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【Nin-terview #001(2/2)】江戸隠密 武蔵一族 18代頭首「柴田バネッサ朱雀」

【Nin-terview #001(2/2)】江戸隠密 武蔵一族 18代頭首「柴田バネッサ朱雀」

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外国人に大人気の「武蔵一族」18代頭首の長編インタビュー。
忍者の家系であることを半身半疑のまま通訳として生きていたが、導かれるように忍者への道に入った柴田バネッサ朱雀様。
朱雀はある日、父よりお爺様の衝撃な事実を聞く事となります。
Ninjackがお届けする現代の忍びの深堀インタビュー第1段の第二巻。
お楽しみください。

第一巻はコチラ▼
【第一巻】江戸隠密 武蔵一族 18代頭首「柴田バネッサ朱雀」独占インタビュー

忍びの仕事に心を痛めた祖父の生き様

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ー お父様から聞いた衝撃の事実とはなんだったのでしょうか。

朱雀:父に対して祖父がクリスチャンになった理由を訪ねたとき、「祖父が忍者の仕事として “ある暗殺事件” に携わり、その仕事がどうしても嫌だった。しかし任務は遂行し、その後に心を痛めて忍者をやめることを決心して、その当時結成していた一族の忍び集団を解散した。そしてその事件につき悔い改めるためにクリスチャンになった。」と聞きました。
祖父がクリスチャンになった原因がまさか壮絶な任務に原因があったことを初めて知り、本当に忍者として活動をしていたのだと確信を持つに至りました。侍の家系と聞いていたし、父も忍者といいながら武道をやっているとしか思っていなかったので、忍者の家系だなんて思っていなかったんです。

ー それはびっくりですね。。その事件は一体なんだったのでしょうか。

朱雀:そう遠い昔のことでもないので、詳しくはお話できません。国内ではなく別の国での事件であったことだけお話しておきます。おそらく明治政府の命を受け起こった事件だと思われます。

ー わかりました。そのとき解散した忍びの軍団というのはどういうものだったのでしょうか。

朱雀:柴田日向守を偲ぶ会」というものでした。柴田日向守は柴田貞太郎剛中のことですが、彼の時代から集まっていた配下で組織された集団だったと聞いています。それこそ全国に忍びのネットワークが張り巡らされていたようです。父が小さい頃、祖父に連れられて、その会に連れて行ってもらったことがあったと言っていました。場所は確か浅草でしたね。その時、父は周りの者達から「若」と呼ばれていたようです。「若は随分おとなしい」なんて言われてたとか。今はその配下の方々はもう散り散りになっているはずですが、その子孫の方達は浅草あたりで今も生きているのではないでしょうか。

武蔵一族として現代に乗り出す決意

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ー その事実を知ってからというもの、どのように活動していこうと思ったのですか。

朱雀:そこで頭目と相談して、「忍者の由緒正しいバックグラウンドがあるのだから、その歴史を堂々と出して、日本の本当の忍びというものを伝えて行こう」ということになったのです。そうして父からも許しをいただき、朱雀という名を賜った上で、過去420年間、一族で門外不出とされてきた武術や武器などを少しずつ公開していくことになりました。そのとき、我らの団体名を「アーバン忍者東京」から正式に「武蔵一族」に変えて、新たに出発し直したのです。祖父が構成していた「柴田日向守の会」を、現代に即した形で改めて結成する思いで取り組んでいます。

ー 武蔵一族は今はどんな組織となっているのでしょうか。

朱雀:過去に祖父が構成していた組織にならって、しっかりと組織化をしています。私が代表を努め、統括補佐役として頭目がおり、その配下に「研究部」「伝承部」「運営部」に組織を分割しております。「大頭」とその下の「組頭」が各部門のリーダー役として組織を引っぱります。現在アクティブに活動をしてくださる忍びは全国に60名ほど。他の忍者集団と違うのは、我が一族には「侍」としての歴史と「忍者」としての歴史がありますので、忍者だけでなく侍も体験できること。また、研究や情報伝達を専門にする「連絡忍」、そしてお抱えの「通訳忍」が大勢いることではないでしょうか。この辺りがユニークだと思っています。なお、中には山に籠ったまま出てこない人達もいます(笑)

ー しっかりとした組織運営をされているのですね。何を目標に、どんな活動をしているのでしょうか。

朱雀:目標は最初から変わっておらず“国際親善”ですね。一人でも多くの方に親日派になって欲しい、ここに来たら日本を、忍者を、めいいっぱい楽しんでもらいたい、という思いで活動をしています。それは神から与えられた使命だと自分ではずっと思っています。だから語学へ行きつつも、こうして忍者もやっているんだ、と。この思いから、外国の方向けの忍者・侍体験講座を開いております。
私達の一族は”空(くう)“という理念をもとに、日々研鑽を続けておりますが、この”空”とはいわゆる”1つになること“を指します。祖父は一度キリスト教に転じましたが言い方は違っても求める道は同じ場所。この理念は父も祖父もその前のご先祖様も体現してきたことです。日々の稽古の中でこの”空”の境地を見つけるために武道や特技を磨き続け、来てくださった外国の方にこれを伝え、世界を1つにすることを目標に日々活動しています。

ー 外国の方は今年間どれくらい来ていらっしゃるのですか?特にどこの国が多いでしょう?

