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【Nin-Karu vol.3】「ゆ」:床下の 敵に聞かせる 偽合言葉

【Nin-Karu vol.3】「ゆ」:床下の 敵に聞かせる 偽合言葉




雀丸くん

今日からアイコンつきだよ!

ヤスケ先輩

まじか!

ケーススタディ:曲者、紛れ込む

雀丸くんは、ヤスケ先輩に太り気味であることを指摘されてからというもの、歩法や日々成長する麻を飛び越えるなどしてダイエットを続けました。

その甲斐もあり、無事に体重は米俵と同じ程度となり、天井にも張り付けるようになりました。

夜遅くまでヤスケ先輩の家で “忍びいろは” の勉強をしているとき、雀丸くんはヤスケ先輩から不穏な噂を耳にします。

ヤスケ先輩

なんか織田信長の息子・信雄が丸山城の築城をしているって上忍達が騒いでたぞ。もしかして伊賀に攻めてくる気かもしれないな。

雀丸くん

えっ!織田ってあの残虐非道なあの織田!?

織田と言えば、2年前に同じ傭兵集団の雑賀衆を攻め、一般人含めて皆殺しにした、このとき最も勢いのある戦国大名です。

雀丸くんはそんな奴らが伊賀に攻めてくることを考えると、震え上がってしまいました。

すると、ヤスケ先輩がこんなことを突然言い出します。

ヤスケ先輩

織田には “饗談” というお抱えの忍びがいてな。
もし織田が攻めて来たときは、その饗談がこの家に侵入して俺達を襲うかもしれない。俺に変装して雀丸くんを騙すこともあるかもしれないぞ。
もし闇の中で相手の顔がわからない場合や、変装しているかどうかを確かめたい場合に、俺達しか知らない “合言葉” を決めておこうぜ!

どちらかに「」と問われたら、相手はこれを答えることとしよう。
その紙は明日の朝、裏の川まで持って行って、破いてから捨てておけ

ヤスケ先輩は、雀丸くんに合言葉が書かれた紙を渡し、雀丸くんにそれを読み上げるよう促しました。

雀丸くん

んーと・・・“蛇”

雀丸くんはなぜかその合言葉の響きに甘美な感情を抱きつつ、家に帰り床につきました。

(サササッ)

・・・

翌朝、雀丸くんはヤスケ先輩の言いつけどおり、裏の川へ行き、合言葉がかかれた紙を捨てようと、懐から紙を取り出しました。

するとその紙には、昨日の夜は明かりが暗くて見えなかったのでしょうか、薄〜い墨で余白にこう書いてありました。

「本当は “ゆめ” 」

雀丸くんは、その合言葉の響きになぜか少女の甘酸っぱい青春気分を感じるのも束の間、すぐに疑問が湧いてきました。

ヤスケ先輩はなぜこのような周りくどい行動をしたのでしょう。

合言葉の歴史は武士が作った!

忍者といえば “合言葉” というイメージがありますよね。

“山” といえば “川” とか。

この合言葉、実は武士達が同士討ちを避けるために開発・発展してきたものなのです。

よく大河ドラマなどで映像として描かれますが、特に歩兵の戦の最中は混戦・混雑・混乱状態。

周りが敵なのか味方なのか瞬時に判断して攻撃をしないといけません。

そのため、こちらが「山ー!!!」と叫んで、目の前の者が「川ー!!!!」って答えてくれないと、そのまま袈裟切りにせざるを得ないような状況だったのです。

なお、最初に合言葉が使われたのは、日本史上、最初の大規模戦であった飛鳥時代の”壬申の乱“だったようです。

その後、主に “夜討ち” 戦で暗い場所でも敵味方を判別できるように合言葉が発達していったのです。

かの有名な”山”と”川”の合言葉は、忍者ではなく忠臣蔵の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした際に使った合言葉であり、それが元で有名になっていきました。

忍者が用いた合言葉はもっと複雑

武士は主に夜討ちに敵味方判別のために使った合言葉。

忍者の活動時間はやはり夜の時間帯が多いですから、なおさら合言葉を重宝しました。

しかし、忍者の場合は情報戦が命です。

合言葉を用いる自分達が任務で対峙し、妨害してくるのは、それこそ情報操作に長けた忍者達。

合言葉ひとつをとっても、それが既に敵の耳に漏れ伝わっていたりすると命とりになります。

そのため、裏の裏をかく必要があるので、二重三重にも用心することが必要なのです。

合言葉をめぐってどのようなケースが考えられるか、フローチャートで見てみましょう。

大変です!

6回に5回は合言葉が敵にバレて失敗する、ということがわかってしまいました。

忍者同士が合言葉を使うときには、こんなにも失敗の要因が含まれているのですね。

これでは合言葉を安心して使えません。

合言葉は大変便利ですが、一流の忍びとして合言葉を使うときは、

① 合言葉を伝えるフェーズ

② 伝えた味方の任務中フェーズ

③ 味方と合流して合言葉を使うフェーズ

のそれぞれのフェーズにおいて、油断してはならないのです。

そして、今回のケーススタディの場面では、ヤスケ先輩は敵の忍びが ” ① 合言葉を伝えるフェーズ” で聞いていることを察知し、敵にわざと違う合言葉を覚えさせたわけです。

これなら “” といって “” と答える輩がいようものなら心置きなく袈裟切りにできますね。

このように、忍者は常に敵の裏の裏をかいて、任務の成功確率をあげる努力が不可欠なのです!

 

床下の 敵に聞かせる 偽合言葉

関連リンク

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企画・画像協力   :しころぐ

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