「て」:鉄菱の 先に塗る毒 情けなし|Nin-Karu vol.15

〜前回までのあらすじ〜 本能寺で茶会を開く信長公。 “時”が来るまで天井裏に潜むヤスケ先輩。 いよいよその時がやって来る…!

CASE STUDY

依頼主からの任務で信長が本能寺から出ないか見張るヤスケ先輩。 空腹を兵糧丸で満たし、喉の渇きを水渇丸で癒し、何とか天井裏で2日間耐え忍びました。 その日の夜、急に本能寺の外が騒がしくなってきました。 [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”samurai_R1.gif” name=”織田信忠”]父上ーーー!本能寺の外に…外に…
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”nobunaga_L1.gif” name=”織田信長”]ちょっと信忠なんなの?これから寝る前のコンペイトウ食べようと思ってたのに!
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”samurai_R1.gif” name=”織田信忠”]桔梗紋の旗印がズラリと取り囲んでいます…
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”nobunaga_L1.gif” name=”織田信長”]え、もしかしてあのキンカアタマ?光秀くん謀反したの?最悪じゃん!よーし…逃げよ
いそいそと逃げようとする信長ですが、足の裏になんか違和感を感じました。 [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”nobunaga_L1.gif” name=”織田信長”]いってーーー!!なにこれ痛い!!足の裏になんか刺さってるよ!なにこれナニコレ!抜こうとしても抜けないし!
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”samurai_R1.gif” name=”織田信忠”]これ忍びがよく使う撒き菱じゃないでしょうか…。やっぱり天井裏に忍びがいたんじゃ…
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”nobunaga_L1.gif” name=”織田信長”]信忠〜…なんか…一気に気分悪くなってきたよ…あ…立てなくなっちゃった…なんなのこの脱力感…僕の天下布武が…
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”samurai_R1.gif” name=”織田信忠”]父上!しっかりしてください!あぁー火の手がもうそこまで…くそーー!!光秀ー!!
信忠は部屋を飛び出し敵の中へ、信長はへたりながら迫りくる火の中へと消えて行きました。 [speech_bubble type=”std” subtype=”R2″ icon=”yasuke_R1.gif” name=”ヤスケ先輩”]信長さんよ。天正伊賀の乱の借り、返させてもったぜ。
そう口ずさんでヤスケ先輩は本能寺を後にしました。 本能寺は炎に包まれ、以後信長の姿を見たものはいなかったそうです。 それにしても、信長が踏んだものとは一体なんなんでしょう。

結構えげつない鉄のマキビシ

忍者がよく使う道具として「マキビシ」を知る人は多いでしょう。 マキビシは基本的に、家の中に忍び込んで見つかったときに追っ手から逃げるために使った道具です。 あの三大忍術伝書の1つ・忍秘伝にも「蒔菱之事」としてその存在が記されています。 [su_box title=”蒔菱之事(忍秘伝)” box_color=”#050536″ title_color=”#ffffff”]▼使うタイミング 家の中に忍び入って人が追って出くるのを防ぎ、自分が逃げやすくするとき ▼素材 鉄・竹 ▼使い方 道に撒く(自分が逃げる方向には置かない) [/su_box] 忍秘伝では絵でも鉄菱を説明しており、その長さは一寸五分と記載があるので約4.5cmの大きさですね。 そして大事なのは使い方です。 追われたときにとっさに投げるイメージがありますが、あらかじめ敵が通りそうなところに撒いておく、というのも正しい撒き菱の使い方なのです。 マキビシを使って遁走することを「菱撒き退きの術」と言います。 そして鉄の菱が怖いのはその形状。 先っちょに戻り(釣り針みたいな引っ掛けるやつ)が付いているので、抜こうとしてもなかなか抜けないのです。 どうしても抜きたければ肉をえぐりとるか、突き刺された部分を大きく切り裂かねばならないという。。 踏んだだけで一巻の終わりって感じがしてきますね。 この鉄菱に毒が塗られて使われたかは定かではありませんが、ただでさえ抜けない鉄菱に、さらに毒まで塗られていたら… 考えただけでぞっとしますね。。 忍者さすが汚い。 この忍者かるたの作者・撒き菱が大好きなのか、実は忍者かるた内にもう1枚撒き菱の手札が存在しています。 今回は鉄菱の使い方中心に説明しましたが、次の撒き菱のターンがきたら撒き菱の作り方について解説したいと思いますのでお楽しみに!!  

鉄菱の 先に塗る毒 情けなし

[su_box title=”関連リンク・参考文献” style=”noise”][wp-svg-icons icon=”link” wrap=”i”] 忍者かるた公式サイト [wp-svg-icons icon=”link” wrap=”i”] 企画・画像協力「しころぐ」 [wp-svg-icons icon=”book” wrap=”i”] 忍者の歴史(山田雄司・著) [wp-svg-icons icon=”book” wrap=”i”] 概説忍者・忍術(山北篤・著) [wp-svg-icons icon=”book” wrap=”i”] 忍秘伝(服部半蔵)[/su_box]

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