまいました。 これに憤慨したのは織田信雄です。 父である織田信長に了承も得ず、天正7年9月、8000の兵を率いて三方向から伊賀を攻め寄せます。 そう、世に言う「第一次天正伊賀の乱」の勃発です。 [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]おい!織田軍が攻めて来たぞ!雀丸、無事かっ!?
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”jakumaru_L1.gif” name=”雀丸くん”] (あ、先輩!助かった〜。。でも一応・・・)花・・・
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]”蛇”・・・だろ?
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”jakumaru_L1.gif” name=”雀丸くん”] ・・・

グサッ!

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”enemy_R1.gif” name=”響談”]なっ・・・くそ、あの合言葉は偽物だったのか・・・(ガクッ)
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]”花とゆめ”だぜ、バカ野郎。あの世で “ガラスの仮面” でも読むんだな。よくやったな、雀丸。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”jakumaru_L1.gif” name=”雀丸くん”] ヤスケせんぱーい!!なんかめっちゃ織田軍攻めてきてるんですけど!
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]あぁ、結構やべーな。まだこの屋敷にも攻めてくるかもしれないぞ。お前んち、確か”どんでん返し”あったよな?いざというときはそこから逃げようぜ。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”jakumaru_L1.gif” name=”雀丸くん”] はい、先月僕が作ったやつです!くるくるくるくる360°、かなり滑りよく回りますよ〜!!
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]360°だと・・・?お前なぁ、どんでん返しは360°回ったらダメなんだよ。180°で止まるように作んないと。ちょっといじるぞ。
ヤスケ先輩は、雀丸くんが作ったどんでん返しの左側の立て付けを悪くして、180°しか回らないように細工しました。 [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”jakumaru_L1.gif” name=”雀丸くん”] えー!360°くるくる回してもピタっと止まれるようにめっちゃ練習したのに・・なんでそんなことするんですか!
くるくる回るどんでん返しは、なぜ360°回ってはいけないのでしょうか。

360°仕様と180°仕様のどんでん返し

みなさんも忍者のからくり屋敷には小さい頃にでも一度くらいは行った事があるのではないでしょうか。 からくり屋敷といえば囲炉裏の下の抜け道、掛け軸の裏の抜け穴、そして”どんでん返し“ですよね。 日本にもどんでん返しのあるからくり屋敷はいくつかあるのですが、代表的なものとして伊賀忍者博物館と甲賀流忍者屋敷のどんでん返しがあります。 実は伊賀と甲賀のどんでん返し、それぞれ仕様が違っているのです。 伊賀のどんでん返しは360°くるくる回るもの。 甲賀のどんでん返しは180°しか回りません。 くるくる回るのがどんでん返しという印象ですが、実は180°式どんでん返しの方がとても実用的なのです。 おなじみマトリクスで解説しましょう。 09_どんでん返し 伊賀忍者博物館の屋敷にある360°式のどんでん返しを体験したことはありますか? あれ、とてもスムーズにくるくる回り、ピタッと止めるのがとても難しいのです。 解説のくノ一お姉さんはとても華麗にピタッと止めるので、回った後もそこがずっと壁だったかのように思えるのですが、素人がやるといとも簡単に隙間ができます。 ですから、よほど修練を積まないと [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”enemy_R1.gif” name=”響談”]お、あそこどんでん返しやな!
ってすぐ敵にバレます。 しかも隠れるところを見られたら、スムーズにくるくる回っちゃうのですぐに追いかけられちゃいますよね。   それに比べて甲賀流忍者屋敷のどんでん返しは180°しか回転せず、一度右から回転させて扉に入ると、次から来る人は同じように右から入ろうとすると扉が開きません。 逆に左からじゃないと扉が回転しないような作りになっているんですね。 デパートの入り口などで本当はいくつも開くガラスの扉があるのに、前の人が一つの入り口から入ると、なぜか後ろから来た人達はそこから出入りしませんか? 他の扉を開けた方が早いのに、前の人と同じ所から入ろうとしてしまいますよね。 人は心理的に「前の人が通れたから自分もそこから通れるだろう」と思い後を追いていってしまうんです。 そんな人の心理を逆手にとったのが180式どんでん返し。 敵に追いかけられた場合、自分がどんでん返しの右の方から通ると、敵もまず同じ右の方から通ろうとするでしょう。 でもどんでん返しはもう動きませんから、追う側の敵は一瞬足止めを喰らいます。 180°式は追われることを想定した、とても理に叶った構造になっているんです。 しかも勢い良く回したとしても180°でピッタリ止まりますから、つっかえに当たる際の音さえ気をつければ全く練習は必要ありません。 さらに、甲賀流忍者屋敷の憎いところは、どんでん返しを通ったすぐの床が外れるようになっており、落とし穴にも早変わりするのです。 敵が「あれ?回らないぞ?」と少し焦っている隙に裏で床を外して逃げれば、完全なる足止めの完成ですね!   伊賀 vs 甲賀の”どんでん返し”対決は、甲賀に軍配が上がりそうな雲行きですが・・・伊賀も負けていません。 なんと伊賀上野城公園の入り口の向かいにあるおそば屋さんのトイレがどんでん返しになっています。 しかも180°式なのか立て付けが悪いのか、一度トイレに入ったらなかなか出られませんでした! 一番怖いのは伊賀のそば屋さんだ!  

どんでん でんどん どんでん返し

参考書籍・関連リンク
伊賀のどんでん返しスポット:伊賀流忍者博物館 甲賀のどんでん返しスポット:甲賀流忍者屋敷]]>