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【Nin-Karu vol.11】「こ」:心の上に刃 忍びたるもの心を揺らさぬこと

【Nin-Karu vol.11】「こ」:心の上に刃 忍びたるもの心を揺らさぬこと

〜前回までのあらすじ〜

信長率いる伊賀人へのフルボッコ戦争「第二次天正伊賀の乱」。
伊賀勢はほぼ全滅状態となり、雀丸くんとヤスケ先輩は百地様を残して逃げ去りました。
果たして二人の運命やいかに!?

ケーススタディ:忍びの掟

命からがら柏原城から逃げ出した雀丸くんとヤスケ先輩。

途中、饗談に何度か奇襲されましたがこれを退け、京の南の外れまでやってきました。

生きた心地のしない雀丸くん。

これまでに殺られた仲間のことを考えると、憤怒の感情でいっぱいです。

雀丸くん

くそっ…なんで僕らがこんな目に合わなきゃいけないんだ…。信長、ぜってー許さねぇ!先輩、僕は伊賀忍者として、仲間の無念を晴らすために仇討ちを成し遂げることに生きようと思います。伊賀で育った忍者なら当然のこと。先輩も一緒に信長に天誅を下しましょう!

ヤスケ先輩

お前の気持ちはわかる。確かに百地様も恨みを晴らせと言っていた。だけどな、仇討ちにその生涯を捧げるっつーならお前はもう「忍び」じゃない。俺は仇討ちなんてしない。「忍び」としてやるべきことをやる。「忍び」でないお前にはもう用はないな。ここでお別れだ。

雀丸くん

え…?

ヤスケ先輩はそう言って向こうへ消えてしまいました。

雀丸くん

なんで…?仲間があんなに殺されて何もしないなんて、ヤスケ先輩、本当は裏切ってたんじゃ…あんにゃろ……

と雀丸くんの心に疑念が生まれたとき、どこからか何者かに話しかけられました。

虚無僧

おい、そこのクソ忍者。話全部聞いちまったがてめえ伊賀の生き残りなんだってな。

雀丸くん

まさか織田の…!

虚無僧

あんなうつけの手下と一緒にすんじゃねーよ、クソ忍者。てめえもそれでも一応忍者なんだろ?あの茶髪の忍者の兄ちゃんの言う事、なんでわかんねーかなぁ。

雀丸くん

いや、わかんないし!僕の方がよっぽど故郷や仲間を思ってよっぽど忍者っぽいし!忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされるけど、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズ、って誰か言ってたし!ってか誰だよお前!

虚無僧

あーあーあーうるせえ、うるせえ。そのセリフは勝利・友情・努力がテーマの少年マンガなんだから、友情の大切さとか謳うのあったりめえじゃねーか。いいか、現実の忍者っつーのはもっと「大義」のために存在してんだよ!てめえの感情なんで誰も知りやしねえ。俺の正体なんか探ってる暇あれば、忍者ってなんなのか自分の旨に問うてみろ、阿呆が!

謎の虚無僧は好き勝手言ったあと、いつのまにか消えてしまいました。

雀丸くん

あれ?いない…。自分も忍者みたいな物言いでいろいろ言ってるけどホント誰なんだよ!でもあいつが言ってた「忍者って何か」って…なんだっけ?

忍者とはいったい何なのでしょう。

我心を切り捨つ 忍びの心得

忍者の「忍」の字は「刃の下に心」と書きますね。

刃の下に心を置いて、とにかく耐える、耐え忍ぶことが「」でございます。

これを心さん側の目線で見た図でイメージすると、なんとも凄惨たる状況です。

例えばあなたが上司から無理難題の指示が降りて来て

おい!それは人としてあかんやろ!

心さんを揺れ動かそうものなら、上にいる刃くん

おいおい、動いていいのかな〜。ちょっとでも動くと刃に当たって切れちゃうよ〜。ぐへへ。

って脅してくるわけですよね。

こう考えるとあくまで刃くん心さんを制する客体側でしかなく、あくまで主体は心さん側ということがわかります。

でもこのイメージでいくと、心さんってなんか窮屈じゃないですか?

その点、「」については、万川集海では以下のとおり書かれています。

忍者は我が国の呼び名であり、忍ぶのは「刃の下に心」であり、その意味から「忍」の字を用いている。これは中国の間、諜、細作、遊偵、姦細にあたるものだが、「刃の下に心」すなわち「我心を捨てることこそ忍びの心得」その物である。

from 万川集海(著:藤林保武 訳注:中島篤巳)

そう、忍者における心さん = 我心(自我にとらわれた心) のことを言っているのです。

我心に目覚めた心さんに対しては、刃くんがキラリと目を光らせています。

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我心が奮い立ち大きくなり暴れ始めようとすると、それを刃で脅し静止するのがまさに忍者の心得なのです。

自分の実力を披露したいだけの忍術とか、あいつをただ殺してやりたいとかだけの忍術だと、対した成果に繋がらないんですって。

忍者は自分のために忍術を使うのではなく、何か大義を成そうとしている主君の目的が「日本中や世界中の人のためになる」ものであるときに、その目的達成へのプロセスとして忍者の力が必要な場合にのみ、忍術を使うものなのです。

じゃないと刃くんに一刀両断されます。

これにより、視点が自己中心視点から世の為・人の為視点になります。

なんか忍者やってると「自分すげーことやってんだぜ」って思ってくるはずです。

まさにこれが忍者の「正心」ってやつです。

なんか宗教勧誘の語りかけみたいになってきてしまいました。。。

みなさんも忍者になるようでしたら、あまり自我のために心さんを揺らさないようにしましょう。

じゃないと刃さんにサクッとやられちゃいますよ!

心の上に刃 忍びたるもの心を揺らさぬこと

こ

関連リンク

忍者かるた公式サイト:忍者かるた
企画・画像協力   :しころぐ

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