朱雀:年間400人以上は来ていらっしゃいます。半分以上がオーストラリアから。次いてアメリカ、ラテンアメリカ、中東、シンガポール系。残りがアジアとヨーロッパが少しです。忍者について相当リサーチした人が、うちにくるみたいです。先日サウジアラビアから大阪に観光に来たエジプト人の方は、わざわざうちの道場に来るために大阪から東京まで移動して来ましたね。

ー 実際に体験された海外の方の反応はいかがでしょうか?

朱雀:悪い声は今のところ聞いておりません。皆様「本物の忍者と出会った」とすっごく喜んで帰って行きます。それは大きい団体ではできない”パーソナルな体験“を提供できているからでしょう。
他の団体と違うポイントとしては、語学への力の入れ方ではないでしょうか。忍術も武道の動きも、日本文化はその細かいニュアンスまで伝えようとすると、英語での言い回しに相当慣れていないとできません。そしてその通訳自体もその動きの意味を把握していないと日本独特の機微をお客様に伝えることができません。私たちは、私も含めてお抱えの”通訳忍”達が多数おりますので、第三者を加えずに、直接忍者のプロとして話ができる体験を提供しているのです。
また、武器も自分達で作っていますが、他では武器の作り方なんかを説明することもできないじゃないですか。一般的に世に伝わっているような忍者像ではない「本物はこうだった」ということを伝えることができるのは、大変大きな差別化要素だと思っています。それが今私ができることであり、やりたいことです。
日本の子供達の体験など国内での忍者文化の醸成も大事ですから、一族の中でそのようなことを得意とする”芸能忍”達に任せています。組織化してそれぞれの人材が得意なことを伸ばし、分業することで、様々なニーズに答えることができるのです。
どんなに歴史的に有名であっても、ただアクロバティックに飛んでいるのを見ただけでは、本当の忍者を知れるわけではありません。昔から伝わった修行や考え方を理解し、どこまで現代においても探求し、実際に体験してきたか。そしてそれを正しく伝えられることができるのか。これが”本物の忍者“として評価される所以だと思います。

ー 今後この「武蔵一族」をどのように展開していきたいですか?

朱雀:今は世間のイメージだと “武道” を愚直にやっている集団だと思われている節があるようですが、忍術とは武術だけではありません。あくまで武術は忍術を構成する一部でしかないのです。
私はこの一族を、祖父やそれ以前のご先祖様達がやってきたように “シンクタンク” (直訳すると”頭脳集団”)にしていきたいと思っています。まさに通訳などを使って諸外国との交渉を見事果たし、今の日本を作り上げる一躍を担ったひいお爺さん(柴田剛中)のように、情報を駆使して活躍した伝統が武蔵一族にはあります。この部分をもっとクリアにしていき、海外には日本の根本の精神などを見せながらも、”情報”によって忍びとしての活動をしていきたいと考えています。そのため、忍者についての研究や、忍者だけにとどまらない日本文化、伝統芸能や文学でもいいのですが、これらの探求に重きを置き、それを世界に発表していくことが、今後の一族には重要だと考えています。武蔵一族は “語学” を武器にして、発進力を高められる点が他の団体とは違う部分ですね。
ご先祖様達が日本がずっと平和でいられるように、海外で情報を調査して平和を守ってきたこと。
これを現代においても我が一族で実現できたらいい。そのためにはあらゆる方面に秀でた千差万別の忍者が必要になります。そしてこれらができる人は、”忍者”が本当に好きであることが必須の要件だと考えています。

朱雀にとってのNINJA

ー 朱雀様にとって”忍者”とはどういうもでしょうか。

朱雀:争いのないところに向かう人。これが忍者だと思います。どうしても戦国の忍者が人気ですし、わかりやすいのですが、戦国の忍者も天下を収めて戦の世を無くそうとする主君のために働いたはずです。このことを知らない人は忍者とは呼べないと思います。私の祖父やご先祖様も、平和のために自らの能力を使ってきました。忍術とは”世界平和“のために、自らの頭脳やスキル、力を使うプロでなければならないと考えています。

ー 最後にNinjackをご覧の方にひとことお願いします!

朱雀:忍者が好きな方はぜひ一度一族の道場へ遊びに来てください。多分楽しいと思いますよ。

【編集後記】

終始にこやかに取材に応じてくださった朱雀様。
ひいお爺様・お爺様・お父様の貴重なお話を嬉しそうに語ってくださいました。
何よりもとても元気なお方で、話しているとこっちまで元気になってきます。
展示している武器も珍しいものがたくさんありますので、ぜひ一度道場に訪れてみてくださいませ!

参考書籍・関連リンク

江戸隠密武蔵一族公式HP:武蔵一族 江戸隠密 本陣

NINJA WRITER

Ninjack忍者ジャーナリストNinjack 編集忍
世界各地で活躍する諸将の皆様へ、Ninjack.jpを通じて各地の忍者情報を密告する編集忍者。
忍者に関することであれば何でも取材に馳せ参じ、すべての忍者をJackすべく忍んでいる。

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